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【完結】異世界唯一の透明人間、好き放題生きていく。  作者: 秋田
【第2章】神聖アルディア魔法学校編

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【第55話】双子姉妹メイド

暇で暇で仕方ない方はご視聴ください!

「なんかいまいち理解できない」など「話無理やりすぎだろ」など思うかも知れませんが、それはご愛嬌ということで!


メイト・マルマロン

ハキマ・クォーツ

スピネル

ゾイ

イト

「さて、君たち……仲間が一人加わり、俺たち四人になったわけだが……」

 寮内、ゲームに勝ったメイトたちと負けたゾイは、スピネルの部屋に帰ってきていた。

 それぞれ休憩を終え、着替え、部屋着になった後。

 メイトはガラス造りの机に手をつきながら、三人に言う。

「次、何をすべきか分かるかね?」

「はいはいはい〜!!」

 ハキマがババっと元気良く手を挙げる。

「はい、ハキマくん」

「八位以降の人たちとどんどん戦う!」

「……長期的に見たらそうだけど、少し違うな」

「えぇ〜」

「メイト様、いいですか?」

 すると、ゾイが手を挙げた。

「…………うん、どうぞ」

「今この場で足りていないのは『服従』……つまり何があってもメイト様についていくと言う心……この二人は『絆』があったとしてもそれは証明できない……」

 ゾイは俯きながら言う。そしてバッと顔を上げてメイトに近づく。


「今すぐ私と"同衾"しましょう!! 証明して見せます! この気持ちを!」


 メイトはめんどいという気持ち半面、照れ隠ししながら身を引く。

「ど、"ドウキン"……? てなに?」

 ハキマは首を捻りながらスピネルに訊く。スピネルはコーヒーを啜りながら答える。

「そうね……まぁ簡単に言えばS○Xね」

「セッ!!??」

 ハキマは急激に顔を赤くしながら、固まる。

 メイトは悔しいという気持ちを殺しながら答える。

「いややらないから……てか"様"やめろ」

「な、なぜ!?」

「…………何かわかるか?」

 メイトはゾイを無視して、スピネルに問う。スピネルは少し考えた後、答える。

「一旦動かない、ね」

「ふむ大正解、千点!」

 メイトは深く頷く。ハキマは首を捻り、む? と唸る。

 ゾイはメイトに無視されたことにニマーと笑いながら、分かっていたというように腰を下ろす。

「そう、今俺が九位をぶっ倒したことは学年中に広がっている、ならばもちろん八位以降の奴らは警戒するだろう、そんなわけもわからん透明人間なんて、要注意対象だからな」

「あ〜、確かに」

「だから守りを固める、ゲームを挑まれても勝てるようにするだろうな、なら簡単、俺は勝てなくなる」

 メイトはソファの背もたれに腕をかけて、続ける。

「だから、今は動かない。俺の狙いはあくまで九位……だったと思わせる」

「あ〜、確かに、今はみんなざわざわしてるもんね」

「だから、まぁ一ヶ月くらいはなんの音沙汰なく、普通に学生やるぞ」

 ハキマは理解して、頷いた。

「まぁでも、あまり意味はないかもしれないけどね」

 スピネルは冷静な揺るがない声音で言う。

「んまぁな、持続する対策を取られる前に攻めるのも手だけど、いかんせん八位以降の奴らの情報がないのが痛い、こちらはあの中継でいろいろバレたわけだけど」

 そもそも、八位以降のやつらが誰なのかすら分からないなんて、挑む以前の問題だ。

「マスター、情報に関しては問題ありません」

 ゾイが手を挙げて言う。

「あのマスターもやめてね? メイトって呼んで? でなんで問題ないんだ?」

「教師に訊けばいいんです、教えてくれなくてもゲームには絶対ノってくれる、それで聞き出せばいい」

