江戸城無血開城
永倉「・・・屯所を追い出され、気が付いたらここにいた」
松平「そうか・・・」
ギャル「大変な思いをしたんだね・・・」
永倉「松平・・・このあと、近藤さんはどうなった」
松平「・・・死んだよ」
永倉「くそっ・・・他のみんなは、沖田は?」
松平「近藤勇の死後、一週間後に沖田が病死する。土方は戦場を転々とし、最後は敵の銃弾を喰らって戦死だ」
永倉「・・・」
松平「悔やむな・・・と、言っても無理か・・・」
永倉「・・・なんで、俺は戻った・・・なんで俺をこのまま残してくれなかったんだ・・・」
ギャル「そんな事言わないでよ、ね?生きて帰ってこれたんだから」
永倉「・・・・」
松平「永倉、このあとどうなったか知りたいか?」
永倉「このあと?」
松平「お前が命をかけて守った江戸がどうなるか」
永倉「どうって・・・西郷に占領されて終わりだろ?」
松平「ああ、だが死者は出ないんだ」
永倉「ハァ!?なんで!?」
松平「勝海舟。あいつが戦争を終結させるんだ」
ギャル「江戸城無血開城の事?」
松平「そうだ。勝海舟は東進を続ける西郷に進軍を止めるよう文を出し続けるも止まることはなかった」
松平「そして、江戸総攻撃の前日に勝海舟と西郷隆盛が会談を行い。西郷が東進をやめる事になった」
勝「・・・」
西郷「待たせたでごわす」
勝「来たか、西郷隆盛さんよ・・・」
西郷「文の件はすまなかった。私の元へは届いてなかったでごわす」
勝「ハッ、そうかい。そういう事にしておくよ」
西郷「・・・して?用件はなんじゃ?決戦を前夜にして私は忙しい身でな」
勝「それなんだがね。・・・やめてくんねーかな?」
西郷「・・・何を言うかと思えば、馬鹿も休み休み言え。徳川慶喜の追討伐は勅令ぞ!」
勝「江戸城は明け渡す」
西郷「・・・なに?」
勝「ただし、慶喜さんは渡せねーな。隠居はしてもらう予定だがな」
西郷「誰がそんな事、信じるか」
勝「信じるも何も、あんたはそうするしか道は残ってねーんだよ。西郷さんよ」
西郷「何を言うか・・・」
勝「言っておくが、この戦。・・・俺っちの勝ちだ」
西郷「・・・ハッ、フハハハハハハ!!連敗続きの貴様が何を言うか!」
勝「・・・」
西郷「この状況下をひっくり返せると言うのならやってみるがよい!受けてたとうではないか!!」
勝「俺の条件は呑めねーかい?」
西郷「呑むつもりなど、毛頭ないわ!!」
勝「・・・そちらの戦力、およそ5000人。江戸の人口は100万」
西郷「それがどうした!!皆で武器を持ち、我等に歯向かうか?」
勝「江戸ってのは袋小路がいっぱいだ。土地勘もないあんた等なんてきっとすぐに迷子になっちまうよ」
西郷「さっきから何を言っておる!!」
勝「そんなあんた等を巻き込んで、江戸全域に火の手が上がったら・・・どうなるかね」
西郷「・・・」
勝「笑いが止まってるぞ?西郷さんよ」
西郷「江戸を燃やす、だと?」
勝「明け渡すと言ってるのに、東進を止めず。挙げ句の果てには住民もろとも、江戸を燃やす。鬼畜の所業だな」
西郷「なっ!?燃やすと言ったのは貴様だろう!!」
勝「さぁ?どうだったかな?俺は江戸の火災で死ぬつもりだ。主犯者が自分で巻いた種で死ぬと思うかい?」
西郷「・・・」
勝「そう。自らはやっていないと豪語しようが、世論はそうはいかねーよな?あんたが坂本の死を新撰組によるものと広めたようにな」
西郷「・・・はったりだ」
勝「そう思うんなら、攻め込んできな。こちとら前代未聞の焦土作戦とゲリラ戦の準備でで忙しい身なんでな?とっとと、会談を終わらせたいんだ」
西郷「・・・」
勝「そうそう、ついでに言っておくが英国はこちらについたぜ?今は横浜沖に停泊させてある」
