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プロローグ


 その男は木陰で寝転がっていた。

 時折、

 夏の温暖な微風が吹き、緑の芝が彼の足元を掠める。

 「くすぐったいなぁ」、

 「ふふっ、本当ですね」。

 男の隣では妖美な妻が、麗しい太陽のような微笑みを浮かべていた。


 男の耳に入るのは、遠くの方から聞こえる子供達の楽しそうにはしゃぐ声だ。


 男の手元には、妻の持って来た一冊の本がある。

 黒布製の表紙に、金色の刺繍が施された重厚なそれは、


『――聖者達の物語』。

 男の妻が、ころころと甘えるように身を寄せるので、

 男はひとつ、咳払いをして、意識をそらした。


 綴りには年期があり薄汚れが目立つが、繊細な文字細工は未だ健在である。

 男はその中へと、

 そっと意識を下ろしていった。


 


 ※ネタバレにご注意ください。


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   挿絵(By みてみん)



 ©️ヴァルキリァ/ 表紙 挿絵イラスト画像

 無断複写・転載を禁止します。挿絵付★

 転載避けにsample 文字入り、

 ご理解をよろしくお願いします



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