参謀伊東参上!
八月十八日の政変により長州の影響力は減り
政権奪還を計り内密に計画していた京都守護職の焼き討ちも新撰組の活躍により失敗。
後に池田屋事件と語り継がれる戦闘により長州は幕府だけでなく、天皇からも見放されるのも時間の問題だった。
そして、死期回生の一手として長州は幕府との直接戦闘を仕掛けに挙兵するのでした。
高杉「桂さん・・・ごめん、あいつ等止まらない」
桂「いいさ、失った者に対し恨み辛みを募らせるのは人の性だ」
高杉「どうしよ・・・このままだと、長州が滅ぶ」
桂「滅ばねーよ。まだ俺と高杉が残ってる。※伊藤は戻ってきたか?」
※伊藤博文 海外視察で伊藤はしばらくの間、日本にはいなかった。
高杉「戻ってきた」
桂「よし、なら伊藤を連れてイギリスとの停戦交渉にお前は行ってこい」
高杉「桂さんは?」
桂「俺か?俺はだな」
使者「桂小太郎だな」
高杉「何奴!!」
桂「お、意外と早い登場だな」
使者「池田屋事件、新撰組を手引きした嫌疑が掛かっている。長州まで、ご同行願おうか」
桂「新撰組から追われてる俺がか?変な嫌疑だな」
高杉「桂さん!!逃げて!!」シャキン
使者「貴様!!我等に歯向かう気か!」シャキン
桂「高杉!!止せ!!」
高杉「桂さん!!」
桂「同郷同士で血を流すな。剣を鞘に戻せ、高杉」
高杉「・・・・クソッ」シャキン
桂「桂小五郎。幕府の手からは逃げるものの同郷の者からは逃げも隠れもせぬ」
使者「いい判断だ。桂殿」シャキン
桂「高杉、先程申したことを進めろ。後はお前に任せる」
高杉「桂さん・・・」
桂「また会おう。高杉」
徳川「長州の奴め、遂に挙兵しおったか」
松平「慶喜さん、どぉします?」
徳川「もちろん、迎え撃つ。奴等は下関と池田屋で疲弊しておる。大義もこちらにあるんでな。各藩とも連携がとれるいい機会だ」
松平「・・・ですよね」
徳川「どうした?慶永?随分と難しい顔をしおって」
松平「いや、なんと言うか・・・キナ臭い気がする」
徳川「ほぉ?それは何故だ?」
松平「上手く事が進みすぎてる・・・気がする」
徳川「それは我々の目論みが上手く進んだのでは無いか?」
松平「勝海舟は?」
徳川「奴は今は江戸にいる」
松平「それが気になる。なんで、奴はなにもしてこないんだ?」
徳川「何かすると思っているのか?」
松平「だって、あいつは!」
徳川「慶永、奴を嫌う気持ちもわかる。だが、勝も私の部下だと言うことを忘れるな」
松平「・・・クッ」
徳川「ま、お前さんの進言も利に叶う事もある。勝も目の届く範囲に置いておこう」
松平「京へ呼ぶと?」
徳川「その通りだ。ならば、お前も文句はあるまい」
松平「・・・・」
勝「お?遂に俺もお呼ばれか。さーて、これからが本番だ」
各藩から連なる幕府軍と長州藩との戦いはほぼ、一方的な戦闘となった。
京都での復権を狙う長州は京都へと浸入しようと攻め込み、幕府軍はそれを待ち構える形となった。
後に禁門の変、元治の変もしくは戦闘の一番激しかった蛤御門を称して蛤御門の変と呼ばれる。
そして、長州はこの事件をきっかけに完全に朝敵となるのでした。
坂本「結局、長州の敗北で事がすみそうじゃの」
勝「そうでなきゃ困る。さすがは慶喜様だ」
坂本「しかし、天皇様はよく長州を朝敵にすることを許したのぉ」
勝「それが慶喜様が面白いことを天皇様に言ったんだよ。実際、長州が挙兵し京都守護職の任を長州に寄越せと言ってきた時に天皇様はそれを飲もうとしたんだ」
坂本「それはいかん。京が血の海となるわ」
勝「その通り。だから、慶喜様は天皇様に対し『そうしたいならば結構。幕府側は朝廷から一切の手を引かせていただく!』と言ったんだ」
坂本「あれま」
勝「天皇様にしても、今この状況で幕府と敵対しても困る。だから、長州と手を切る判断をしたって訳だ」