西郷「!!」
勝「江戸は袋小路が多いが、多くの河川がある。住民は船で脱出するから、あんた等を乗せる船は残ってない。仮に残ってたとしても海は英国が待ってるぜ?」
西郷「英国・・・」
勝「ああ、そう言えばあんた等、薩摩は英国とカチコミ決めてたな。ボロ敗けしてたがな」
※薩英戦争
西郷「・・・」
勝「臆したな?」ニヤリ
西郷「なっ!?・・・誰が臆するか!!」
勝「おう、そうだろうな!臆したとならば、薩摩隼人の名が泣くぜ!!西郷さんよぉ!!」
勝「だったら攻めるかい?敗けるとわかってて突っ込んでくるかい!そいつは面白い!!薩摩隼人の笑い者だ!!」
西郷「グッ・・・」
勝「攻めんなら攻めてこいよ!!薩摩隼人だがなんだが知らねぇが!こちとら、火の粉で遊ぶ江戸っ子でぃ!!火事が怖くて江戸に住めるかってんだい!!」
西郷「・・・」
勝「だが攻めてきたら最後!!火を放ったら最後!!東進と言う名目で大量殺戮を繰り返し!終いには江戸へ火を放つ!そんな人間を世論は許さねぇ!!」
勝「世論に生きる西郷隆盛は、世論によって殺されるんだよ!!」
勝「西郷、オメーさんはやり過ぎた。落とし所を見誤ったんだ。文を受け取っていたらこうはならなかったのによ・・・」
西郷「・・・まさか、文を受け取らない事を見越して」
勝「さぁ?どうなんだろうな」
西郷「連敗し続けたのも、これを狙ってか!!」
勝「・・・俺の命令で多くの命を失った。ただ、それだけだ。それに捨駒戦法はオメー等の専売特許だろ?」
西郷「・・・ふざけるな」
勝「ふざけてなんかいねーよ」
西郷「ここに俺を呼び出す事を狙って多くの者が命を捨てたと言うのか!」
勝「・・・」
西郷「・・・狂ってる。そんな人間がいるわけがない!!」
勝「ハッ、裏切りを重ねすぎて人を信用出来なくなったか。残念な野郎だ。人間を舐めるなよ?西郷」ギロッ
西郷「・・・」
勝「さーて、オメーさんには二つの選択肢がある。一つは江戸へ攻め入り、悪魔の所業と罵られるか、ここで東進を止め英雄と称えられるか・・・後者の場合、打倒徳川は潰れるがな」
西郷「・・・クソッ」ググッ
勝「さぁ!選べ!!西郷隆盛!!俺はどちらを選ぶのか知っているぞ!!オメーはそういう奴だ!口に出して言ってみろ!!」
西郷「・・・き、鬼畜野郎め」
勝「おぅ、サイコーの誉め言葉だ」
こうして最終決戦地とされていた江戸は攻め入られることなく、無血開城となるのでした。
松平「勝と西郷の戦いは終わった。だが、戦争は続いた。恨み辛みは消えることがなかった。抗うものは北上しながら戦い続け、函館で命を尽きることとなる」
永倉「・・・」
ギャル「これで戊辰戦争の終結ね・・・」
松平「ああ、侍の時代の終わりだ。このあとは伊藤博文、板垣退助、大久保利通そして、桂小五郎が活躍することになる」
ギャル「えっ?桂さん?」
松平「名前を変えてるんだ。木戸孝允って名乗っている」
永倉「あいつが・・・」
松平「廃藩置県。聞いたことあるだろ?藩は廃止され県となった。幕末の終結後は明治維新の始まりなんだよ」
ギャル「なるほどねー」
永倉「・・・ところでさ」
ギャル「ん?」
永倉「お前ら、坂本龍馬の暗殺者見たんだろ?」
松平「ああ、見た」
ギャル「・・・」
永倉「一体、誰なんだ?」
松平「わからん。見たことのない奴だった・・・」
ギャル「・・・あのさ、私の妄想なんだけど」
松平「ん?なんだ?」
ギャル「実は・・・」
医者「永倉君、意識取り戻したって?」
松平・ギャル「!!」
永倉「・・・あれ?」
静岡
勝「慶喜さーん、生きてるかーい?」
徳川「なんだ。お前か今さら何用だ」
勝「つれないこと言わないで下さいよー。俺っちと慶喜さんの仲じゃねーっすかー」
