新撰組、始めました。
浪士組から抜け、京都に残った近藤達だが、その後会津藩からの後ろ盾を貰い活動することとなる。
そして、浪士組という名前を改め壬生浪士組と名乗るようになりました。
遅れて江戸を出た※斉藤一、島田魁はその頃、近藤達と合流することとなる。
※斉藤一 後の新撰組三番隊組長
人数も24人と増え、組内では誰が頭を張るかという意見の対立で近藤と芹沢は仲たがいを起こす。
意見はまとまらず、局長は近藤と芹沢の二人となった。
永倉「どぉぉぉぉぉりやぁぁぁぁぁ!!!」
沖田「うわっ!」
永倉「フハハハハハッ!どうだ沖田!お前をついに尻餅つかせてやったぞ!」
沖田「ち、違うもん!足がもつれただけだもん!!」
永倉「はーん、そんな言い訳がましいものは止せ止せ、見苦しいぞ」ニヤニヤ
沖田「ムッ!それに、永倉さんずるい!剣技じゃ負けるからって力で押してくるんだもん!」
永倉「グッ・・・く、悔しかったらお前も鍛えるんだな!筋トレじゃ筋トレ!」ムキッ
沖田「僕は技術で敵を倒したいの!!」
ギャーギャー
藤堂「相変わらず恐ろしい二人だね」
山南「えぇ、そうですね」
永倉「藤堂!お前もどうだ!久々に稽古つけてやるよ!」
藤堂「いや、勘弁してくれ・・・死んじゃうよ」
永倉「えー山南さんは?」
山南「いや、私も結構です」
永倉「(´・ω・`)」
土方「皆、揃っているか?」
近藤「・・・」
永倉「あ!近藤さん!久々に試合形式でどぉっすか?今、相手がいなくて困ってるんですよ」
近藤「・・・」
永倉「近藤さん?」
土方「永倉君、口を慎みたまえ」
永倉「く、君?」
土方「壬生浪士組を納める長が、部下と共に稽古はしない。それと、近藤さんではなく、局長と呼ぶように、わかったな?永倉君」
藤堂「なんだよ、それ。俺達のことまで君付けかよ・・・」
土方「藤堂」ギロリ
藤堂「おぉ、怖っ(あれ?俺は君すらつけられなくなった?)」
永倉「まぁまぁ、藤堂。ヘヘッ、すみませんね、出過ぎたマネしました」
土方「以後は、」
芹沢「いいじゃねーか、別によー。おぃ、永倉。近藤局長はお前に負けるのが面子に係ると思ってんだよ。俺が後で相手してやるよ」
永倉「えっ?マジで!」
土方「聞き捨てなりませんな、芹沢局長。近藤局長が弱いと聞こえましたが?」
芹沢「弱い奴に弱いと言って何が悪い。隊士に負けるのが組織の崩壊に繋がると考えてる時点でお前等は永倉よりも弱いんだよ」
土方「弱いかどうか、今ここで試してみますかな?」シャキン
芹沢「お?やるか?」シャキン
近藤「やめろ!!!」
土方「局長・・・」
近藤「芹沢局長、うちの土方が大変ご無礼をした。ここは私の顔に免じて刀を納めてくれないだろうか」ペコリ
芹沢「・・・・チッ、興ざめだ。見廻りに行ってくる」
沖田「あー、びっくりした。まさか、ここで斬り合いになるかと思った」
藤堂「けど、近藤さんも土方も最近、付き合い悪くなったよなー」
山南「まぁ組の人数も増えてきましたからね。それをまとめ上げるのに必死なのでしょう」
永倉「俺、悪いことしちゃったかな」
藤堂「気にすることねーよ。ってか、永倉って芹沢さんとよく仲良くできるよな。俺、怖くて無理!」
永倉「え?そんなことねーよ。頭おかしいけどいい人だと思うぜ?」
山南「芹沢一派の活動は少し目に余るのが確かに多いですね。攘夷獅子から護ると言う名目で各商店から金を巻き上げてるって話ですよ」
永倉「えっ?そんなことしてるの?」
藤堂「まぁ会津藩から貰える給料もかなり低いからねー、気持ちはわからなくもない」
山南「ただ、やり方が酷いと聞きますよ。まるでヤクザの取り立てと言われる程です」
沖田「土方さんが言ってましたけど、会津藩からもどうにかしろって言われてるみたいですよ」
永倉(そーいや、松平もそんなこと言ってたっけか?)
