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影響

作者: 名無し

怒りも悲しみも、自分が傷ついたと感じ湧き起こる


表現が異なるだけで衝撃を受けた反応だ

悲しみは自分に原因を向けた時

怒りは他者や外側に向けた時


どちらも自分で止めることができる

ショックな出来事を受け入れなければいい

現実逃避して見ないようにしろというのではない

現実をしかと見つめながら、自分には影響を与えないようにする


起きた出来事に意味はない

シンクロニシティが運んできた現実

そこにネガティブな意味付けを自分で加えないこと


具体的には

自分と他とを比べたり

自分に当てはめて考えたりしないように


現実的に自分に影響する部分だけ対応する

そう、アドラーの課題の分離、他者との境界線を越えないようにする

抽象的な話ではわかりにくいので、例をあげると


兄弟でいつも兄ばかり優遇する母親

弟は怒りや悲しみを抱えている


この場合

実際、母親が兄をかわいく思っていたとしてもそれは、母親にしかわからない

弟が見るべき現実は、自分にとってネガティブなマイナスになる現実ではなく

その現実が自分へ及ぼす影響だけでいい


兄が何かしら表彰状を貰うような事があったとする

それは兄の功績であり、兄の得意分野での評価だ

兄弟でも違う人間なのだから得手不得手は異なる

そんなことを比べて自分は不出来だと悲しむ必要は全く無い

自分で自分を傷つけることはしない

もし、母親が比べてきたとしたら、それは愚かな行為で気にするだけ時間の無駄


あるいは、母親のえこひいきを一身に受ける兄を憎らしく思う

これは自己防衛の他責思考

(兄の性格にもよるが)兄のせいではないのだから、兄にしたらいい迷惑である

兄と母親の関係性は、弟は精神的には影響を受けないでいられる

物理的には損害は被りそうだが…


兄と同じ言動をしても、母親は自分には同じように対応してくれない

不公平だ

世の中は親子だろうと師弟だろうと公平なものなど存在しない

だから、そんなことに傷ついていちいち腹を立てていたら傷だらけで生きていけない


母親は天の邪鬼なのかもしれない

素直に愛情表現できる相手のことはさほど気にしておらず、ひねくれた態度を取ってしまう相手ほど実はすごく気にしていたり

しかし、それも母親の課題だ

弟の問題ではない


弟を虐げたり、嫌がらせをしてくるのでなければ、弟への影響は無い

母親の態度の違いで、兄を恨むのは筋違いなのである

向き合うべきは、母親と弟自身の関係性だけでいい

兄に怒りを向けたとて、こじらせるだけ

自分で怒りを捏造しない

傷つかなくていい


母親からの愛を求めるのは子どもにしたら本能

しかし、全ての母親が子どもを愛する能力を備えてはいないのも事実

母親側の課題を奪わないでいい

子どもが傷つかなくていい

これは例えであり、親子でなくても人間関係において、相手の課題に影響を受けて自分を傷つけることはしなくていい、ということ


愛は、愛するのでもなく愛されるのでもない

相互の関係の中で育むもの


他者との間で愛を育てたいのなら

その相手とだけ向き合って

相手の課題を自分のものにしないで

穏やかに落ち着いて現状を見つめる


片方だけ見つめていても上手くいかない

お互い理解し合う意志があって成立する

愛を育むには学ばなければならない

一筋縄ではいかないものなのだ


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