スライムのお友達を作ろう
遅くなってすみません。ナナマガリです。今回は題名のようにスライムの友達ができます。では、行ってみよう。
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買い出しから帰ってきたケイゴ。この後二人はどこかへ向かうようだ。
僕が家に帰った後、そのまま僕とシルクは一本の謎の紫色の物体が入ったビンと短剣を持って近くの平原に来ていた。
「なぁケイゴ。なんで短剣なんか持ってるんだ?物騒だぞ。」
「だって今日はスライムを狩るために来たんだから。」
「え?スライム?戦闘能力ゼロのお前がか?」
「んな事心配しなくてもスライムくらい倒せますよ」
そう。こう見えても薄利な弁当屋を経営していた頃は生活費の足しにするためにギルドで依頼を受けて簡単なモンスター(スライムとかちっちゃい虫型の奴とか)を包丁と使用感が似てる軽めの短剣で討伐してきたのだ。
目的となるスライムを見つける前に、僕は今日の目的をシルクに話した。
「今回はな、この瓶の中のスライムゼリーで、そこら辺のスライムをギオスライムにしてテイムしようと言う作戦だ。」
スライムゼリーとは倒したスライムの残骸のグミ状のものと混ぜてこねると種類に応じたスライムになり、それどころかテイムも同時にできるとか言う便利グッズなのである。欠点を挙げると消費期限がある事と、馬鹿高いことだけである。尚、今回買ってきたのはギオスライムと言う魔力を使って相手を一時的に30歳くらい老化させるタイプのやつだ。
「おおスライムゼリーか!でもなぜそのような高級品を買えたんだ?」
「これ後消費期限2時間なんだ。」
そう。この商品一応は生物に関わるもののため、劣化が命取りで秒単位で消費期限がある。よく日本で見られる、「これ消費期限切れてるけど、まぁ1日くらい良いっしょ」的なことはできないのである。
「それじゃ時間もないしさっさと見つけるぞ。」
そう言って探し始めるも、中々見つからない。物欲センサーと言うやつだろうか。普段はそこら辺にいるはずなのに。一時間程探しても見つからず、少し焦り始めた頃シルクが急にぶつぶつ詠唱を始めた。
「''探知''」
謎の魔法を唱えるとシルクは急に僕の手を掴み、
「ほら、これでお前も見えるだろ」
するとスライムがいる場所が光って見えた。
…こんなのあるなら最初から使えよ
「多分今もっと早く使えよとか思ってるのかもしれないけど、あんま使いたくないんだよ、魔法。」
何言ってんだコイツ?それなら魔法使いの意味ないじゃん。
「なんでだよ。それならr…」
「この身体になってから、魔力が少ないんだ。足りない分の魔力は寿命の前借りをするしか無いから、、だからあんま使いたくないんだ。」
僕の言葉を遮るようにしてシルクは言った。
それを聞くと僕はちょっと心が締め付けられた。なんだか申し訳ない気持ちになったので、謝ろうとするもシルクに止められた。
「今はそれよりもスライムが先だろう?さぁ行こう」
そう言われてしまい、僕は何も言えなかった。
二人で一番近くのスライムの元へ行き、そいつを狩るとスライムゼリーを混ぜ込んだ。
シュワシュワと言う炭酸のような音がして、紫色のスライムができた。
「なぁシルク。このスライムを見つけたのはお前だから名前、お前が決めて良いよ。」
「え!良いのかやったぁどうしよっかなぁ?」
そんな子供っぽく見えるお婆さんを見ながら僕は暗い気持ちになっていた。するとシルクは口を開き、
「やれやれ、そんな暗い顔すんなよ。完全に私は自業自得でこうなってんだから別に気にすんな。」
そうは言ってもやっぱり申し訳ない。
「…仕方ないな。ちょうどこのスライムにギオスと言う素晴らしい名をつけてやったのに。ほらギオス発仕事だ。私を10歳ほど老化させてくれ。」
「ムグ!」
するとギオスの前に魔法陣ができて、光を放った。
するとシルクはその光に包まれ、中から面影はそのままに大きくなったシルクがいた。
「おぉ、これは良い。若いって最高だな。」
シルクがはしゃいでいる。あの時の魔法ってどのくらい寿命減るんだろう。
そんな顔をしているとシルクはむすっとした顔で近づいてきて、
「仕方ないこうしてやる」
また詠唱を始めたシルクは、少し懐かしい魔法を放った。
「''精神崩壊・局所的''!」
「大丈夫、今度は魔力普通にあるぞ、今回は今ある罪悪感を消した。因みに今持ってる魔力量は大体常人で言うところの70歳位かな?」
サラッと異常な事を言いつつ、シルクは僕の心から罪悪感を消した。
「ありがとう。もう大丈夫。」
僕が元気になったのを見るとシルクは、
「もう良いな。よし、ギオス。もう魔法解除して良いぞ。」
「ムグ!」
すると急にシルクの体がまた光に包まれ、元の姿に戻った。
「さ、帰るか、ケイゴ」
僕たちは家に帰ると、明日の荷造りをして寝た。
新しく仲間になったギオスライムのギオス。彼?彼女?がこれからの旅に与える影響とは?
次回 目指せ、隣町!(仮)
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