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屍従王  作者: シギ
第二章 ギアナードの魔女編
50/113

048 【刻報】

 扉を開くと、褐色肌の利発そうな黒髪の少年が立っていた。

 髪と同じ色の瞳をキラキラと輝かせ、家主を見上げている。


「…君は?」


「僕はナド・ベンチェーべと申します! カダベル・ソリテール公爵!」


「……それで、そのナドくんが私に何の用かね?」


「助けて頂いたお礼を申し上げに参りました!」


「助ける? はて、君のような子を助けた記憶はないんだがね」


「いえ! “朱羽老人”に僕は助けて貰ったのです!」


「……人違いだろう。知らないな」


「そんなはずはありません! これを見て下さい! 図書館にあった公爵のサインです! これと“赤羽老人”の送って下さった小切手の筆跡を見比べると…」


「……わかった。わかった。家の前でそんなに大きな声を出さないでおくれ」


「はい!」


「……仕方ない。続きは家の中で聞いた方がいいのかね?」


「ぜひ! ありがとうございます!!」




──




 ナド・ベンチェーべを一言で言い表すとしたら、“極めて優秀な男”…それ以外に思いつかない。


 孤児院にいた彼は、独自にカダベル・ソリテールの住まいを見つけ出し、自ら足でその家に訪問して、その日のうちに仕えるという、非常に困難なことを子供の頃に成し遂げた。


 彼の理路整然とした弁舌には、カダベル自身が参ってしまうほどだった。


 そして人を寄せ付けないカダベルが唯一、隠棲するまでの間に側仕えを許した男となる。


 ナドは期待には必ず応えた。完璧以上にこなして見せた。それは1で10を識るどころではない。1で100を識るのがナドという男だ。


 その忠誠心の有り様は異常とも呼べるほどで、隠棲する話を持ち出した時、他の使用人たちがこぞって反対した中、ナドだけが主人の気持ちを完全に汲み取り、涙しつつも着々と準備を行った。


 カダベルはナドの“特殊な性癖”を苦手としてはいたが、彼を遠ざけた本当の理由はそれではない。

 自分の寿命が尽きた際、その死に目を見たナドが後追いすることを恐れていたのだ。


 どうあっても、カダベルはナドの期待には応えられなかった。

 その罪滅ぼしというわけでもないだろうが、屋敷とすべての財産の管理を任せたのは、彼にすべてを相続させてやりたい…そんな想いからだ。


 カダベルには子供がいなかった。かといってナドをその代わりのように思っていたわけではなかったが、それでも使用人以上の特別な何かは感じていた。


 そしてナドは、そんなカダベルの気持ちを充分するぐらいに理解していただろう。


 だからこそ、そっとして置いた方が良かった。

 

 主人の帰りを永遠に待つことになり、ナド自身が死ぬまでソリテール家を守ることになったとしても、それが最善であると…そう“生前”のカダベル・ソリテールは考えていたのだ。


 しかし、“俺”はあえてそんなナドに手紙を送った。


 ミイラになって動いている件、ゴライ、サーフィン村、ロリーのこと、ルフェルニやミューン、そして魔女やプロトのこと。聖騎士の件…それらすべてを包み隠さずに書いた。


 書いていて我ながら荒唐無稽だと思いつつ、最後に“屍従王カダベル・ソリテール”と署名した。

 あの男のことだ。筆跡から間違いなくカダベル本人だと思うはずだ。


 俺がナドに頼んだのは、ギアナードとクルシァン双方に“辻褄の合うシナリオ”を用意することだ。


 俺が言っていた“魔女を倒す”というのは、実はそれ自体が目的ではない。


 本当に大事なのは、“その後、どうするか”だ。


 それは屍従王や魔女にはできない。


 故に第三者に協力してもらう必要があった。


 そしてナドから返事がきた。


 それは実に彼らしいものだった。



──仰せの通りに。我が主──



 ナド・ベンチェーべ。


 やっぱり俺()苦手な男だ。




──




 さて、彼我の戦力差は明らかだ。


 相手が機関銃を持ってるのに、豆鉄砲で挑もうとしてるのに近い心境である。

 

「やっぱ想定外だなぁー。どーしよ」


 ジュエルの身体からは魔力が目に見えてわかるほど迸っている。あの軽快なダンスはそれを巡らせるためのものなのかも知れない。


「俺も踊れば強くなるのか? 盆踊りもどきしか踊れんがね」


 「エライコッチャ、エライコッチャ」と、手を挙げてヒラヒラと動かして見せる。

 

「…ずいぶん余裕あんじゃん」


「半ばヤケクソなんだよ」


 俺みたいな雑魚を相手に大人気ない…いや、見た目は子供なんだし、それに俺が挑発しまくったのがいけないってのはわかってるんだけどさ。もっと手加減しても罰は当たらないだろうに。