 絶対ノってくれるか……訊きたいことはゲームで勝って訊けと……。

「なら問題なさそうだな、じゃあボチボチそれ挟みながらできるだけ静かに過ごすか、問題起こすなよ」

「一番問題起こしそうな人に言われたくないんだけど……」

 スピネルがジーと俺を睨む。俺はその視線を誤魔化すように咳払いして立ち上がる。

「ううん、まぁ今後の方針は分かった、が……やらなくてはならないことがあるよな」

 そういうと、三人は首を捻る。そんな三人に、メイトはスピネルとゾイを交互に見る。


「スピネルとゾイ、お前らの仲を取り戻す!!」


 その声音は、ふざけている時の声音だった。 

 ビシッ! と二人を指すメイトに、ハキマが質問する。

「あれ? なんかもういい感じに仲良くなってなかったっけ?」

 すると、ゾイ。

「いやいやハキマさ〜ん、そんなことありませんよおねぇちゃんはずっと私以下ですから、仲良くなんて」

「あら、あの時泥と埃まみれで泣きながら謝罪してきた可愛い妹はどこに行ったものかしらね〜、死んだのかしら」

「おねぇちゃん、()()()()に"勝たせてもらって"おいてもう私に勝った気なの〜? いやーん誤解にも程がある〜」

 互いに火花を散らす二人。ハキマも顔を引き攣らせる。

 メスターってなに? メイトとマスター混ぜたの? ……まぁあとででいいか。

「そう、この通り二人の仲は変わっていない」

 犬猿の仲の言うものだろうか、この二人はこんな仲だからこそ強くなったのだろう。しかし、これからのことを考えるともっとマイルドになってほしい。

「なので今から! この二人の仲を縮めようの会を開く!」

「おぉ〜、何するの?」

 ハキマが訊いてくることを予測していたメイトは、ソファの裏から何かを取り出し、机を置く。

「まず、これを着ろ!!」

 バン! と出されたそれは――。

「――め、メイド服?」

 ハキマはメイド服を持ち上げて広げる。

 ヒラヒラしたスカート(短い)に、肩が露出する構造……前世なら絶対なんらかのハラスメントに引っかかる服でも、異世界なら問題はない!!

「こ、こんなのどこから……」

「教師にお願いしたらくれた、それが二着ある、二人とも着ろ!」

「な、なんでそんなことを――」

 スピネルがその恥ずかしいメイド服を見て、少し頬を赤くしながら拒否する。

「分かりました、メスターの指示なら仰せのままに」

 ゾイは一切躊躇うことなく、その場で服を脱ぎ始める。ローブを脱いだところでスピネルが声を出す。

「ちょ――何してんのよあんた!」

「着替えるんだよ? え? おねぇちゃん着替えないの? 恥ずかしいの? 私は全然恥ずかしくないけど……もしかしてスタイルに自信がないとか……そっか、"ない"もんね」

 ゾイは自分のでかいおっぱいを触りながら悲しそうに呟く。

「は? 舐めてんの着るわよ」

 それを見て、メイトはなんとなくスピネルの従わせ方を理解した。

 そう考えながら、メイトは振り返り、窓の外を見る。

 ここで生着替えを見るのは些かナンセンス……焦らすことも一つの手だと言うことは承知している……。

 服を脱ぐ音を聴きながら、経過すること数分――。

「メスター、着替え終わりましたよ」

「はぁ、なんでこんなこと……」

 メイトは振り返る。そこには、"夢"があった。

 恥ずかしいそうに身を捩るスピネルと、ドーンと可愛くポーズを決めるゾイ。

「――……ハキマ、分かるな?」

「へ?」


「この素晴らしさが!!」


 メイトはバッと腕を広げて叫ぶ。

「その短いスカートにより強調される腰からヒップラインと、それによる細く美しい足のエロス! そして制服であり礼儀正しいメイド服にも関わらず肩や谷間が空いた構造による背徳感! 尚且つ見えそうで見えないおっぱい全っ体!!」

