一話
何だこれ
えーと……。
よし!とりあえず、状況確認しよう。
①学校が終わる。
↓
②バイトを終える。
↓
③家に帰る。
↓
④自室に入ろうとする。
↓
⑤ローブを被り、ドでかい鎌を持った、どう考えても死神様ですありがとうございましたな骸骨が居る。
OKOK。
①〜④は大抵の人が送っているであろう、普通の日常だ。
変な儀式をした覚えは無いし、黒いノートを拾った記憶も無い。
では何故この骸骨が?
とりあえず話してみよう。
もしかしたら、対話の時は300年後では無く、今この瞬間なのかもしれない。
「あのー、すんません。どちら様でしょうか?」
「あら〜。分からない?
どこからどう見ても、死神じゃな〜い。」
いや、そんなん見りゃあ分かる。
再び、凝視する。
うん、どう見ても死g「やだ〜。そんな見つめないで〜。」
死神が体をくねらせる
「ええい!骸骨がくねくね止めい!!」
他にツッコミたい所もあるけど
「そうね。おふざけは此処までにして…
単刀直入に言うわ。天界でゼウス様に合って欲しいのよ。」
OK。死神が居る時点で、驚かんぞ。俺は。
だがしかし…
「何故?」
「知らないわよ、そんな事。ゼウス様に聞いてちょうだい。
それより、サッサと天界に行くわよ。」
そう言いつつ、死神に背を向ける形で椅子に俺を座らせ、背中に何かを書いていく。
「準備完了〜。じゃあ行くわよ!」
拒否権無しかい。
まぁ、なる様にしかならんか。
そこでふと、部屋の隅にある姿見が目に入る。
そこに映っていたのは………
鎌を大きく振り上げた死神の姿だった。
そして、唖然としている俺の脳天に
死神は鎌を
「ぶぅぅぅるあぁぁぁぁぁぁあ!!」
振り下ろした。
気付かれた方もいらっしゃると思いますが、死神様は若本ボイスです(笑)