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大国主になった厨二 古事記世界でチート無双  作者: かぐけん&亜美会長
第四章 八十神(やそがみ)の迫害編
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祭りの後の訪問者

ブックマークありがとうございます!

 凱旋(がいせん)パレードがはじまった。


 レッドギガントボアの巨体がかつぎ棒の付いた台に乗せられ、数百人のかつぎ手が持ち上げて行列の先頭を歩く。


 沿道はものすごい人数の観衆で埋め尽くされている。

 巨大な魔物の威容(いよう)に驚き、その脅威(きょうい)が去ったことに歓喜(かんき)している顔だ。


 そして、レッドギガントボアのあとには、笛と太鼓の楽隊がはなやかな音を鳴らして続く。

 その後ろにはパレードの主役である(やぐら)のような形の神輿が続く。


 その(やぐら)の上に、正装の俺とミナが立っている。

 沿道を埋め尽くす観衆からは、俺たちの名前を叫ぶ大合唱だ。


 みんな目を輝かせて、町を救った英雄たちを出迎えているのだ。

 子供たちが一生懸命に手を振っているので、小さく振り返したら、とても喜んでいた。


 俺は恥ずかしくて顔を伏せている。

 こういうのは慣れていないし苦手だ。

 ミナは誇らしげに胸を張って、腰に手を当てている。


 堂々とした幼女と自信なさげな男、町に脅威を与えた魔獣を退治した英雄としては、いささか不思議な組み合わせに映るだろう。


 俺たちの後ろに、今回の任務に参加した者たちが続いて行進をしている。

 A級チームから順番に並んでいるようだ。


 凱旋パレードの行列は、宿屋街のはずれにある広場を目指している。


 何万人に名を叫ばれたのだろう?

 ついに広場にたどり着くと、記念式典がはじまった。


 俺たちは神輿(みこし)を降りて、ステージに上がった。

 そして、テマ町長だという人から、勲章(くんしょう)授与(じゅよ)された。


「勇者タケミナカタと従者オオナムチよ!このたびの大儀(たいぎ)に、みなを代表して感謝したい」


 観衆からは大歓声だ。

 ミホさんやミチオさんの顔も見えた。

 恥ずかしいけどうれしい。


 うっく、しかし、幼女の従者って・・・

 まあ、たしかにとどめを刺したのはミナだしな。

 それにしても従者って、どう伝わってるんだ?


「師匠!」


 ミナが抗議をしようとしたけど、そのままでいいと止めた。

 目立ちたくないから、従者くらいでいいし。


 勲章(くんしょう)は赤い勾玉(まがたま)だった。

 火の勾玉(まがたま)らしい。

 なんか種類があるっぽいけど、集めたくなっちゃうね。


 そして、大きな酒樽(さかだる)が出てきた。


「うお!?ムル教官!」


 そして、酒樽の前でムル教官が木槌(きづち)を振り上げた。

 ねじりはちまきに水色のハッピ、裸にさらし、白の半ズボン、まさに祭だ。


「よいしょぉお!!」


 勢いよく酒樽のふたを叩き割る。


 いやあ、完璧な祭だ。

 酒がみんなに配られた。


 レッドギガントボアも解体され、焼いた肉がふるまわれた。

 夏で保存も利かないので、町がすべて買いとることになったようだ。

 競売にかけるより値は下がるが、早く報酬がもらえるのはいいね。


 それからは無礼講(ぶれいこう)の祭だった。


 おいしい酒と肉、たくさんの人に話しかけられた。

 ミナもうれしそうだった。


 そして、あたりが暗くなる頃、にぎやかな祭りが終わった。


◇◇◇◇◇


「立派だったわよ」


 ミホさんも喜んでいた。


 俺たちはミホさんの屋敷に戻ってきた。

 今夜は泊まって、明日の朝、出発する予定だ。


 ちなみに任務の報酬はなんと、お金だけで5000万円になった。


 レッドギガントボアが1億6000万円。

 猪の魔獣が一頭あたり3万円×800頭で2400万円。

 合計で1億8400万円の5割の8200万円が報酬だが、3200万円は牙や毛皮、それと肉の現物でもらった。

 いきなりセレブすぎてびびる。

 とりあえず誰にも見られないところで、万宝袋(まんぽうぶくろ)に収納した。


 ムル教官はまだ帰ってきていない。

 また、飲み屋かもしれないな。


「お風呂に入りなさい」


 ミホさんに勧められてお風呂に入った。

 いやあ、疲れが吹っ飛ぶね。

 やっぱ、お風呂は最高だ。


 お風呂からあがると、ミホさんが声をかけてきた。


「ムイチさん、お客さんが来てるわよ」


「お客さん??」


 誰だろう?

 俺の知り合い?

 わかんないな。


「応接室で待っていただいているわ」


「わかりました。行ってみます」


 応接室に入ると、若い男と少女が並んで座っていた。


「はじめまして!オオナムチくん」


 20代前半の男は、さわやかなイケメンでとても好青年だ。

 なんかアイドルっぽい美形で、俺にないものをたくさん持ってる感じ。

 意思も強そうだし、行動力もありそう。

 存在がすでにくやしい感じだ。


 隣の少女は俺と同い年くらいかな。

 ツヤツヤの銀髪、目鼻立ちがはっきりした美形だ。

 下を向いているが、時折、チラチラとこっちを見ている。

 なんだろう?


「は、はじめまして?」


「突然だがうちの妹が、キミに興味があると言っている」


「え?」


「だからオオナムチくん、死んでくれないか?」


「ええっ!?」


 どうやらまた厄介ごとがやってきたようだ。


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