今日で鏡辞める!
美しい女王様は、その鏡に尋ねます。
「世界で一番美しいのは誰だい?」
それは毎日行われる儀式のようなものです。鏡は「ええ、もちろん」と答えます。
「一番美しいのは白雪……」
「おや、こんなところに金づちが」
「女王様でございます」
「ふふ。そうであろう、そうであろう」
機嫌がよくなった女王様に対し、鏡はげっそり。
しかし鏡の出した退職願は大臣に受け取ってもらえません。
今日もこうして国の平和は守られているのでした。
鏡よ鏡よ鏡さん、今日もお勤めご苦労様です。
鏡が嘘つけばすべて丸く収まるよなぁ、と思って書いてみましたが、ちょっとオチが弱い気もします。
どうでしょう?