月の呼び方
・懐古の月・
現代日本で言う1月。
豪雪地帯では、積雪のせいで家から出られないため、この月は家族みんなで団欒する期間(自然が作る長期休暇)になっていることからそう呼ばれている。
一言メモ:なんでも、ずっと一緒に居ると
『あんなに小さかったこの子がこんなに大きくなるなんて⋯。』
と感慨深くなる瞬間が多かったとか。
・冬終わりの月・
現代日本で言う2月。
だんだんと雪の降る量が減ってきて、晴れの日が増え始める頃ということでそう呼ばれている。
一言メモ:豪雪地帯ではこの頃にはみんな早く家の外に出たいなと思っていたらしい。
・雪解けの月・
現代日本で言う3月。
多くのところでゆっくりと雪が溶け始めることからそう呼ばれている。
一言メモ:窓が少し開けられるようになると子どもたちは外で雪遊びを、大人は雪かきをしているらしい。
・芽吹の月・
現代日本で言う4月。
少しずつ花が咲き始めるからそう呼ばれている。
一言メモ:多くの国ではここから新年みたいな雰囲気がある。
・新緑の月・
現代日本で言う5月。
花の時期が終わって、葉っぱや野菜の苗植えが活発になることからそう呼ばれている。
・水呼びの月(日呼びの月)・
この頃から地域差が激しくなる。
現代日本で言う6月。
水呼びの月:梅雨に入る地域ではそう呼ばれているらしい。湿っぽくて雨の多い時期だから、どこかで誰かが雨を呼んでいるのではと思った人がいい始めたとか。
日呼びの月:この頃から夏に入る地域で呼ばれているらしい。昔雨ばかりが続いだときにその地域の巫女が神に祈ったら晴れたという伝承が元になっているらしい。
・雲魚の月・
現代日本で言う7月。
世界各地の夜空で雲の上に薄らと魚の影が見えることがあるらしい。それの正体は精霊の一種だとか、幻の魔物だとか諸説あり。
・風吹の月・
現代日本で言う8月。
熱いから風が吹いたら嬉しいよねという人々の願いが現れた呼び方。世界各地で祭りや大会が盛んに行われる。
・薄布の月・
現代日本で言う9月。
前の月より少し肌寒くなったり葉っぱが黄色くなる時期。昼は熱いけど朝と夜は少し寒いという人々の声を少しかっこよく言っただけ。
一言メモ:薄い羽織れるものがあるといいよ。
・豊穣の月・
現代日本で言う10月。
多くの植物の収穫が行われるからそう呼ばれているらしい。
祭り日:この月の終わり頃にある、一年で最も大切な日。何日か続いたり、半日で終わったりと期間は年による。世界中で魔力があふれて、朝から晩まで空が紫がかったり、紫の霧が出たりする。この現象が見られると、大急ぎで祭りの準備が始まって、みんなで仮装して歌ったり踊ったりするらしい。また、この日は精霊などの人外と契約しやすくなるとされていて、魔法学校などでは、祭りと平行して召喚術の実習を行うらしい。
・初雪の月・
現代日本で言う11月。
冬に入る多くの土地で初雪が見られることからそう呼ばれているらしい。豪雪地帯では雪が積もると外に出られなくなるから、焚き火の木を準備したり、食料や水をできるだけ蓄えるため、みんな忙しい月でもある。
・白息の月・
現代日本で言う12月。
雪が降り、吐く息が白くなることからそう呼ばれているらしい。豪雪地帯ではそろそろ家から出られなくなる。
一言メモ:世界のどこかでは、冬にだけ採れる綺麗な氷の果実が見つかるらしい。見つけられたらラッキー。
味は柑橘系だったとか、林檎に近かったとか諸説ある。雪を掘ったら突然出てくる。(たまに雪の上に置いてたりするらしいけど⋯。)