表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大国主になった厨二 古事記世界でチート無双  作者: かぐけん&亜美会長
第四章 八十神(やそがみ)の迫害編
33/167

大山さんこんにちは!

 早朝にヨドエを出発して、テマ山に向かっている。


 ムル教官の先導で、俺とミナが後ろを歩いている。


 ルウはいない。

 村のことが気になるということで、一度村に戻ることになったのだ。


 ついでに、村の人とミナの家臣団に、俺たちが無事だってことを知らせてくれるように頼んだ。

 ミナの家臣団については、すでにミナを探しに移動してるかもしれないな。


 俺の背中には巨大な盾と剣。

 新しい装備品だ。


 イナバ往復の護衛任務の報酬であり、今回の任務のための支給品でもある。

 ヨドエの修練場の武器庫にあったものだ。


 長方形で十字の文様が入ったタワーシールドは、厚さが10センチある鋼鉄の盾だ。

 俺の身体をすっぽりと隠すことができてしまう。


 そして長さ140センチの両刃の長剣。

 もちろん鋼の鍛造(たんぞう)

 バスタードソードって感じで、パワーと重さで叩き斬るタイプの剣だ。


 剣も盾も、普通の人では扱うことはできない重さだが、俺のパワーと技量なら問題にはならない。


 本来、大波流(おおなみりゅう)は刀一本で機動性を重視する攻撃特化の武術で、防御は避けることが基本になっている。

 俺自身も、素早さを活かした戦闘スタイルを好むから、こういう重くてでかい盾なんてのを使うことはなかった。

 しかし、それでもこういう選択にしたのには、もちろん意味があってのことだ。


 今回の任務は、テマ山周辺の魔物の調査と駆除だが、そこで俺が殺される可能性があるのだ。

 今の俺が、未来に大国主命(おおくにぬしのみこと)と呼ばれる存在であると仮定した場合の話だが、現代日本に伝わる神話では、テマ山で八十神(やそがみ)(だま)され、赤く焼かれた岩で殺されることになっているからだ。


 そうなることは絶対に避けたいと思う。


 その対策として、俺はふたつの方針を定めた。


 八十神(やそがみ)に騙されないように気をつけることと、赤く焼かれた岩に注意することだ。


 この巨大な盾と剣は、赤く焼かれた岩対策のための装備だ。

 盾でそらすか受け止めること、もしくは剣で粉砕するという二段構えで考えている。

 俺の計算によると18トンの岩までなら、俺のパワーとこの装備で対応できると思う。


 まあ、まずは八十神に騙されないことが最優先だが、そもそも八十神が誰を指し示すのかわかっていない現状がある。

 とにかくテマ山では、注意深く立ち回ろうと思う。


「大きい」


 ミナが言っているのは、伯耆大山(ほうきだいせん)という山のことだ。

 ヨドエからテマ山に向かう俺たちの左側に、その大きな山はそびえ立っている。


 実は現代日本での俺の家は、この伯耆大山(ほうきだいせん)のふもとの山中にあるのだ。

 今はまだなにもないと思うけど、いつか行ってみたいと思った。


「美しいな」


 今も未来も、変わらず美しい山だ。


 ムル教官が、ホノカミ岳だとおしえてくれた。

 ホノカミは火の神ということらしい。

 伯耆大山(ほうきだいせん)より、ホノカミ岳のほうがかっこいい気もするな。


 そういえば長いこと噴火していないらしいけど、この山って火山なんだよな。


 橋を渡って小さな山を越えた。


 ムル教官が立ち止まった。


「メシにするか」


 湧き水のある木陰で、昼食にすることになった。

 魔法で大きな氷を作って置いてみた。


「涼しい」


 ミナが喜んでいる。


 俺は万宝袋(まんぽうぶくろ)から、おにぎりとスープを出して二人に配った。


 やっぱ外で食べるメシはうまい。


 しかし、アレだ。

 ムル教官は、おにぎりおいしそうに食べるプロだな。

 やかんを取り出して、直接口をつけてお茶を飲んでいる。

 とてもワイルドだ。


「なにもなければ二時間でテマに着く。そこで宿は手配してある」


 すばらしい。

 今回の任務は段取りがいいな。


 小さな森を抜けて、後は街道を歩いた。


 魔物や盗賊も出ないし、とても平和だ。


「あれがテマ山だ」


 テマ山が見えてきた。

 そんなに高い山ではないな。


 山のふもとには、たくさんの家並みが見える。

 これは、思っていたより大きな町だ。


 そして、テマの町の入り口についた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