坂本「長州にとっては今や復権どころではなく存続の危機になっていると言うわけだ」
勝「だからこその救いの手って訳だ」
使者「失礼いたします。勝海舟殿、西郷隆盛殿が謁見を求められております」
勝「お?来たか。通せ通せ」
※西郷「失礼するでごわす」
※西郷隆盛 薩摩藩の下級藩士。後に戊辰戦争で徳川家を壊滅させようとする。
西郷「京へ上った際は勝と言う男に一度でいいから会えとそこの者に言われたので参上いたした」
勝「ご足労掛けたな西郷さん。俺はあんたと一度でいいから話がしたかったんだ」
西郷「ほぉ?ワシの命を狙い、殺し損ねた幕府の人間が会いたいと申すか」ギロッ
勝「まぁまぁ、俺は幕府とは関係なく動いてる身でね。そこは水に流しておいてくれ」
坂本「ところで西郷さん。あんた、この前の戦いで弾食らって負傷したと聞いておったが?」
西郷「長州の鉛弾など怪我にも入らぬわ」
勝「そうかい。そりゃよかった」
西郷「それで?ワシに話とは?ワシとしては長州との戦いで取り分の話をしたいのでごわすが?」
勝「取り分なんてそっちが好きなように取っていってくれ、こっちは何もいらん。ただし、俺の話を聞いたあとで要求してくれ」
西郷「ほぉ?報酬は要らぬと?」
勝「目の前の報酬よりも未来の報酬の取り分の話をしようじゃないか、西郷さんよ」ニヤリ
西郷「未来の・・・」
勝海舟と西郷隆盛の初の顔合わせとなるこの出来事は互いに手紙に残すほど印象的な物だった。
西郷隆盛は勝海舟の事を酷く惚れ申し候と書き記した。
そして、勝海舟は西郷隆盛を恐ろしい男と称した。
一方、新撰組は池田屋事件、禁門の変と活躍し続け、20人余りしかいなかった大志も続々と増えていくのでした。
その大志の中にいたのが伊東甲子太郎もいました。
山南「伊東君、久しぶりだね」
※伊東「山南さん、お久しぶりでございます」
※伊東甲子太郎 新撰組参謀 後に新撰組を二つに別け近藤勇を暗殺しようと企てる
永倉「山南さん、お知り合いですか?」
山南「彼とは北辰一刀流で同門でね。私の代わりに来てもらったんだ」
藤堂「俺が呼んだんだぜー?」
永倉「代わり?」
山南「悔しい話だが※岩城升屋での一件でね。怪我をしてしまって、今や剣すら振れない人間だ・・・」
※岩城升屋事件 攘夷浪士が升屋を襲撃。それを新撰組が取り押さえる事件
永倉「山南さん・・・」
山南「しかし、悔やんでいても仕方がない。剣術、文才も非の打ち所がない者として藤堂に頼んで呼んで貰ったんだよ」
伊東「山南さん、そんな風に言わないで下さいよ。照れてしまいます」
山南「いやいや、実際に私は君の事をそう思っているんだよ」
※山南は伊東が新撰組に来たことが本当に嬉しかったのか、今まで存在しなかった参謀と言う役職まで作り、迎い入れた。
伊東「そこまで思ってくれてるとは、私も山南さんのご期待に添えるよう精進して参ります」
永倉「剣術、強いんですか!?」キラキラ
伊東「えっ?あ、いや」
山南「・・・永倉君。君と戦わせたら死んじゃうからやめてくれ」
永倉「(´・ω・`)」
山南「君は相変わらずの剣術馬鹿だね」ニコッ
永倉「俺は沖田の病気が治ったときにコテンパンにやっつけれるように強くならなきゃ駄目だからな!」
山南「そうだね・・・」
※実際に沖田、山南は池田屋事件後、戦線で成果を挙げるなどの記述は無い
山南「私にもあと一つやるべき事が残っている(ボソッ」
藤堂「えっ?何か言いました?」
山南「いや、何でもないですよ」ニコッ
土方「永倉!そこにいたか!」
永倉「あれ?土方さん?どうしたんですか?」
土方「至急、※谷を追い大阪へ向かってほしい」
※谷三十郎 新撰組七番隊組長 弟の谷周平は近藤勇の養子
永倉「谷さん?また何かやらかそうとしてるんですか?」
