第三節 超神化の威力
設備のある修行所へとついた帝釈たちはさっそく修行をはじめることにした。しかし、清音から注意をうながされるのであった。
「きおつけてください。魔物の張った結界は非常に強力です。超神化をしたみなさんならたやすいでしょうけれども、威力がないと法力が反射して自分にかえってきますので注意してください。」
「わかりました。なにからなにまでありがとうございます。清音さん。」
「じゃあさっそくはじめようぜ」
やるき満々の阿修羅丸であった。
帝釈たちの目の前には結界の張ってあった魔神像が並んでいた。
「人数分用意しました。これで結界をこわせれば合格ですね。この結界は熟練された対魔師の方々でも破ることのできない人たちが多くいるのです。」
「へぇじゃあこいつをぶっこわせればいいわけか。妖怪だったころの結界にくらべるとたしかに負の力がつよいな。」
「とりあえず、先に俺からやってみるよ。」
帝釈は自分の力が通用するかためしたかったのである。
「意識を集中して薙ぎ払うように法力をはなてばいいのかな。いくぞ!」
帝釈の一撃は魔神像の結界と反発しあうようにすさまじい光をはなっていた。そして、魔神像の結界をみごとやぶることに成功したのである。
「すげえ威力だな。神化したときとはくらべものにならないくらいの威力だぞ。」
「たっちゃんすごい!これならきっと魔物たちもたおせるね!」
「わらわもかんじたぞ。帝釈の神気をすさまじい力をはなっておった!」
「じゃあ次は俺だぜ!考える必要はねえな!そのままいっきにぶつけるぜ!」
阿修羅丸も帝釈と同じように結界と反発しあうようになっていた。そして魔神像が壊れたのである。
「よっしゃぁ!」
帝釈たちはその後も修行を続け全員が魔神像をこわせるようになっていた。
「これでなんとか魔物とも戦えるようにはなったかな。」
「でも、冥魔導神をたおせるかわからないよ?本当に大丈夫かな?」
「大丈夫じゃぁ。わらわたちの力を信じるのじゃぁ。そうでもしなければ帝釈天様はわらわたちにこの禁忌の力をさずけれはくれぬはずじゃぁ」
「そうだぜ天女。弥勒の言う通りだ。」
「さっそく法海和尚に報告しようぜ。」
阿修羅丸は法海に報告しにいくことをすすめたのである。
「そうですか。では超神化を操ることができたのですね。よかった。」
「法海さん魔物のほうはどうやってますか?」
「あれから魔物たちは攻撃してきてはいますが本気ではありません。ちょっかいを出す程度にせめてきていますね。」
「そうですか。こっちの出方をうかがってるのかな?」
その時あった。空に冥魔導神の幻影があらわれたのである。
「人間たちよ。よくききなさい。私は私自身軍勢を引き連れて明日この都、清浄京をせめます。今のうちに軍備をととのえておく猶予を与えます。せいぜいもがき苦しむところをみせてください。」
「冥魔導神・・・・自信でもあるのか。いや違うきっと何か切り札をもってるに違いない。」
冷静にって帝釈はかんがえていた。