徳川「お前は用が無ければ来ないだろ」ブスッ
勝「ありゃま、拗ねちゃいました?」
徳川「こっちは隠居の身だ。退屈で仕方がない」
勝「まぁですよね。だから面白い話を持ってきましたよ」
徳川「面白い話?」
勝「・・・永倉新八を見つけました」
徳川「!!・・・どうだった!!」
勝「・・・残念ながら未来言葉も知らない人になっていました」
徳川「そうか・・・」
勝「だが、松平やお龍と同様で詳しい記憶は無いものの何をこれまでしてきたかは覚えてるみたいですな」
徳川「つまり未来人だった事だけを忘れていると?」
勝「そのようです。下手をすると我々も未来人がいたことを忘れる可能性もありますな」
徳川「しかし、奇妙な体験だった。これで未来人は全ていなくなったと言うことだな」
勝「それなんですがね」
徳川「・・・なんだ?改まって」
勝「俺っちは未来人がもう一人、いるんじゃないかって思ってる訳ですよ」
徳川「・・・何を馬鹿な」
勝「そう思う奴を、今日呼んでるんです」
徳川「・・・マジ?」
勝「ええ、マジっす」
??「失礼します」
徳川「・・・お前は」
勝「お?知ってますかい」
徳川「いや、知らん」
勝「まぁですよね」
??「勝さん、俺を呼んだのはなんです?」
勝「まぁまぁ、いいからとりあえず座れってお茶くらい出すからよ」
徳川「おい、何勝手に決めてるんだよ」
勝「慶喜さんは知りたくないですかい?」
徳川「・・・お茶を入れてくる」
徳川「どうぞ!!粗茶です!!」ガコン!!
??「で?俺に何の用です?」
勝「まぁここからは、俺の独り言だと思ってくれ」
??「はぁ・・・わかりました」
勝「幕末の時期、皆誰かの意思により突き動かされていた。徳川幕府の為、尊皇の為、国の為、藩の為、仲間の為、・・・一人一人調べた。何に突き動かされているか、何が原動力なのか。だが、一人。物事を遠くから見ている奴がいたんだ」
??「それが俺だと?」
勝「ああ、そうさ。最後の未来人・・・斎藤一」
斎藤「・・・」
徳川「斎藤一・・・新撰組の三番隊か」
勝「上手く潜り込んだもんだ。新撰組の皆が試衛館からの付き合いと言うが、実際の所不明。そりゃそうさ、試衛館の連中は皆死ぬからな。永倉も試衛館の客人だからな詳細は知らねーだろうさ」
斎藤「・・・未来人?何の話です?」
勝「だったら、今この場で生まれの場所といつから試衛館にいたか言ってみな?」
斎藤「・・・」
勝「言えねーよな?言ったら記録として残ってしまう。・・・未来が変わっちまうんだろ?」ニヤリ
斎藤「・・・天才かよ」
徳川「勝、どういう事だ」
勝「こいつは、これまでの未来人とは違う。質の悪い奴ってことですよ」
徳川「???」
勝「言うなれば、監視者ですよ。未来がどの様に変わるか、それを見守る人間だ」
徳川「遠くから見ていると称したのは、その為か」
勝「恐らく、あの三人よりももっと先の未来から来てる・・・そうだろ?」
斎藤「・・・参ったな。あんたにだけは近付かない様に気を付けてたんだけどな」
勝「認めるのか?」
斎藤「ええ、お手上げです」
徳川「マジかよ・・・」
勝「未来は今後、どの様に変わる?」
斎藤「それは言えないですよ。勘弁してください」
勝「何故、こうも簡単に認めた?」
斎藤「今の二人の立場なら、未来を変える影響力はない。そう判断しました」
勝「あの三人もお前と同じく監視者だったのか」
斎藤「違いますよ。あの三人は自然現象です。俺達の時代では『逆さ帰り』と呼んでいます。その逆さ帰りを科学的に解明し過去に飛ぶ。それが先程言われた監視者と言うことです」
徳川「未来では、そのような事が出来るのか・・・」
斎藤「さぁ?どうですかね。未来にならなきゃそれはわかりませんよ」