※谷は、がめつい性格な上に女癖も悪く、今の時代で言うDQN野郎
藤堂「あの野郎、次何かやらかしたら、マジで殺してやろうか・・・」
永倉「藤堂、気持ちはわからなくも無いが落ち着け」
藤堂「だって、あいつのせいで沖田が!!」
永倉「藤堂!!言いがかりは止せ!!近藤さんの決めたことだ!」
※谷三十郎の口利きで、谷周平が近藤勇の養子となり試衛館の後継ぎを沖田ではなく周平と決めていた。
山南「谷は断絶されているとは言え、元は旗奉行だ。近藤局長は恐らく、そことの繋がりを持ちたいんだよ」
藤堂「その為なら試衛館はどうなってもいいって言うんかよ!!」
土方「藤堂、今はその事を話している暇はない。永倉、谷は土佐勤王党を大阪で見つけたらしい」
永倉「※土佐勤王党!?・・・あいつ等は壊滅したんじゃ」
※土佐勤王党 土佐藩にて武市により作られた尊皇攘夷派の集団。八月十八日の政変や禁門の変にて壊滅状態となる
藤堂「ってか、なんでこっちに報告無しで勝手に向かってるわけ?」
土方「大方、手柄を独り占め・・・言い分は大阪城を占領する計画があった為、至急向かったってとこか」
藤堂「あの野郎・・・」
永倉「で?俺に何をしろと?」
藤堂「いざこざに紛れて殺せってんなら俺も行く!!」
土方「なら残念だが藤堂は居残りだ。谷を守ってほしい」
永倉「・・・ってか、報告無しで向かってるのに土方さんはなんで知ってるわけ?」
土方「※山崎からその情報を得た。そして、残党の中にヤバイ奴が一人いる」
※山崎丞 新撰組の監察。間者の発見や戦況の報告などで活躍する。池田屋事件の最初の浪士を見つけたのも山崎と島田魁
永倉「ヤバイ奴?」
土方「・・・※岡田以蔵だ」
永倉「!?・・・人切り以蔵」ゾクッ
※岡田以蔵 幕末の四代人切りの一人。土佐の吉田東洋暗殺など役人を殺しまくる。
土方「谷はその事を知らない。だが、奴が現れたとなると今、大阪へ向かってる奴等は死ぬことになる」
永倉「それを防ぎたいと?」
土方「その通りだ。組長が勝手な行動を取りその上、死んだとなると新撰組の笑い者だ」
藤堂「自ら死にに行くんだ。放っておけよ」
土方「藤堂」
藤堂「ヘイヘイ、黙ってますよ」
土方「・・・永倉、行ってくれるか?奴と対等に戦えるのはお前しかいない」
永倉「・・・わかった。行くよ」
土方「そうか、すまないが頼んだぞ」
坂本「何?大阪へ知り合いが勤王党の残党狩り?」
お龍「うん、なんか~岡田?とか言うヤバイ奴がいるとかなんとか・・・」
坂本「岡田以蔵か・・・」
お龍「あれ?もしかして知り合い?」
※坂本は元土佐勤王党
坂本「まずいの・・・そいつ死ぬぞ」
お龍「えっ?」
坂本「奴は強い」
高杉「失礼する」
お龍「えっ?永倉!?ヤバイの!?」
高杉「永倉?・・・永倉新八か?」
坂本「おぉ、高杉ではないか!」
高杉「お龍殿。永倉新八と知り合いか?」
お龍「ねぇねぇ!高杉さん!!岡田ってそんなに強いの!?」
高杉「お、岡田?・・・岡田以蔵の事か?」
お龍「うんうん!」
高杉「・・・奴の強さは虚無から生まれておる。斬ることで何かを得ようとする屑だ」
坂本「奴は痛みを知らぬ。だから斬ったところで得るものなど無いと言うのにな」
お龍「どうしよ・・・永倉にたこ焼き買ってきてとか変なこと言っちゃった・・・」
坂本「それが最後の言葉になるとか悲惨じゃの」
お龍「・・・ウウッ」ジワッ
坂本「あー!!すまんすまん!!冗談じゃ!!泣くな!!」
お龍「だって・・・坂本さんが変なこと言うんだもん・・・」グスン
坂本「あー、もぅおなごを泣かせるとか最悪じゃ・・・」
高杉「・・・俺も行く」
坂本「何?大阪へか」
高杉「少し腹が減った。たこ焼きを食いに行ってくる」
お龍「高杉さーん、ありがとう!!」タキツキ!
