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第四節 冥魔導神の脅威

帝釈たちは神皇の屋敷をおとずれていた。


「冥魔導神が明日、攻めてきます。対魔師の皆様方もとそれぞれ準備をすすめています。しかし、魔物たちへの対処においつくかどうか。」


「冥魔導神みずからのりこんでくるのか、法力に対する特殊な魔物もいるし、たしかに部隊編成には手間がかかるな。でも前回の経験で部隊編成は大丈夫なはずだよ雫」


「とりあえず対魔師の部隊編成は私たちにまかせるとして、帝釈さんたちはおやすみください。冥魔導神に対抗できる唯一の力ですから。」


「わかりました。法海さんの言う通り部隊編成はまかせます。」


帝釈たちは法海の言う通り、明日に備えてやすんだのである。


「ねえたっちゃん。明日冥魔導神たちがせめてくるんだよ?きっと全力でくると思う。その時私たちちゃんとみんなを助けてあげられるよね?」


「ああ。心配するな天女。俺たちがいる限りこの都は守って見せる。守らなくちゃいけないんだ。」


「じゃあねたっちゃんおやすみ明日ね。


「ああおやすみ天女」


そして、朝が来た。夜明けとともに魔物の軍勢をひきつれ冥魔導神と滅天童子もそこにはいた。


「冥魔導神様、準備は整っております。いかようにでもせめられる準備はできております。」


「滅天童子よ。指揮はまかせました。さぁいきなさい。すべての人間を喰らいつくすのです!」


魔物の軍勢は清浄京へと猛スピードで波のように押し寄せてきたのである。


清浄京の見張りの対魔師は魔物の軍勢がせめてきたことを清浄京中に警報をならしたのである。


「結界の強度をたかめろ!けっして都内に魔物をいれるな!」


対魔師たちは法力を最大にまで力をつかって結界を維持していた。


「警報!魔物がせめてきたのか!」


帝釈たちはいそいで魔物の軍勢のいるほうへと向かったのである。


「法海さん状況はどうなっていますか!?」


「今のところ持ちこたえています。外にでて戦っている対魔師たちもいます。」


「じゃぁ俺たちも行きます!」


「よろしくお願いします。」


魔物の軍勢の中へと帝釈たちはむかっていったのである。


超神化をした帝釈たちは魔物を薙ぎ払いながら前に進んだのである。


「これはこれは皆さん。ようこそいらっしゃいました。ほかの魔物ではものたりないでしょう。私がお相手いたします。」


「滅天童子!」


「私も、あなたたちが来るのをおまちしていたのですよ?ほほう超神化をものにしたということですね。では私も対抗させてもらいましょう!」


滅天童子の力が増していくのがわかる帝釈たちであった。


「これはまさか超魔神化!?」


「そうです。力をつけていたのはあなたたちだけではないのですよ。さぁ狂気と殺戮をたのしみましょう。」


「帝釈・・・俺と不動丸でこいつの相手をする。お前は冥魔導神を倒せ。」


「ほほう。たった2人でこの私をたおそうというのですか?おもしろですね。倒せるものなら倒してみなさい!」


「ぼさっとしてないでっさっさといけ!帝釈!!」


「わ、わかった二人とも死ぬなよ!」


不動丸と阿修羅丸をあとにした帝釈たちは魔物の軍勢と対魔師のたたかっている中をつきって冥魔導神のいる本陣へと突き進んだのである。


冥魔導神の本陣についた帝釈たちであったがなんびきものまものをたおすので苦戦していた。


「ちくしょ!これじゃあ冥魔導神をたおすどころじゃない魔物の数が多すぎる!」


「たっちゃん!先にいってここは私とみろくちゃんでなんとかするから!」


「大丈夫なのか?!」


「わらわたちじゃって超神化しておるのじゃ!これくらいの雑魚魔物は容易にほふってやるのじゃ!」


「わかった。二人とも無理はするなよ?!」


「うん!」


「なのじゃ!」


天女と弥勒御前のいうとおり帝釈は冥魔導神のもとへとついたのである。


「冥魔導神!おまえのせいで多くのみんなが悲しみを背負った!お前を倒す!」


「これはこれは超神化をしたとはいえあなた一人だけでこの私に対抗できると思っているのですか?ではよろしいあなたたちが超神化をとげるなら私も本気を出しましょう!」


冥魔導神の魔力が膨れ上がっていくのが帝釈には感じられた。


「これは超魔神化?!でも滅天童子もつかえたんだ。おまえがつかえないわけがないよな。」


「そのとおり、わたしも魔物の長ですからね。これくらいできて当然ですよ。ではまいりましょう!」


そういって冥魔導神はものすごい速度で帝釈に一撃をあびせた。


それを帝釈はうけとめたのである。


帝釈と冥魔導神の攻防は激しくぶつかり合っていた。


「強い・・・俺の攻撃がはじき返される。」


「いえいえあなたこそ本気の私と対等に戦えるとはすばらしいものですよ。」


帝釈は冥魔導神の底知れない力に翻弄されていたのであった。

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