「終わりだよ。わかる?」


「わからんが、まあ何とかするしかないだろっと!」


 攻撃は激化し、岩の槍や飛礫、そして地震などだ。


 補助魔法以外は、砂土や岩石を使ったものに傾倒しているのは察していた。


 痛みはないのだからダメージ自体は気にしない。ギリギリを見極めてかわし、そして行動不能になることだけを避けることに集中する。


 ジュエルも俺の動きを止めることを考えて魔法を使ってくるだろう。手足がもがれるか、または石や砂の中に閉じ込められたらそこでゲームオーバーだ。


「【掘削】!」


 行く手を塞がれれば即座に脱出の道を作る。魔法の展開速度では負けてはいない。


 そして魔女であっても、“複数の魔法を同時に扱えない”ことに俺は気付いていた。


 空に浮かぶ魔法にしても、他の魔法を使った後にはかけ直しているはずだ。

 それにランク5〜6の魔法を使う時にはほぼ地面に着地してから使っていたのを確認している。

 ランクの高い魔法を使った後だと、浮かぶ魔法をかけ直すのが間に合わないからだろう。

 現に今は空に飛ぶ魔法を使っていない。俺を攻撃することだけに集中している。


 ジュエルはさっきから転移させたプロトが応援に来ないことに苛立っている。

 再転移させればいいのにそうしないのは、攻撃中では不可能だからだろう。

 城の前に移動させるのが限界で、いくら魔法がパワーアップしたからといって、新たに移動先を指定する余裕まではないに違いない。


 そう。ランクの高い魔法の弱点の1つ…それはその“融通の利かなさ”にあると言える。


 出力…つまり威力や範囲は大きくなる。しかしそうなればそうなるほどコントロールが難しい。


「【牽引・倍】!」

 

「は!? なんだよ、それ!?」


 ジュエルが驚くのも無理はない。彼女が放った石に【牽引】を引っ掛けて大ジャンプしたからだ。


 放たれた攻撃魔法に対して魔法を発動することはできない…そんなのは単なる思い込みだ。


 彼女の放つ魔法も永続的なものではない。次の魔法を放つ時には、前の魔法の効果は切れている。

 つまり、単なる“石塊”が惰性で物理的に落ちているだけのこと…それを理解していれば、こんなことも可能となる。


 だって、そもそも【魔剣生成】にだって【軽化】かけてたじゃん。よく見りゃ気づけたはずだよ。


「お前がマクセラルのように火炎が得意とかじゃなくて本当に良かったよ!」


 これは本音だ。もし、ジュエルが炎系の魔法士か、魔力の放出で直接ダメージを与えるようなタイプだとしたら、俺は一瞬で敗北していただろう。


 俺は運が良かった。


 だが、ただそれだけではない。


 運だけでは片付けられない。


 道貞の慎重さ。


 カダベルの知識。

 

 周囲の協力があってこそ…


 このギリギリのラインで戦い続けていられる!


「なんでなのよ! なんで倒せない!?」


 そしてジュエルは俺を倒そうとしているのに対し、俺はひたすら眼の前の攻撃を避けることしか考えていなかったことも大きい。


 象は蟻よりも強い。だが、象の足では蟻を正確に踏み潰すことは難しいだろう。


「そろそろいけるか…。【刻報】」


 俺はある魔法を自分にかける。元カダベルが効果を“勘違いしていた”魔法だ。


 俺は魔法を同時に扱える。試したところ組み合わせにもよるが、7つか8つ程度まではいける。


 魔力測定機を再度確認する。ランク6の強化された魔法の連発で、ジュエルの魔力はかなり減少が早まっている。せっかく倍以上に高まっていた魔力も、最初に測定した値を下回り始めていた。


 魔束解放リリースとやらは、【倍加】のようにコスパの良いものではないようだ。

 攻撃力や効果範囲を大幅に強化させる代わりに、その消費量も数倍にしてしまうのだろう。


 しかし、ジュエルが怒れば怒るほど、魔力を使えば使うほど、攻撃は大雑把で避けやすいものとなる。


 今までタイマン戦闘などやったことないのだろうし、ましてや“生きた並の魔法士”程度が相手じゃ、彼女が気まぐれに使った魔法でも倒せてしまったことだろう。


 しかし、今彼女が相手にしているのは“死者”だ。


 痛みがなければ、怯むことも恐れることもなく前進を選べる。


 瞬きをする必要がないのだから、俺は魔法の発動の瞬間を見逃したりはしない。


 これが“屍従王カダベル・ソリテール”の本当の強さだ!