高杉「!!!!」
お龍「ヤバイ、惚れそうだわー」
高杉「それはっ!・・・こ、困る。それに、永倉を斬るのは俺だ。奴に先を越されてたまるか。失礼する」
お龍「・・・あれ?」
大阪 ぜんざい屋前
コソコソ
谷「よし、浪士共は大半は出掛けたな」
大志「けど、兄貴。それだったら出掛けていった奴を追いかけた方がいいんじゃ?」
谷「あ?オメー馬鹿か、こっちはたったの四人だ。一対一なんかになったらどーする」
大志「えっ?そりゃ戦って倒せばいいんじゃ」
谷「ったく、だからオメーは馬鹿なんだよ。残っている奴等を全員で袋叩きにすれば出掛けていった奴等なんて逃げちまうさ」
大志「逃げたら不味いんじゃ」
谷「じゃあお前一人で倒せる自信あるのかよ」
大志「それは・・・その、」
谷「いいからとっとと終わらせて金むしってずらかるぞ」
大志「へ、へい」
タタタタッ
谷「御用改めである!!」
浪士「何奴!!クソッ、留守を狙うとは!卑怯なり!」
谷「なんとでも言えバーカ!!相手は一人だ!やっちまえ!!」
タタタタッ
永倉「ハァハァ・・・間に合わなかったか!」
ぜんざい屋では剣の交わる音と怒号が聞こえる
永倉「クソッ、たったの四人で討ち入りとか馬鹿かよ」シャキン
??「血の臭いがする」ヒュン
永倉「!!」
ガキィン!!
永倉「クッ」ギギギギッ
??「ほぉ?止めたか」ニヤ
永倉「てめぇ、浪士か・・・」
??「ならばなんだと言う。関係なかろう」
永倉「浪士じゃねーなら争う事も無いんだが?」
??「人斬り同士、斬るのに理由など要らぬ」
永倉「チッ!」
キンッ
??「ほぉ、逃げたかやるな」
永倉「新撰組二番隊組長、永倉新八だ」
??「新撰組・・・そうか覚えておこう。私の名は」ニヤリ
岡田「岡田以蔵。土佐勤王党の人斬りだ」
永倉「こいつが・・・以蔵」
岡田「クフフフフ、私の事を知っているとは嬉しいね~。俺もあんたのことは知ってるぜ?剣豪の永倉新八。池田屋事件では大層活躍したみたいじゃないか」
永倉「・・・」
岡田「あんたを斬るのが楽しみだ」シャキン
永倉(居合いか・・・)
※岡田の剣術は鏡新明智流、二刀や居合いなどを使う
岡田「・・・」ジリジリ
永倉「・・・」
岡田「キェェェェェイ!!」
永倉「!!」
キンッ!ガキィン!!
永倉「ドォォォリャァァァア!!」
岡田「チィ!」
永倉「まだまだぁ!!」
キンッ キンッ
岡田「貰ったぁ!」ブォン
永倉「クッ!」
永倉(強いな・・・こいつ・・・)
岡田「なかなかやりますな。しかし、その剣には殺気がこもっておらぬ」
永倉(他の奴とは何か違う・・・強さ・・・)
岡田「どーやら、人斬りに関しては私の方が上のようだ。クフフフフ」
永倉(なんと言うか・・・気味が悪い)
岡田「どーしました?肩で息をしておりますぞ?そろそろ決着ですかな?」
永倉(ただ、)
岡田「私に出会わなければ死ぬこともなかったでしょうに・・・非常に哀れだ」
永倉「・・・お前」
岡田「なんです?辞世の句でも詠みますかな?」
永倉「お前、弱いだろ」
岡田「・・・・ハ?」
永倉「確かにあんたは強い。俺なんかよりも殺気に満ち溢れ剣を振るう。俺なんかよりもたくさん人を斬ってきたんだろう」
岡田「私が?・・・弱い?」
永倉「ただし、芯が無い。他の奴等にはある物がお前には無い」
岡田「・・・黙れ」
永倉「お前は空っぽだ。だから、気持ち悪い。目の前にいるお前が俺には侍に見えねぇ」
岡田「黙れぇ!!!!」ヒュン
キンッ
永倉「あんたの剣は俺には届かねぇよ」
岡田「ギギギギッ!!」
高杉「ククククククッ、面白い!永倉ぁ!!やはり貴様は面白い!!」ヒュン
永倉「ゲッ!高杉!?」
ガキィン!!
