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第48話 遊園地に集結する人達

俺と由愛は、里奈と合流し遊園地に向かっていた。


「ついにこの日がやって来たわね」


里奈がつぶやく。

閉演ライブなので、今日が遊園地に入れる最後の日となっている。


「この遊園地がなくなると寂しくなるね」


「そうよ!遊び場をつぶして会社を建てるなんて、私たち子どもは何処で遊べばいいのよ!」


確かにそうだ。

最近は、子供の声がうるさいからとつぶされる公園もあるみたいだ。

遊び場を失った子供たちは何処で遊べばいいのだろうか。

外で遊ばなくなった子供たちは何処で遊ぶか、もう家の中しかないのだ。

そんな子供たちは、将来どう変化していくのだろうか。


俺はそんなことを考えながら歩いていた。


「そういえば、ラストのシークレットデュエット歌う人って誰だろ?」


「やっぱりこの地元の人じゃない?」


やっぱりその話になるよね。


「前はカズ兄の学校のアイドルだったけど、その人の代わりってことだよね」


「あの事件の後だもんねー。彼女も楽しみにしてたんでしょうし、残念よね」


「まぁ、今は楽しみにしておこうよ!」


俺はそうとしか言えなかった。

ここで、アイドル、西城咲良がシークレットで出るみたいと言ったら、周りにばれるかもしれないので言えない。

なおかつこの2人には、俺と彼女は知り合いと知られていないのでなおさら言えないのである。


「なんか知ってそうな口ぶりだね、カズ兄!」


妹よ、勘がさえまくりじゃないか。


「そんなことないよ!俺アイドルとか詳しくないし!!」


「ほんとかなぁー。あやしいなー」


「俺を信じろよ!」


まぁ、嘘ついてるんだけどね!


「そこまで言うなら信じるけど・・・なんか必死じゃないカズ兄?」


「なんか怪しいわね!」


「あ!ほら!!駅が見えてきたよ!!」


俺は話題をそらすことにした。


「もぅ!」という由愛の声が聞こえるが、俺はスマホを改札にかざしホームに入る。

すると、なぜかホームにはいつもより人が少し多い印象だ。

土曜日ってだけじゃなさそうだ。

これは、遊園地には半端じゃない程の人がいそうだ。


「うわー、なんか人多い」


「まさかみんな遊園地に行くんじゃないわよね?」


そのまさかな予感を胸に俺たちは電車に乗るのだった。




そしてその予想は的中した。

目的の駅に降りると遊園地の中は、人でごった返している様子が離れた駅からでも見ることができた。


「えっと・・・今からあそこに行くんだっけ?」


「そうだよ・・・」


「あの客の数はすごいわね・・・」


「ライブチケットは買ってるんだし、その時間まで遊園地外で時間つぶさないか?」


俺はナイスアイデアを提案する。

しかし2人ともお構いなしに会話が進む。


「えー。ジェットコースタ―乗りたいよー」


「私は怖くないのに乗りたいな・・・由愛ちゃん」


それを聞いた由愛は、里奈を煽りまくる。


「あれー?ビビってるんですか?里奈ちゃん!」


「ビビってないわよ!なんで私がそんなもんでいちいちビビらなきゃいけないのよ!」


あぁ、これは遊園地で遊ぶパターンですね。

俺は自宅に帰ってゆっくりするという選択肢が消えたことに肩を落とす。

行くしかないのかあの中を・・・。

俺は覚悟を決めて遊園地に向かうのであった。

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