「寄るな! こっちに来るなぁ!」


 俺が近づけば近づくほど、ジュエルは焦る。


 魔法の規模や範囲は確かに広い。しかし体感的に中距離、遠距離戦を想定した物が多い。


 投槍は隙間を潜ればいいし、刺さったとしても脂肪のない身体なら引っ張ればそのまま抜けた。


 大岩で押し潰してくるなら【掘削】で逃げられる。


 地震や地割れには【牽引】か【浮揚】…最悪、自分を地面に【接合】してしまえばいい。


 そうだ。俺は被害を最小限にするだけでいい。


 そして近距離戦のために強烈なカウンターがあるのだろうが、攻める意思なく、安全地帯を求めて近づくだけの俺にはそれは発動させられない。


 仮面が割れて飛んでいこうと、外套を貫こうと関係ない。


 前に進まねば、俺がやられるだけだ。


「う、ああ…」


 手を伸ばせば近づけるところまで来た。


「さあ、“魔女”ジュエル。お前の“死()従え”に来たぞ。死者が死すべき者を葬り去るのだ…」


 おどろおどろしい声を出し、ここぞとばかりにミイラフェイスを近づける。


 幼女がギャン泣きして漏らす顔だ。この追い詰められたような状況で怖くないはずがない。


 ジュエルは目の端に涙をためる。顔に浮かぶのはまぎれもない恐怖だ。


 長年生きてきた彼女だが、その精神は幼いままだ。


 ああ、きっと今まで味わったことがない不快感と嫌悪感だろう。


「【尖岩投槍】!!」


 よし! やはりそれを苦しまぎれに使ったか!


 安定しない魔力のせいで形が歪で、本数も今までのものより少ない。


 それにこれは中距離以上で初めて意味をなす魔法だ。この距離で使ったら、自分も巻き添えになる。


 俺はなおも前に進む。


 手足に刺さるのだけを避け、そして頭を抱え屈むジュエルの側に近づく。


 もう飛んで逃げられないのは知っていた。あのダンスを踊り出してから空に浮かぶのを止めたのは、魔力の集中が切れてしまうからだろう。


 そうなんだよ。ジュエルよ。


 俺に勝ちたきゃ簡単な話なんだ。


 お前が要らんと言ったレクチャーをしてやろう。


 地味な戦法だが、空から単純に槍投げまくってりゃそのうち勝てたんだよ。


 だけどそれができなかった。勝負を急いだのがお前の敗因だな。


「せいッ!」


 俺はジュエルに向って杖を振り下ろす!