徳川「畜生!長州の野郎!!」
松平「慶喜さん!?どぉしたんですか?」
徳川「あいつ等、※下関海峡で欧州の船を砲撃しようと画策しておる!!」
※下関戦争
松平「ええっ!?なんで!?」
徳川「やられたよ。孝明天皇からの勅命を受けたと家茂に言って俺を通さずに許可を貰いやがった!」
松平「いやいやいやいや!家茂さん、なに考えてるの!?」
徳川「くそ、家茂を上洛させたのが間違いだったか・・・仕方ない、とりあえず家茂は江戸に帰す。責任問題になりかねん」
松平「長州が勝手にした事にする?」
徳川「勿論だ」
松平「わかった。とりあえず、報復受けたとしても手助けするなって他の藩に言っておく」
徳川「くそ、せっかく土佐の吉田東洋とも協力関係を築けそうになってきたってのに・・・」
松平「※天皇の血族を貰うって話?」
※公武合体 政事を円滑に進めるため、徳川家と皇族を結婚させ徳川から天皇を生み出そうとする案
徳川「そうだ。しかし、今や天皇は長州とベッタリだ。そこをなんとかしなければ・・・」
松平「んー・・・天皇から勅命を受けたって言ってるんですよね?」
徳川「あぁ、家茂が言うにはそうらしい」
松平「だったら天皇の責任にしちゃえば?」
徳川「そんなこと出来るわけ無いだろ」
松平「いやいや、要するに勅命を本当に出したのかを確認するだけだよ。出したってなると天皇の責任。だけど?」
徳川「ほぉ?・・・なるほど、勅命を出していないと言えば長州が勝手にやった物と出来るな。それどころか、天皇と長州の関係を切り離すことも出来るぞ!」
松平「ちょっと無理くりだけど、京から長州を完全に外に出す大義名分も出来る」
徳川「ふむ、なるほど・・・それで考えてみよう」
坂本「長州が英国に戦争を吹っ掛けるらしい・・・んー、なんとか止められんものかのぉ?勝先生」
※勝「無理だろうな。長州は天皇の御意向に忠実だ。一度、やられにゃわからん奴等だ」
※勝海舟 幕府の幕臣。後に江戸城無血開城させる。坂本龍馬の師匠
坂本「薩摩の生麦事件の※報復で外国の実力はイヤと言うほどわかったと思っておったのに」
※薩英戦争
勝「薩摩と長州は互いに互いを下に見ている。奴等に出来ないことは我々には出来ると思ってるからな」
坂本「目くそ鼻くそを笑うってやつじゃの」
勝「しかし、慶喜の動向がどうも気になる。勝手に幕府が認可したと言うのに慶喜は何故動かん。このままだと幕府の責任にされるぞ」
坂本「何か手を打ってあると言う事かの」
勝「松平慶永がまた何か慶喜に助言したのか?」
坂本「しかし、松平慶永と言う男もいい先見の目を持っているの。また会ってみたいものじゃ」
勝「慶喜も松平の助言があったからか、徳川主体ではなく尊皇へと傾いてるのも事実だ」
坂本「しかし、公武合体を唱ってるではないか」
勝「あれは徳川幕府を続けるならば、と言う恐らく保険だろう。黒船来航以来、幕府と朝廷の足並みが揃っていないのが幕府衰退の原因だ」
坂本「慶喜も大変な時期に責任を負う羽目になったの・・・」
勝「あぁ、もしも慶喜が他の代で将軍になっていたら幕府はまだまだ続いていただろうな」
坂本「幕府の人間だと言うのにまるで終わるような言い草だの。勝先生」
勝「慶喜の事はかっておるが、他の役人共は私腹を肥やし、民を想わぬ屑だ。そんな奴等に未来など無い」
勝「それに坂本、お前には未来人がいるのだろ?このあと、どうなるのか知ってるのでは無いか?」
坂本「おお、そうじゃった。お龍、このあとはどうなるんじゃ?」
お龍「えっ?言っていいの?」
勝「是非ともお聞かせ願いたい。俺もその未来発言を聞いてみたいものだ」
坂本「構わぬ。勝先生はすっとんきょうな事を言おうが発狂する方ではない」
お龍「けど、私戦国時代が好きで幕末に関しては触り程度しか覚えてないんだけどー」
勝「ほぉ?戦国時代が好きなのか。一体、どの武将が好きなのだ?」
お龍「大谷吉継」
勝「・・・誰だ?そりゃ」
お龍「ハー?大谷吉継知らないとかおっさん、あり得んティーだし!!」
勝「お、おっさ・・・ん」
坂本「まぁまぁ、お龍。このおっさんは博識なのだが未来しか見とらん方なのだ。大目に見てやってくれ」(・∀・)ニヤニヤ
勝「坂本・・・後で覚えとけよ・・・」
お龍「まぁいいや。下関戦争の後でしょ?確か、長州征伐をやるはずだよー」
坂本「なにぃ!?長州を攻めるというのか!?どぉやって!?」
