笑顔
「・・・とうとう亡くなっちゃったわね。」
「ああ、ここに運ばれてきてから3年か ついに意識は戻らなかったな。それにしてもきれいな顔だな。」
「そうでしょう?ここに運ばれてきたときはとても苦しそうな顔だったのに、いつの間にかこんな幸せそうな顔になってたの。これだけは救いよね。」
「弔問は無しか。当たり前か、身よりもなかったからな。」
「それが今朝ここにメールがあって絵が届いたのよ。」
「ああ、それがこの絵か。この子と花束、『親愛なる君に愛を込めて』か・・・いや待て。これTYCSYじゃないか。」
「あら、知ってるの?」
「有名なAI画家だよ。いや、それよりも、TYCSYの制作は
2年前だぞ?」
「いいじゃないそんなこと。この絵もこの子も、こんなに満たされた笑顔なんだから。」