第二節 異形の魔物
「さぁおまえらを殺して冥魔導神様の供物となってもらおうか。それに今頃俺の仲間たちがおまえらを殺しにいってるころだろうな。」
「たっちゃんたちが!?」
「天女よ今はこやつを倒すことと村人を守ることに専念するしかないぞ。帝釈たちなら心配ないきっと無事じゃ!」
「そうだねみろくちゃん!退魔師のみなさんここは私たちでなんとかします!だから村人を安全な場所まで移動させてください!」
「しかし二人だけでは・・っ!!・・わっわかりました!お二人もきおつけてください!」
退魔師たちもその異様な力を感じとり天女たちの指示に従い村人を安全な場所へと移動させたのである。
「天女これでやりやすくなったのぉ。おもいっきりあばれようぞ魔物!」
「ほざけ小娘があああああ!!」
天女は退魔の羽衣でとっさに魔物の攻撃を防いだ。そして、時渡りの術で後ろに回りこむ弥勒御前であった。
「こっちじゃぁばけもの!特大じゃぁ!くらえ!!」
雷の法力を付与した矢は魔物めがけて飛んでいった。しかし、魔物はとっさに弥勒御前のほうを向き持っていた魔具で防いだのである。
「なんじゃと!わらわの矢が防がれたじゃと!?」
「ならこっちの攻撃はどう!?」
天女は退魔の羽衣を槍状にして魔物をめがけて貫こうとした。しかし、弥勒御前と同じように後ろから攻撃してもすぐ察知されて防がれてしまうのであった。
「ははははは!!そのような攻撃で傷つけられるとおもったか!?法力を察知できる私には法力を使った攻撃はあたらないぞ!」
「どうする天女よ?あやつはわらわたちの攻撃をすぐかわすぞ?」
「おちついてみろくちゃん逃げるのが得意なら逃げ場をなくせばいいだけ。」
天女は小声で弥勒御前に指示をしていた。
「何をこそこそとおまえたちの攻撃は当たらない!小細工しても無理だぞ!?」
「そう。なら逃げ回る魔物さんにはこうしてあげたらどうかな?」
「なっなに!?」
天女は退魔の羽衣で魔物をドーム状に覆い法力を反射させる法力を退魔の羽衣に付与したのである。
「いまだよみろくちゃん!」
「うむ!今度こそ逃げ場は無いぞ!神化したわらわの最大出力をくらうがよい!」
そして弥勒御前は退魔の羽衣の中に時渡りの術で入り、矢を放つと同時に外へでたのである。
「ば!ばかなあああ!?」
四方八方から反射する矢に射抜かれた魔物は光となって消えたのである。
「たおせたね。みろくちゃん。」
「あの魔物は一体なんなんだったのじゃ?」
「わからない。でもたっちゃんたちが心配だね。急いで村へいこ!。」
「うむそうじゃな。」
帝釈たちのいる村へ急いで向かう天女たちであった。
一方不動丸と法海は別の魔物と戦っていた。
「法海和尚の法力がきかない!?なんなんだこいつは!?」
「がはははは!法力をつかって倒そうとしても無駄だ!法力に対して絶対耐性があるこの私に法力は通じるわけがない!」
「ほう・・・・いいこと聞いたぜ。」
不動丸は魔物を倒す方法を思いついたのである。
「なにを考えたか知らないが無駄な努力はやめておいたほうがいいぞ!」
「おい魔物。おまえからいいことを聞いたからそのお礼にいいこと教えてやるぜ。今からお前を全力でぶった斬る!」
不動丸の剣が炎につつまれた。それを見ていた魔物は法力によるものだと勘違いをしていたのである。
「無駄なことを!法具に火の法力を付与しても傷つけられないといっているではないか!」
「法海和尚俺に身体強化の法力をかけてくれ。」
不動丸がそのように頼むと法海は不動丸に法力をかけたのである。そして法力をかけると同時に不動丸は目に見えない速さで魔物後ろにいたのである。
そうすると魔物は真っ二つになり、燃えあがっていたのである。
「ばっ!ばかな!?法力はきかないはずなぜだ!なぜ私が倒される!?」
「言ったろ全力でぶった斬るってよ。それに俺は法力は苦手だ。だから法具の力を使っておまえを斬ったのさ。」
「法具の力だと!?そのような手で私が滅されるとはああ!!」
不動丸はその場にへたりこんでしまった。あわててかけつける法海は不動丸を気遣った。
「大丈夫ですか不動丸?」
「ああ法海和尚なんとか大丈夫みたいですよ。正直この作戦とおらなかったらお手上げだったから自信なかったんですけどうまくいったみたいですね。」
「そうですね。しかし、帝釈さんたちが心配です。わたしたちは村へ向かいましょう。」
法海が帝釈たちのいるところへ向かおうとしたとき、天女たちが声をかけたのである。
「法海さん!大丈夫ですか!?」
「天女さん私たちはなんとかなりました。天女さんたちも帝釈さんたちのところへ?」
「はい。きっと危ないと思うので向かっている途中です。」
「私たちも同じです。いそうで村へ向かいましょう!」
天女たちは急いで帝釈たちのいる村へといったのである。
「帝釈やべえな。こいつ法具がまったく通用しないぜ。」
「ああそうだな阿修羅丸。斬っても傷ひとつつかない。」
帝釈たちはその魔物の持つ能力に翻弄されていた。
「いくら私を斬っても無駄なことだ。法具の攻撃に対して耐性がある私にはきかないぞ。」
「法具に耐性のあるか・・・・・なるほどね。帝釈気づいたか?」
「ああ。聞いたよ。」
帝釈と阿修羅丸はそれぞれの剣に法力をこめ、その魔物を斬ったのである。
「法具では傷つかない私がなぜ?」
「いらねえことを自慢げにいうから自分の弱点をさらけ出すんだよ。」
「法具に法力を付与させた。あと念のため再生できないように自壊の法力も付与して斬ったからな。」
「そおいうことだ。まあ安心して消滅しろ。」
「法具ではなく法力を付与して斬ったというのか!」
魔物の特殊能力である法具への絶対耐性を逆手にとり、法具に法力を付与して魔物を斬った帝釈であった。
「ふふふふ・・・。確かに法具に法力を付与すれば法力により斬られたのとおなじことになる。だが覚えておくがいい。魔物のなかには法具への絶対耐性などのような特殊能力もったものもいる。ここまでのようだな。
私を倒しても冥魔導神様がかならずたおしてくださいるだろう!覚悟しておけ人間ども!ぐははははは!!」
魔物は高笑いとともに光となって消えたのである。そしてしばらくすると法海たちが帝釈たちのところへ走ってきたのである。
「帝釈さん大丈夫ですか!?」
「ああ・・・法海さんこっちは大丈夫です。」
「魔物にだいぶてこずったようですね。」
「ええ。それが法具がまったくきかない魔物と戦ってました。」
「帝釈さんたちもですか?私や天女さんたちも同じような魔物と戦いましたよ。」
「どうやら魔物の中には特殊な能力をもったやつらがいるようですね。」
「そうですね。少々厄介なことになりました。」
帝釈たちはその特殊能力をもった魔物に頭を悩ませていた。しかし、考えていてもことははじま
ならないと思った帝釈たちは魔物を退治しおわった村をあとにして都へ戻ることにしたのであ
る。