お龍「詳しくは忘れたけど、朝廷の敵に仕立てあげるんだよねー」
坂本「お龍、それはあり得ん。長州と朝廷は仲良しじゃ。それなのに幕府の意向で長州を朝敵にするなど・・・」
勝「あーーーっ!!そう言うことか!!慶喜が何故動かんのかわかった!!」
坂本「勝先生、何がわかったと言うのじゃ?」
勝「慶喜は長州に下関戦争をさせようとしてるんだ。そしてその騒動を全て長州の責任にさせるつもりだ!」
坂本「しかし、勅命があるじゃろ」
勝「孝明天皇の事だ。もしも聞かれたら知らぬ存ぜぬを突き通すだろう」
坂本「なるほど・・・しかし、それだと長州が下手すると滅んでしまう」
勝「いや、慶喜がその気なら我々もそれに乗ろうではないか」ニヤリ
境内
永倉「長州征伐?」
松平「あぁ、後で正式に依頼を出すと思うが京から長州を追い出す計画だ」
永倉「・・・長州か」
松平「俺を殺そうとした奴も長州の者らしいな」
永倉「ってか、今回は大丈夫なんだろうな?また刺客とかいないよな?」キョロキョロ
松平「安心しろ。人払いもして、境内の外には護衛も置いてある。もしも、ここで俺が死んだら捕まるのはお前だ」
永倉「それ、安心出来ないんだけど・・・」
松平「・・・と言うか、やっぱり歴史をなぞっているのかな?その羽織」
永倉「そーなんだよ。※あさぎ色の羽織ってやっぱ新撰組にこれからなるのかな?」
※壬生浪士組の頃からあさぎ色の羽織を着用し始める
松平「フッ、似合ってるぞ」
永倉「そりゃどーも」
松平「それと、組の誰だか知らんがどーにかしろよ。ヤクザだの人斬りだの住民からクレームの嵐なんだが?」
永倉「それは本当にごめん!最近、局中法度ってルールが出来たから少しは修まると思う」
松平「局中法度?・・・もしかして鉄の掟ってやつか?」
永倉「士道に背くべからず。とか、色々出来たよ。それを破ると切腹だってさ、こわっ」
松平「永倉、お前は大丈夫なのか?」
永倉「ぶっちゃけ士道って何かわかんねーから大人しくしておくよ」
松平「このあと、どうなるんだろうな・・・」
永倉「わからん、お前、勉強するために学校休んでたんだろ?なんで知らないんだよ」
松平「日本史は選択科目に無かったんだよ。歴史に詳しい奴と言えばギャルだろ」
永倉「あぁ歴女?けど、戦国専門だろ?あいつがテストで満点取ったのってその時だろ?」
松平「あー、あったな(笑)普段赤点ギリギリなのにマジ、ヤバス!とか叫んでたな」
永倉「うわっ、懐かしいな(笑)」
その後、幕府と朝廷の後ろ楯を貰った長州は下関海峡で欧州に対し砲撃を行い、下関戦争が勃発。
徳川慶喜は幕府からの命令を出せぬよう家茂を江戸へと帰し、同時に朝廷に勅命を出したのかを問いただした。
案の定、勅命など知らぬと言う言葉を貰い、長州を孤立させる事に成功した。
後に八月十八日の変政と呼ばれる事件で長州の息のかかった連中を京から追い出し、長州は勝手な振舞いをしたと、後に朝敵になるのでした。
高杉がボロボロになった長州を倒幕へと導き、京で活動する桂を長州の代表とするのはまだ後の話となる。
島田「永倉さーん、もう一件飲みに行きましょうよー」
永倉「お前、飲み過ぎじゃね?と言うか、今日は雨が酷いな」
島田「だって珍しく斎藤さんが飲みに付き合ってるし、こんなこと滅多に無いんですからー」
斎藤「・・・うっす」
永倉「確かに、斎藤が飲みに付き合うなんて珍しいよな。なんかあった?」
斎藤「・・・うっす」
永倉「いや、うっすじゃわかんねーし」
斎藤「・・・永倉さんとは一度話してみたかった」
永倉「えっ?俺と?」
斎藤「はい」
島田「あれ?俺は?」
斎藤「島田は・・・別に・・・」
島田「ええっ!?」
永倉「まぁいいや。俺と何を話したかったんだよ」
斎藤「・・・いや、ここではちょっと」
島田「俺がいるからですかー!?(T-T)」
斎藤「・・・」
島田「俺、帰ろうかな・・・」(´・ω・`)
斎藤「あ、それは困る」
島田「えっ?ほんと?」(・∀・)パァ
斎藤「あ、いや・・・」
島田「・・・」(・∀・)
斎藤「まだ・・・屯所に帰られたら困る」
島田「つまり要らぬと?」(´・ω・`)
永倉「あれ?・・・あれって沖田じゃね?」
沖田 ソワソワ
島田「あれ?本当だ。あんな外れで何やってるんですかね?」
永倉「ほぉ?・・・まさか女か?」
島田「ほぉ?」(。-∀-)
沖田 !
