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第三節 浄化ではない滅する!

「おどろいているようですねぇ。神仏のつかいのものども。無理もありません。たしかに私は光となり天へとのぼっていきました。しかし、私はここにいます。なぜなら私は魔界のものだからなのですよ。」


「魔界のもの?まさかあの時光にまじった黒い影は浄化されたふりをしていたということか?」


「そのとおりです。ではもっとわりやすいようにご説明いたしましょう。そこにころがっている常闇の主を天界でたぶらかしたのはこの私なのです。そう苦行苦学・煩悩入道・阿修羅丸も全部私がたぶらかしました。」


 みなさんに神仏への恨みをうえつけるのは簡単でした。なんたって理不尽という言葉ほど恨みを持たせる感情は簡単なことでしたからね。」


「ぐ・・・滅天童子よ・・・我はたしかにおぬしにたぶらかされたのかもしれないな・・・・・我が神仏への理不尽さをかんじていたときが・・・我の落ち度であった・・・。」


「常闇の主よ。しゃべるでない。傷口がひろがってしまうぞぉ!」


「まってて今治療するから。」


常闇の主に治癒をする天女であった。


「私たち魔界のものは神仏たちが非常に邪魔でした。人間の負の感情をかてとする魔界のものにとって天界は非常に邪魔です。そこで魔界から私が天界へ差し向けられ、常闇の主をたぶらかし負の感情を


 魔界にもたらしていたのです。たっぷりと味あわせてもらいましたよ。魔界の主は非常によろこんでおりました。」


「魔界の主だと?そいつが常闇の主を利用してたってことなのか?」


「そのとおりです。我が真の主は魔界の主です。そこにころがっているやつとは違います。」


滅天童子は道化をあざけわらう様子で常闇の主をみていた。


「さぁあなたは用済みです常闇様。あなたをかたずけたあとはそこの神仏のものどもを殺すとしましょう。」


常闇の主を守るかのようにまわりを囲む帝釈たちであった。


「事情はよくわかった。だったら常闇の主を殺させるわけにはいかないな。滅天童子お前は浄化してもできない存在だ。それは一度浄化してもまた復活するからな。だったらおまえを滅するだけだ。」


「そのとおりです。よくできました。私に浄化はききません。なぜなら私たち魔界のものは負そのものなのですから滅するしかないのです。ですが、常闇様のまわりをかこむということはあなたたちから先に死にたい


 ということなのですね?いいでしょう。ご希望通り死になさい!!」


ボロボロになっていた帝釈たちは必死で常闇の主を守ろうとしていた。そのときである。天から光の柱が降り注いだ。


「なっ何事ですか!?なんなのですかこの光は!?」


光の柱から何者かがでてくる影があった。


「あっ阿修羅丸なのか?どうしておまえここにいるんだ?」


阿修羅丸の神々しい姿をみて驚く帝釈であったが、同時に滅天童子も驚きをかくせなかった。


「帝釈大丈夫か?助けにきたぜ。それに滅天おまえよくも俺とオヤジをだましやがったな。」


「阿修羅丸様これはこれはずいぶんと神々しい姿で登場されましたね。さすがの私でもおどろきましたよ。」


「帝釈話はあとだ。滅天をたおしてから事情は説明する。おまえたち戦えるか?」


帝釈たちは阿修羅丸の言葉をきいて武器を構えた。


「大丈夫そうだな。俺が先に仕掛けるからおまえたちは援護を頼む。」


「次から次へとよくもまあ私の手間をとらせてくれます。面倒です。まとめてみんな始末してあげましょう!!」


滅天童子はいきおいよく帝釈たちにむかって飛び掛っていった。


「ほう。阿修羅丸様よくぞ私の魔力でできた剣をうけることができましたね。本気で斬りかかったつもりなのですが。ではこれならどうですか?」


滅天童子が分裂をした。その分裂した数は本体とあわせて3体であった。分裂した2体は常闇の主めがけておそいかかったのである。


「やらせるかよ!」


不動丸と帝釈は分裂した滅天童子の分身の攻撃をうけとめたのである。


「天女!退魔の羽衣で常闇の主を守るんだ!弥勒!阿修羅丸が相手をしている本体に攻撃してくれ!」


「わかったぞ。阿修羅丸よ!どくがよい!攻撃するぞ!」


そういわれ阿修羅丸は滅天童子の剣を弾き飛ばした。そして弾き飛ばすと同時に光の矢が滅天童子めがけて飛んでいき、滅天童子は避けたがほおをかすめるように傷をつけたのである。


「うっとうしいですね。まだ抵抗する力はあるようですが、これではらちがあきません。一度撤退するとしましょう。では阿修羅丸様・神仏の使いのものどもよ。またお会いしましょう。」


そういって滅天童子の体は黒い霧となって姿と消したのである。


「オヤジ大丈夫か?」


「阿修羅丸よ。浄化されたはずのお主がなぜここにいるのだ?」


「俺は帝釈たちに浄化されたあと天界にもう一度生まれ変わったんだ。天界で帝釈天様や神仏たちにもあった。それから俺は滅天童子が魔界のものだってことを知って、帝釈たちを助ける機会をうかがってたんだ。」


「俺たちを助けるために天界から来たのか。でも助かった。ありがとう阿修羅丸。」


「本当だね。阿修羅丸くんがきてくれなかったら私たちいまごろやられてたかもしれないね。ありがと!」


天女は阿修羅丸の手をとり笑顔でお礼をいったのである。しかし、阿修羅丸は天女のその行動にはずかしさをかくしきれないでいた。


「べっべつにおまえたちを助けたくてたすけたわけじゃねぇよ!帝釈天様にいわれたからしかたなく助けてやっただけだ!」


「おぅおぅ顔真っ赤にして。悪鬼羅刹のごとき阿修羅丸くんはどこへいったのでしょうかねぇ?」


阿修羅丸にちょっかいをだす不動丸であった。


「オヤジいまからオヤジを天界へかするからな。そのためにも俺が来た。今のオヤジなら浄化できるはずだから安心してくれ。」


さっきまで照れていた阿修羅丸であるが、気持ちを切り替えて常闇の主にいったのである。


「我を天界にかえすことができるのか?それは本当なのか?」


「ああ大丈夫だ。オヤジは天界でおれたちのことを見ていてくれ。俺は帝釈たちと一緒に魔界のやつらと戦って滅するためにここにきたんだ。だから、安心してくれ。」


阿修羅丸はもっていた剣を常闇の主へとかざし、光がそこには現れた。光につつまれた常闇の主は光の粒子となり天へとのぼっていたのである。


帝釈たちは力が抜けるように神化がとけ。その場に座り込んでしまった。


「新しい敵か・・・。阿修羅丸。魔界の主って強いのか?」


「ああ。強いらしい。帝釈天様や神仏すべてのものがまさか魔界のやつらが裏でいとをひいていたとはわからなかったらしい。それに魔界の主は浄化をすることはできない。おれたち神仏の力をもつもので滅しないと


 いけないわけだ。」


「とりあえず、阿修羅丸。一緒に清浄京にきてくれないか?雫いや神皇にこのことをつたえないといけないから。」


「わかった。俺にもつぐなわなくっちゃいけないことがいっぱいあるからな。一緒にいくぜ。」


こうして、都へ帰る帝釈たちにどうこうする阿修羅丸であった。

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