斎藤「俺達も大変だったんですよ。三人も逆さ帰りしてる人がいて、三人とも未来を変えようとしてるんですもん」
勝「・・・」
斎藤「大体、逆さ帰りしたとして激動の時代の重要役に三人も憑依するとか、どんな確率だよってね」
斎藤「だから三人は早々に退陣してもらって助かりましたよ。・・・まぁバレちゃったから助かってもないですけど」
勝「・・・最後に質問があるんだが」
斎藤「なんです?」
勝「坂本龍馬と中岡慎太郎。殺したのはお前だろ?」
斎藤「・・・それって質問って言うか、確認ですよね?」
徳川「お前が犯人なのか!?」
勝「あの場で、あの二人を殺す利点なんてどこにもねーんだ。幕府が殺せば長州や土佐を逆撫でし、薩摩も同様でさらには土佐や長州とのパイプを切ることになる。つまり、どちらにも加担しない人物。・・・未来人が犯人だ」
斎藤「・・・」
徳川「・・・」
斎藤「・・・永倉の影響かな。藤堂が俺を間者だと疑われていた。と、言うよりも確信に迫っていた」
勝「その為に殺したと?」
斎藤「御陵衛士の殺害リストの中には近藤勇以外に、薩摩からの依頼で坂本龍馬もあったんです」
勝「やはり、板垣の考えていた事も事実だったか」
斎藤「新撰組の間者である俺は、近藤勇をあそこで殺すわけにはいかない。だから、消去法として彼を殺すしかなかった」
勝「間者として未来人として、バレる可能性を潰すために、伊東甲子太郎も殺したのか」
斎藤「ええ、その通りです。その結果、俺を疑っていた藤堂も死ぬこととなった。俺の時代でも、坂本龍馬の暗殺者が不明の理由がようやくわかりましたよ。こんなこと、未来でも言えないです」
徳川「まさか・・・その為に坂本龍馬が死んだと言うのか?そんな下らない理由の為に?」
斎藤「ちょっと、下らないとか言わないで下さいよ。こっちとしては大問題なんですから」
勝「オメーが下手な監視をするから無駄に命を奪ったんだろうが」
斎藤「ええ、その通りです。反省してますよ」
勝「・・・なんでこんなにもベラベラと喋るんだ?」
斎藤「さっきのが、最後の質問じゃ無いんですか?」
勝「うるせぇ!!」
斎藤「まぁお答えしますよ。僕の仕事も終わったんで、そろそろ未来へ戻ろうかと思うんです。その置き土産です」
勝「おいおい、寂しいこと言うなよ」チャキ
徳川「我々が、友の犯人を目の前にして逃がす訳なかろう」チャキ
斎藤「あー、そうなりますよねー」
徳川「勝よ。体は訛ってないか」
勝「慶喜さんこそ、隠居して怠けてたんじゃね?」
斎藤「まぁそうなるのも見越して、俺も準備してきてるんですよ」
勝「何?」
斎藤「慶喜さん、隠居してて暇でしょ?良いもの持ってきたんだ。可愛がってあげてよ」ヒョイ
子犬「ワン!」
徳川「犬?」
勝「・・・犬!?」ガクブル
子犬「ワンワン!」トコトコ
勝「オワーーーーーーーッ!!こっちに来るな!!」
徳川「か、勝よ。どうした!?」
勝「慶喜さん、助けてくれ!!犬、犬だ!!」
徳川「子犬ではないか、何をそんなに怯える」
勝「犬は大きかろうが小さかろうが犬なんだよ!!」
子犬「ワン!」
勝「ギャァァァァァァァ!!慶喜さん、こいつを斬ってくれ!!」
徳川「ば、馬鹿を言うな!!俺が徳川綱吉の法令を破るわけにはいかんだろ」
※生類憐れみの令
勝「あぁ!?あんな愚策、まだ守ってるのかよ!!」
斎藤「アハハハハッ、慶喜さん。勝さんは実は幼少期に、犬に金玉を」
勝「おい!止めろ!変な事を言うな!!」
※勝海舟は幼少期に犬に睾丸を噛まれ、生死をさ迷いそれ以降、犬が大の苦手になる。
斎藤「じゃぁねー、この時代も、なかなか楽しかったよ」
勝「てめぇ!!待ちやがれ!!」
子犬「ワンワン!」