永倉「てめぇ、一体何のようだ」
高杉「お前の知り合いから以蔵から守って欲しいと言う依頼があった」
キンッ キンッ!
永倉「ああ?だったらなんでこっちに襲い掛かってきてるんだよ!!」
高杉「お前がどうしようもなく面白いからだ!!」
永倉「ふざけんな!!意味わかんねーんだよ!」
高杉「貴様が悪い!!」
岡田「・・・永倉ぁ!!」
ヒュン ガキィン!!
永倉「!!」
岡田「貴様、邪魔立てするか」ギリギリ
高杉「永倉を斬るのは俺だ。邪魔するならば貴様も斬るぞ、虚無の人形よ」ニヤッ
岡田 ブチッ
岡田「アアアアアアア!!てめぇ等まとめて斬ってやる!!」
永倉「ちょっとぉ!!俺を巻き込むなし!!」
高杉「諦めろ!貴様が渦の中心だ!!」
岡田「死ねぇぇぇぇぇ!!!!」
キンッ、キンキン!
永倉「クソッ!こっちはそれどころじゃ無いってのに・・・」
高杉「永倉ぁ!」
永倉「それだってのに・・・こいつ等は・・・」
岡田「斬れろ、斬れろ、斬れろ、斬れろ、斬れろ!!!!」
永倉「・・・上等だ!!てめぇ等まとめて相手してやる!!」
谷「ウオオオオオオオオ!!!!やったぞ!!!!」
永倉「!」
高杉「!」
岡田「!」
谷「ギャハハハハハ!!浪士をぶち殺したぞぉ!!おい!店主!てめぇの店を俺が守ってやったんだ!金よこせ!!」
※店内には浪士が二人。うち一人は逃げ、残りの一人を四人係りで倒す。残された浪士は四人相手に奮闘し刺し傷を10箇所以上作りながらも抵抗した。
永倉「・・・」
高杉「・・・」
岡田「・・・」
岡田「・・・帰る」シャキン
永倉「えっ?」
岡田「興ざめだ。あんな不細工な笑いを聞きながら戦うだなんてまっぴら御免だ」
高杉「それもそうだな」シャキン
永倉「えっ!?」
岡田「永倉新八。次会ったときは必ず殺す!」ダッ
高杉「ククククククッ、主も嫌な奴に宣戦布告を受けたの」
永倉「オメーのせいだよ。クソッ」シャキン
高杉「腹が減った。俺もたこ焼き食って帰る。また殺し会おうぞ」スタスタ
永倉「俺もお龍にたこ焼き買っていかなきゃ・・・」
後にぜんざい屋事件と呼ばれる今回の事件。
大阪城を占領しようと目論む勤王党の残党をたったの四人で討ち入り、それを阻止したと言う出来事は瞬く間に町中に広まるのでした。
谷「うぃー、俺は泣く子も黙る新撰組の谷だぞー、今日も見回りってな~」
谷は自分の挙げた功績を脚色しながら酒のつまみとして大いに語り、大いに酒を飲んでいた。
谷「あれ~?人がいなくなっちまったぞ?」
酒を飲み歩き、気付けば周囲に人はいなくなっていた。
谷「誰か~、俺に酒を持ってこーい!俺は新撰組の谷様だぞー」
??「谷さん、酒は飲んでも飲まれるなと言う言葉をご存知ですか?」
谷「んー?誰だ?」
暗がりの向こうに誰かが一人佇んでいる。
谷「んんー?」ジーッ
月明かりに照らされ、そこに現れたのは斎藤一だった。
谷「・・・斎藤?」
谷を待ち構える斎藤はおもむろに刀を抜き構えた。
斎藤「谷三十郎。度重なる暴虐武人、幾多の無礼行為。士道不覚悟にて成敗致す」チャキ
谷「なっ!?」
斎藤「あんた最近、調子乗りすぎなんだよ!!」シュバッ!
谷「グギャァァァァァ!!」
斎藤「チッ、刀に油がついてしまった。きたねーな」
谷三十郎 何者かに刺殺される