 メイトは目をカッ開き、その光景を脳裏に焼き付ける。

「一方は服などでは留めきれないような豊満な胸! 対してまるで子供のように幼くありながらそこにしっかり存在しているという想像が働く少し膨らんだ胸!」

「あんたそれめちゃバカにしてるわよね」

「そして今! 俺にこう言われていることに対して頬を赤くして睨む姉、いざ言われるとやっぱ照れて頬をかいて誤魔化す妹!」

 メイトは前世では絶対に叶わないであろう夢に出会えて、感激する。


「かんっっぺきっだ!!」


 メイトはここに爆誕した『双子姉妹メイド』に賛美を贈る。

「なんかすごい嫌なんだけど……」

「さすがメスター、仲直りと称して自分の欲を叶えるとは……その図太さ、感服します」

 ゾイには何故か尊敬されたがまぁいい、第二フェーズだ!

「さて、次はこう、手を合わせてキス寸前まで顔を近づけろ」

「なっ!?」

 スピネルがその要求に身を引く。

「分かりました……」

 するとゾイはスピネルの手を掴む。

「え、ちょゾイあんた……」

「おねぇちゃん……私前から……」

 その色っぽさが混ざる吐息が、スピネルの口にかかるほど近くに顔を寄せる。

「ゾイ……」

 両手を手を恋人繋ぎにして、胸をスピネルに押し付ける。


「メスター……こんな私たち、おかしいんでしょうか?」


 その上目遣いで問うゾイと、その隣の照れながらメイトを見るスピネル、それにメイトは――。

「――ふぐうッはッッ!!!」

 ソファを飛び越え吹っ飛んでいった。

「メ、メイト〜!!??」

「な、なんて可愛さの暴力……惚れた」

「ありがたきお言葉、私も我慢して演じた甲斐があります」

 ゾイはメイトに頭を下げる。

「あんたたち、人で遊ぶのもいい加減にしないさいよ……」

 スピネルは我慢の限界というように手をプルプル振るわせる。

「遊ぶ? んなことない、これは仲直りするための行為だ」

「そうだよおねぇちゃん、メスターに従ってよ」

「あんたはなんで従者になってんのよ!」

「だって男の人って"こういう"のがいいんでしょ?」

 ゾイはチラッとメイトを見る。

「……んー、まぁそう言う人もいるが、俺は別に好みじゃないな、対等が好きだし」

「な、そんなッ……!?」

 ゾイは驚愕して、後ずさり、床に手をつき落ち込む。

「男の人はみんな好きだと思ってやってたのに……好きじなない!? ――あ、あのメイト! これはアレだから、演技だから! 本気にしないでね!」

 ……良かったー、本気で従者になる気なのかと思ってたー。

「いや、いいよ……演技で良かったよ……とにかくこれで仲良くなれたな」

「なれてないよ?」

 ハキマの言葉を無視して、メイトは考える。

 いやー眼福眼福、やっぱ異世界と双子姉妹といえばメイド以外ないからなぁ……いいものを見た!

「さて、では第三フェーズに以降する」

「まだあるの!? 終わる流れじゃなかった!?」

 ハキマがガビーんと驚く。

「アホ、これが最重要項目だ」

「えぇ〜んんなに?」

「どうせまたつまんない要求なんでしょ? はぁホントに変態ね……死ね(小声)」

「メイトが言うことには従うから大丈夫だよ〜」

 それぞれ反応は違えど、メイトに対する信頼はある。

 そんな三人に、メイトはニヤと笑いながら言った。


「これからよろしくな」


 三人はポカーンと口を開ける。そのあと、最初はハキマが。

「うん! これからもよろしく!」

 それに続くように。

「……はいはいそうね、まぁこれからも『協力者』としてよろしく」

 メイド服姿のゾイはピースを手を合わせる。

「当たり前だよメイト、よろしくね♡」

 そんな三人にメイトは微笑んだことは、本人にしか分からない。

ご精読ありがとうございました!

毎週平日の朝、投稿してくので次回もぜひ読んでください!

シャス!

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