勝「ギャァァァァァァァ・・・・・」
医者「ん?」
松平・ギャル「暗殺者!!」
永倉「あれ?斎藤一じゃん」
三人「「えっ!?」」
斎藤(医者)「やっほー、三人とも元気そうだね」ヒラヒラ
松平「犯人は斎藤一!?そんな馬鹿な!?」
ギャル「私達を殺しに来たーーーーー!!」
永倉「はぁ!?えっ!?あ?」
斎藤「どうだった?過去に行って人生を体感した感想は?」
永倉「・・・どういうこと?」
斎藤「ああー、実はね・・・」
割愛
松平「つまり、斎藤一も未来人?」
ギャル「やっぱり、もう一人いたんだ」
永倉「???」
斎藤「おい、そこの剣術バカ。なんで理解出来てねーんだよ!」
永倉「つまり、過去に行けるってことか?」
斎藤「そうだね」
永倉「俺を過去に返してくれ!!」
二人「はぁ!?」
ギャル「ちょっと!何いってるの!!」
松平「永倉!!お前、まさか戦いを続けるつもりか!!」
斎藤「気持ちはわからなくも無いけど、それは無理だ」
永倉「頼む!!沖田が待ってるんだ!」
斎藤「駄目。想い人が過去にいるからといって、そう簡単にいかせるわけにはいかないよ。記憶が消える可能性だってあるんだ」
ギャル「ええー!?沖田が想い人!?どういう事!?」大興奮
松平「えっ・・・・沖田が想い人!?どういう事?」ドン引き
永倉「ちょ、ちげーよ!!お前ら、何勘違いしてんだ!!」
斎藤「それに過去にいかなくても、別にいいんだよ」
永倉「はぁ?」
斎藤「逆さ帰りは過去だけじゃなくて、未来にも適応出来るんだよ。ただ、過去に行くのも、そうなんだけど時間指定ってのが曖昧でねー。ドンピシャって訳にはいかないんだよ」
??「永倉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!お帰りぃぃぃぃぃぃ!!」ダキツキ!
三人「「えっ!?先生!?」」
先生「おう、お前ら、二人もお帰り。松平、お前は明日から学校にちゃんと来い」
松平「あ、はい・・・じゃなくて、いや・・・え?」
斎藤「あー、ようやく俺の仕事も終わったー。これで俺の時代に帰れる」
先生「斎藤さんもありがとう!」
永倉「???????」
先生「永倉、聞いて、あのね。斎藤さんが結核治してくれたの。それで脅して未来に連れてきて貰って、それなのに永倉、僕の事全然、覚えてないし、記憶が戻るまで我慢しろって斎藤さんにも釘打たれるし、あー、でも永倉の肩を持ちたいから暴力問題とか打ち消したり、まだまだ話したいことがいっぱいあって・・・」
永倉「・・・小常?」
先生「はい!!」
永倉「・・・あれ?年上になってる?」
先生「ヤバー、前々から思ってたけど年下の永倉も超可愛いーーーー!!」ナデナデ
ギャル「・・・嘘でしょ。つまり先生は過去人?」
先生「過去の僕は沖田総司だよー」
二人「!?」
斎藤「それじゃ、俺も帰るから、じゃぁねー」
勝「畜生め・・・姑息な手を使いやがって・・・」ゼー、ゼー、
徳川「いや、姑息か?」
子犬「ワンワン」
勝 ビクッ
徳川「勝よ。安心しろ。首輪は付けた。そちらに行くこともあるまい」
勝「そのロープ、絶対に離さないでくださいね!!」
徳川「わかったから、早く屋根から降りてこい」
子犬「ワン!」
勝「・・・」
徳川「どうした?」
勝「あいつは、俺ではなく『俺達』も大変だったと言った」
徳川「・・・まさか、言葉のあやではないのか?」
勝「そして、仕事も終わったと・・・」
徳川「よせ、深入りはするな」
勝「こういうのは気になっちまう質なもんでね」
徳川「まぁそれもそうか・・・また面白い話を持ってくる事を期待していいのかな?」
勝「その犬をどこかへやってくれるなら、また来ますよ」
子犬「ワン!」
勝 ビクッ!!