土方「・・・」
島田「なんだ土方さんか」
永倉「ちっ、つまらん」
沖田
土方
山南
原田
島田「あれ?あんな面子が揃うなんて珍しい」
永倉「なんかあったのか?」
斎藤「・・・」
タタタタタッ
島田「行っちゃった」
永倉「ちょっと追っかけてくるわ」ダッ
斎藤「あ、永倉さん!」
沖田 タタタタタッ
永倉「おーい、沖田ー」
沖田「えっ?・・・永倉さん!?な、なんでここにいるんですか!!」
永倉「え?何かまずいの?」
斎藤「永倉さーん、待ってくれー!!」
沖田「斎藤さん!!永倉さんのこと抑えといて!!」ダッ
永倉「あ、おい。沖田ー?」
斎藤「まぁまぁ、永倉さん。何か用事があるようですし、我々も飲みに行きましょうよ」
永倉「なんだよー。みんな何か企んでるのか?」
斎藤「・・・」
永倉「誰かの誕生日パーティとかか?」
斎藤「・・・きっと、そうですよ」
島田「んあー、もう一件行きましょ!もう一件!」
永倉「お前、もう飲み過ぎだよ」
斎藤「・・・」
永倉「斎藤、お前も島田抑えるの手伝ってくれ」
斎藤「あ、はい。島田さん、帰りますよ」
永倉「お?もぅ帰っていいのか?」
斎藤「えっ?・・・まぁもういいでしょ」
永倉「そうなのか?」
島田 zzz…
永倉「あ、こいつ寝やがった」
斎藤「あーマジかー」
永倉「仕方がない。雨も酷いし、どこか宿に放り込むとしよう」
斎藤「俺、宿探ししてきます」
永倉「はいよー」
永倉「・・・なんとか島田は宿に送ることが出来たな」
斎藤「ええ、そうですね」
永倉「ところで、俺に何か聞きたかったんじゃ?」
斎藤「あ、いや大丈夫です。また次の機会で」
永倉「そうか」
斎藤「それじゃ、自分はこれで」ペコリ
永倉「おう、お疲れ」
永倉 ♪~
永倉「・・・ん?沖田?」
沖田「ハァ、ハァ、落ちない・・・落ちない・・・」バチャバチャ
永倉「おーい、沖田?お前、こんな雨の日に水浴びなんて、何してん・・・」
沖田「・・・永倉、さん」
永倉「それ、服に付いてるのは、血か?」
沖田「・・・見ないで」
永倉「大丈夫か?・・・誰の血だ?お前も怪我したのか?」
沖田「見ないで・・・下さい」
永倉「沖田!」
沖田「見ないで下さい!!!!」
永倉「・・・」
沖田「ごめんなさい。永倉さん・・・ごめんなさい」
永倉「何があった?」
沖田「・・・僕、僕、近藤さんに言われて、それで」
永倉「沖田、落ち着け」
沖田「それで・・・僕は」
沖田は先程起きた事を永倉に伝えた。
※芹沢鴨 暗殺
芹沢鴨暗殺に関しては様々な説があります。
暴虐武人な振る舞いに堪忍袋の尾がきれ、粛清を行った。
もう一つは芹沢が攘夷を行おうと、部下を引き連れ天皇に雇ってくれと頼み、それを知った会津藩が近藤に指示した等々。
芹沢が暗殺されて一週間後、壬生浪士組は晴れて新撰組と言う名前に改めます。




