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プロローグ
久しぶりにあの子に会いたいわ──。
病院の一室で上部分を上げた電動ベッドに腰掛けた女性が、サイドテーブルに置かれた写真立てを手に取り見つめていた。
綺麗に髪を茶色く染めているが、頭のてっぺん辺りからはうっすらと白髪が混じった黒髪が覗いている。 髪を肩の辺りで緩く纏めたその女性は若い頃は美しかっただろう。
女性が手にした写真立てに収められた写真には仲良さそうな女性2人が写っており、それぞれの手には赤子が1人づつ抱かれていた。 写真に写る女性2人のうち1人は今、電動ベットに腰掛けている女性だ。
愛おしげに写真を見ていると、引き戸が静かに開き黒髪をポニーテールに纏めた若い女性が入って来た。 その手には花瓶に生けた花を持っている。
「お母さん、私絶対に見つけて見せるから」
娘はサイドテーブルにそっと花瓶を置くと、写真を見ていた母親に決意を込めたように伝えた。
【次回、探偵登場! だけども……?】