勝「・・・ちっ、まぁいい。未来人は逃してしまったが真相は聞けた」
徳川「あの三人も無事だとわかったことだしな」
勝「俺は別に心配なんてしてなかったですけどね!!」
徳川「心配だから、真相を調べてた奴がよく言うわ」
勝「・・・」
徳川「我等も無事だと、彼等に伝えることが出来れば良いのだがな・・・」
勝「えっ?ありますよ?」
徳川「え?」
境内(現代)
坊さん「おい、お前あの二人にこの写真渡してねーじゃねーか!!」
坊さん2「え?だって、この写真は永倉新八を含めた三人が来たら渡してくれって言われてるやつだろ?」
坊さん「馬鹿、そんな奇跡が二度も起きるか!」
坊さん2「お?なら、また賭けるか?・・・ってか、俺さー、この写真に写ってる二人、どこかで見た気がするんだよねー」
坊さん「ああ、俺もだ。どこだっけ・・・」
坊さん2「んー・・・駄目だ。わからん」
坊さん「けど、二人とも楽しそうな顔してるな」
坊さん2「ああ、そうだな。早く、三人で来てくれねーかな?楽しみだ」
こうして江戸幕府は終わり、時代は明治へと変わるのでした。
その後、物語に登場した人達はどうなったか、簡単ではありますが書き記そうと思う。
徳川慶喜 享年77歳。将軍職を降りた後は静岡で余生を過ごす。趣味に没頭し写真などを多く残す。
勝海舟 享年75歳。幕末における執筆や口述を多く残し慶喜と同様に明治政府には関心を示さず、余生を過ごす。絶対的勝者であるはずの西郷を言葉で攻め落としたり、松平喜永を言葉でねじ伏せるなど活躍する勝は、死ぬ間際に「これでおしまい」と言葉を残す。
西郷隆盛 享年51歳。絶対的勝者であるはずの西郷は勝に恐れをなしたのか幕末後は欲が無くなったかのように大人しくなり、会食中、皆が高級な物を食べてる中、食事には一切手を付けることなく「握り飯でよか」と握り飯を所望するなど、明治政府には関わる事もなかった。
後、世論に再び負け、西南戦争の首謀者となり敗北。「ここらでよか」と言って自ら腹を斬った。
松平慶永 享年63歳。新政府でも能力を買われ、内政に関わり大蔵省など様々な役職を歴任。肺水腫の為、死去。
お龍 享年66歳。勝海舟などの紹介で料亭の仲居として働く。
・・・・えっ?他にも出てきた人達がいるだろって?
ここで全てを書く必要は無い。
物語はまだまだ続き、そして、未来へと繋がるのだから
最後まで読んで頂きありがとうございます。
これにて本編は終了となります。
残り1話は、遊び程度に書いているおまけとなります。
いかがでしたでしょうか?歴史に興味を持った!とか、面白かった!なんて、言っていただけたら嬉しいです。
さて、残り1話となります。最後までお付き合い頂けると嬉しいです。




