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第67話 まとめ(三人称視点)

登場人物のまとめのような話です。






よく晴れた温かい日。


ここ、フランシーダ帝国の帝都はいつもよりも賑わいを見せていた。


働きに多くの人々が行き交う中に、初々しい少年少女たちが混ざっていた。


着慣れない制服に身を包み、緊張した面持ちでぎこちなく歩く。


彼らは周囲をキョロキョロと見回し、興味津々に帝都を見ていた。


田舎から来た者も多く、都会というのは彼らにとって新鮮なのだ。


そんな中に、一際偉そう・・・ゴホッン。


一際目立つ金髪の少年がいた。


少し吊り目の整った顔立ちで、何やら怒りながら歩いていた。


後ろには茶髪の髪を後ろで結ぶ可愛カッコイイ少年と銀髪ストレートで歳の割に妙に色気のある少女を従えていた。


「ルイ様、そこまで怒ることですか?」

「そうですよ、ルイ兄様。たかだか馬車で登校できなかっただけで・・・」


前を歩く金髪の少年、ルイ・デ・ブルボンに後ろの二人が声を掛ける。


「黙れ!!何で公爵令息である僕が徒歩で登校なんだよ!」

「流石に入学式は、徒歩の方がいいですよ」


ルイの腹違いの弟、アルス・デ・ブルボンは答える。


「ルイ様、他の人々も同じですよ」


周りを見渡しながら言うのは、一応ルイが買った奴隷であるレーナ。元アルダリース伯爵家の長女だ。


「チッ」


ルイは小さな舌打ちをする。


何時だって彼らはこんな風だ。


変わらない日常なのだ。





所変わって、ルイ達三人が歩いている通りとは別の場所で。


彼らよりも目立つ三人組がいた。


「きゃぁ〜、アレックス様よ!」

「ねぇ、ねぇ、隣の二人も格好良くない!」

「本当だ!」


登校中の人々の注意の的になっている三人。


前を歩くのは青髪の長髪で、キリッとした美少年。この国の第三皇子、アレックス・ド・フランシーダだ。


右斜後ろを歩くのは、薄い緑髪の長髪を垂れ流す、メガネを掛けたクールボーイ。カッセル伯爵家次男、ハンネス・デ・カッセル。


アレックスの左斜後ろを歩くのは、赤髪を短髪にしたガタイの良い少年。ルース騎士爵家長男、フレッド・ダ・ルース。


「殿下、周りが・・・」

「気にするな、いつものことだ」


アレックスは特に気にする素振りを見せずぬ学園へと歩く。


後ろの二人はあまり慣れていないためか、ソワソワする。


「何か、こういう視線ってゾワッとしますね」


ハンネスが隣のフレッドに小声で話す。


「おれも最初は同じ気持ちだったぜ」

「おれって、クッ」

「おい、笑うな」



彼らも変わらない光景だ。


普通の男子三人組だ。





「やばいよ!遅刻だよ!!!全部クロのせいだよ!!!」

[おい、人のせいにするな!]



また別の場所にて。


全速力で走る少女の姿があった。


黒色の短めの髪を左右に揺らしながら、走るその少女は可愛らしいという表現が似合う容姿をしていた。


控えめな胸に引き締まっている体。


そんな見た目をしているのが、元エヴルー男爵家長女、リリスその人だ。


そんな彼女の周囲を旋回する、名前とは全く違う銀色の球体。


リリスが契約した精霊、時の精霊クロノスことクロである。


最も普通の人にはクロを見ることは出来ない。声も聞こえない。


だからこそ、目の前の光景は少女が一人叫びながら走っているというシュールな絵面だ。


「ねぇ、」

[精霊語で話せ!]

[ねぇ、学園ってどんなところかな?]

[急に何だ?僕が知っているわけ無いだろ!]

[そうだけど・・・]


リリスは、彼女の師匠から突然学園に通えと言われて今ここにいる。


突然のことで、いつの間にか入学することになっていた。


だからこそ、色々と不安に思っていた。


[不安なのか?まあ、君には・・・僕がいるぞ]

[わっ!クロが照れた]

[うるさい!]


彼女たちもまたいつもの会話風景だった。




彼ら彼女らが出会う時、何かが起きるとは誰も知らない・・・・・・ルイ以外は。





長い後書き失礼します。

ここまで、『異世界貴族は家柄と共に! 〜悪役貴族に転生したので、成り上がり共を潰します〜』を拝読していただきありがとうございます。


まず、目標であった10万字書くことと毎日投稿をすることが出来ました!


評価やフォロー、応援、コメントありがとうございます!pvも10万行きました!


本当にありがとうございます!


次は遂に学園編に行くのですが、諸事情により一旦投稿を止めさせていただきます。

と、言いましても3月10日、次の学園編一話目を投稿開始します。


ここまで長々と拙い文章で誤字も多かったですが、もし面白いと思っていただけたのならフォロー、応援、☆、コメント、よろしくお願いします。(コメントは全て返信します!)



最後に、ルイから一言!


『――――共、これからも僕の、成り上がり共を潰す物語を見てろよ!』


※一部不適切な発言は規制音を入れさせていただいています。


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― 新着の感想 ―
>右斜後ろを歩くのは、薄い緑髪の長髪を垂れ流す、メガネを掛けたクールボーイ。カッセル伯爵家次男、ハンネス・デ・カッセル。 47と51話では三男とありませんでしたっけ?ただ兄は一人の描写に見えたので3…
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