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大国主になった厨二 古事記世界でチート無双  作者: かぐけん&亜美会長
第三章 イナバの白兎とヤカミ姫編
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第二十話 荷物運びはまかせなさい

 イナバ行きの日の早朝、ムル教官に呼ばれて倉庫にやってきた。


「どのくらいいける?」


「な、何人ぶんの荷物なんですか?」


「40人の荷物と一泊用の食料だな」


 ありえん。


 そこには、大型トラック5台ぶんくらいの荷物が、山になって積まれていた。


「多くないですか?」


「多いな。まあ国の重要なミッションだからな」


 一体、どんなミッションなんだ?


 きらびやかな衣服やアクセサリー、よくわからないコンテナ、宝箱みたいなものもある。


 なんか小動物や鳥の鳴き声が聞こえる箱もある。 


 なにしに行くんだこれw


「ムイチは収納持ちだろう?」


「え? あ、ええ」


 万宝袋(まんぽうぶくろ)のことをなんで知ってるんだ。


「おまえが運べない残りの荷物は、こちらで輸送を手配しようと思う。どのくらいいける?」


「どのくらい・・か、わかんないので入れてみます」


 ポケットから袋を取り出して、それにしまうフリをして収納していく。

 袋なんて必要ないんだけど、何も無い空間にしまっていくのって違和感があるでしょ。

 見た目的な配慮なのだ。


「お、結構いけるな」


 すでに半分以上収納しているが、まだまだいくらでも入りそうだ。

 入れたアイテムはリストとして頭に浮かんでくる。

 意識するだけで検索もできちゃうというすぐれものだ。


「まだ入るのか?」


 ムル教官が聞いてきた。


「あ、これは全部いけちゃいますね」


 倉庫に山積みだった荷物が全部入てしまった。

 あれ、そういえば小動物や鳥の鳴き声がする箱があったけど、あれも普通に入ったな。

 生き物は入らないはずなんだけど、箱に入れればアイテム扱いなんだろうか?

 不思議だ。


「破格の収納持ちとは聞いてたけども、おまえすごいな・・・」


 ムル教官はあきれて絶句している。


 異空間収納の魔法を使える者はとても少なく、しかも国一番と呼ばれるような者でも、せいぜい荷車一台ぶん程度らしい。

 俺はその軽く50倍くらいを収納してみせたわけだ。


 しまった! またやりすぎてしまったのか!?


「荷物持ちの人員を50人ほど手配してたんだが、必要なくなったな」


「あ、まずいですか? 出しましょうか?」


「いや、人数が減ればそれだけ危険も減るし、隊列も短くなって移動が早くなる。その者たちには日当ぶんの手当てを払って帰ってもらうことにするよ」


「損しないですか?」


「ああ、大丈夫だ。むしろそいつらの食費や向こうでの滞在費が減るから、大幅に経費が浮くよ。ありがとうムイチ」


 俺たちは一度部屋に戻って、出発式までに身支度を整えた。


◇◇◇◇◇


 出発式が始まり、ムル教官が壇上に上がった。


「諸君、本日はお日柄もよく、この重要な任務にふさわしい日となった」


 若者たちが歓声を上げる。


「これから海沿いの街道を通ってイナバを目指す。途中で一泊して明日の夕方にはイナバに着く予定だ」


 日本海に面した街道を歩いて、イナバ、つまり現代の鳥取市を目指すわけだ。

 たぶん100キロくらいの道のりだ。

 こうして考えると、電車やバスってすごいよな。


 そしてイナバに向けて出発した。


 ムルさんが先頭で、若者たちが二列になって続き、俺とミナが最後尾。


 とくになにごともなく、ひたすらもくもくと歩く。


 荷物持ちと行っても俺は手ぶらだし、ミナは剣を腰に差しているだけ。


 8月の日差しは暑いが、収納から水筒を出して水分補給をしながら歩いた。


 日本海の波は荒く、日差しを反射してギラギラと輝いている。

 水平線、青黒い海と白い波。

 海沿いの街道は、潮風がすごく心地いい。


「昼にするぞ!」


 今日の宿泊予定地であるセキガネの手前で昼になり、昼食にすることになった。


 街道から山のほうに少し入った木陰に集まり、俺は万宝袋(まんぽうぶくろ)から食料を出した。


 朝炊いてもらったおにぎりやスープなどがあたたかいままなので、みんなすごく喜んでいた。

 万宝袋(まんぽうぶくろ)の中の異次元は、時間が止まってるって設定だろうか?

 まあ、便利なので深く考えないことにした。


「みなさん、ありますか?」


 みんなに食事が行き渡ったのを確認して、俺も食事をすることにした。

 少し離れたところで一人で食べよう。


「いやあ、外で食べるおにぎりって、なんでこんなにうまいんだろうな」


「だよな!」


「えっ!?」


 ひとりごとに返事があった!?

 だよなって誰!?


 あわてて隣を見た俺は驚いた。


 そこには見知らぬ一人の男が座っていたのだ。

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