「キャアッ!」


 だが、当てるつもりはなかった。


 彼女の後方にあった、連なった土槍との間に杖を差し込む。そっちが目的だったんだ。


 杖の持ち手側を下げ、ジュエルの肩に強めに押し当てて斜交いにする。


「【接合】!」


 俺は自分の身体、そして杖と突き刺さった土槍ごとその場に固定した。


 俺と、杖と、土槍を利用した即席のつっかえ棒だ。


 こうしてジュエルをこの場に押しとどめる。これは空にと逃げさせないためにだ。


「あ、あぅ…」


 今まで上から目線だったのが嘘のように、ジュエルは俺の顔を震えながら見ている。


 生意気な子供をビシッと叱りつけたような良い気分だが、そんなものに浸ってる時間はない。


「いいか。死にたくなければよく俺の話を聞け。時間はそうない」


「な、なにをする気…」


「時間がないと言ったろ。質問はなしだ」


 俺とミューンの計算が間違っていないことを祈る。


「俺はこれから数十秒後に大爆発を起こす…つまり自爆する」


「はぁ!? そ、そんな…こと…」


「信じるかどうかはお前次第だ。死にたくなければ信じ、全力で防御魔法を使うんだな」


 いきなりそんなこと言われても戸惑うよな。


 でも、魔女には何としてでもそれを防いでもらわなきゃ困る。


「爆発の規模はお前が考えているものより大きいと考えるべきだ。たぶん、ランク7の魔法に匹敵する威力だろう」


「…ランク7!? お、お師匠様の魔法クラス?! し、死ぬ…絶対に死ぬ…」


 そうか。コイツには師匠がいるのか。なるほど…。もしかしたらそれが本当の黒幕かもな。


 だが、良かった。「ハッ。なーんだ。驚いて損したわ」だなんて言われなくて。


 もしかしたら、通用しない可能性もあったしな。


 ジュエルは這って逃げようとする。だが、そうはさせない。

 股の間に脚を突っ込み、スカートを思いっきり踏みつける。

 女の子相手に…と思ったが、そんなこと考えている余裕なんてない。


「離せ! 離せよ!! キミも死ぬぞ!」


「もう死んでる。それに、だから自爆なんだろ」


「な、ならキミの頭を切り落として…」


「止める? 無理だな。下手に俺に刺激を与えたら即ボンだぞ」


 嘘だ。タイマーだから、魔法が発動するまではそんなことにはならない。


 だが、ジュエルは真に受けた様だ。まあ、俺が“死者を蘇生させるような未知の魔法を使える”って思い込んでいるんだろうから、そこはそう解釈してくれると思っていた。


「それに逃げても同じだ。飛んで逃げても爆発に巻き込まれる。ランク7ってのは自然大災害規模だからな。この王都を軽く吹っ飛ばせる」


 ようやく事態を理解できたのか、ジュエルは真っ青な顔で大人しくなった。


「…だが、魔女なら生き残れる。“死”から逃れられる…全力で防御して抑え込めればな」


「そ、そんなこと…」


「できる! お前はできる魔女だ! あれだけ偉そうなことをベラベラと喋ってたんだ! できないなどとは言わせん!!」


 そう。やってもらわなきゃ困る。皆を殺すのが目的じゃない。


「散々、私利私欲のために魔法を使ってきたんだ! たまには何かを守ったり助けたりするために使え!」


 魔女ジュエル・ルディは善悪を知らない子供と同じだ。


 なら、正しいことを教えてやればいい。


 聞く耳を持たないなら、聞かなければならない状況を作り出してやればいい。


「自覚があったかはともかく、この国の影で何百年と支配してきたんだろう。ならば、守る責任と義務がお前にはあるんだ。少しでも愛着があるというのならば、全力でなんとかしろ」


 俺のこの説教をまともに聞くとは思えない。だが、むざむざ死にたくはないはずだ。


 ジュエルの眼に覚悟が決まった。そう俺は思う。いや、そう思うことにした。


 いずれにせよもう魔法は使ってしまったんだから、俺にはどうすることもできない。


 【刻報】で定めた時間が訪れた気配があった。


 かつてカダベルはこれをキッチンタイマーのように考えていた。

 自分が指定した時間が経過すると、それを感覚的に教えてくれる。カップ麺を作る時にしか用途のないような魔法だ。


 だが、最近になってそれが違うと俺は気づく。これは“指定した魔法の発動を、自由なタイミングに変更する”ことができる魔法なのだと。


 そして、これは俺が一度に発動させられる魔法数にはカウントされない。


 俺がこの【刻報】で発動させた魔法は、もうおなじみとなった【接合】だ。


 何を【接合】させたかというと、俺の腹の中にあったプロトたちの核…あの宿木石の4つだ。


 宿木石は魔蓄石の上位のような存在で、魔蓄石には単純に1つの魔法しか込められないが、宿木石には単体でも“複合させた魔法”を込めることができた。

 これは当然の話だ。プロトを動かすのに1つの魔法だけじゃ用が足りないからだ。


 そして俺が宿木石に詰めた魔法は、あのマクセラルを倒した【大火球】を上回る複合魔法【極炎球】となる“燃料”だ。


 爆発を引き起こすために必要な【倍加】させた【空圧】や、【流水】を【油変】といったものをこれでもかと入れられるだけ詰め込んだ。


 そしてこれらが発動する条件を【刻報】で使う【接合】を選んだ。宿木石の魔法が発動してしまうと、当然ながら【接合】させられなくなる。その直前に【刻報】の魔法で、タイミングを合わせて4つを1つにする必要があった。


 そして宿木石を【接合】させる前、大量の油と空気が混じり合った状態の石の4つを【調整】しておかなければならない。

 この【調整】は宿木石の4つに込められた魔法を上手く混ぜ合わせるためのものだ。ただ石をくっつけたからといって、バラバラに油と空気が生じては意味がない。


 そして俺も自身もかなり忙しい。【刻報】の【接合】が為されたタイミングで、発動した宿木石そのもの魔法をさらに【倍加】させた上、そこに【火種】を投じる…


 状況によっては、【接合】させる石の数を減らして爆発の規模を小さくすることもできたが…この魔女の魔力量を相手には、最大火力にするしかなかった。


 俺が同時に魔法を使ったのは【調整】4つ、【倍加】1つ、【火種】1つ…計6つだ。


 残りの1つは…


「【土塊起壁盾】!!!」


 俺の体内から熱が生じたのを感じだ、ジュエルが魔法を唱える!


 よし。そのランク5の魔法か!


 なら…たぶん大丈夫!


「【倍加】!」


 彼女の魔法を【倍加】して強くさせる。この魔法なら知見がある。だから、【倍加】できるはずで、その目論見は当たった。

 魔束解放リリースによるブーストがかかっていたら難しかったかもだが…それはなかったようだ。まあ、いずれにせよ、前もって見ておけてよかった。


「爆発するぞぉ!!!」


 あー、最期の台詞にしては何とも間抜けだったな。


 物凄い光と熱が、眼窩や鼻や口を通って放出されるのを感じる。


 熱さそのものはあまり感じないが、腹の中で急激に膨張する熱が、大きく弾ける様が感じ取られた。


 そして一気に──

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