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第14話 目的地まで最速で移動する方法

間に合ってよかった。

俺はつくづくそう思った。


里奈から【助けて】と知らせが来たとき、俺は里奈と別れた場所に行くまでどうしても時間がかかってしまうことを悩んでいた。

電車も駄目で、車も駄目、そうなればどうやったらそこに早く向かえることができるのか。

地がダメなら空!それはもうヘリで向かうしかないという思いに至った。

しかし近場にヘリが停まれる場所が見当たらない。

それもそうだろう、見渡す限り住宅街だ。

目の前にあるのは、大きな道路1本だ。

そこで俺は、素早く2つの手配をする。


まずヘリコプターだ。

ヘリは自分の手持ちのやつがあるが、パイロットを用意しているようでは時間がかかってしまう。

そこで、俺のAIであるアテナに話しかける。


「今すぐヘリをここに持ってきてくれ」


≪ヘリをですか?わかりました。パイロットの準備に5分程かかりますけどいいですか?≫


「いや、今は時間が惜しい!運転任せていいか?」


≪わっかりました!どこに降ろしたらいいですか?≫


「この大通りにしよう!」


大通りとだけあって、車は結構通ってる。

しかし、すぐそこに迂回路がある。


「警察に交通整備させて、一時的にこの大通りを通行止めにしよう!」


帰宅ラッシュという時間帯のわりにも車の通行量は少ないため、10分程度なら迂回路に回しても大丈夫だろう。


≪なるほど。それでは、そのように手配いたします≫


すると、3分もしないうちに警察官が次々と来て、交通規制をはじめた。

するとすぐに一部の大通りに車が全くない状態を作り出して見せた。

これならヘリを着陸させることができるだろう。


「相変わらず日本の警察は仕事が早いなー」


俺はその様子を見ていて、ただ感心するだけだった。

そして、その光景を目にした人達は立ち止まり、何事かと様子を見ていた。

当たり前か、急に交通整備初めて大通りの一部を閉鎖したのだから。

俺でも、何かのイベントが始まるのかと見に来ることだろう。


そして、5分もしないうちにヘリが来た。

パラパラパラパラというヘリコプターのプロペラ音はだんだん大きくなってきて、ついには交通整備された道路の上までやって来た。

するとそのヘリのプロペラ音につられてか、あふれるほどたくさんの見物人が押し寄せてくる。

でもこれなら、もう5分しないうちに目的地に着きそうだ


ヘリはゆっくりと降下をはじめ、辺りに風を巻き起こす。

スカートをはいてる女性がスカートを抑えている。

俺はついつい見入ってしまった。

しかし、今はそんなことをやっている場合でないことを思い出し、ヘリに向かおうとする。


しかし・・・。


「ちょっと人がい多いな・・・顔隠さないとダメか」


あのヘリに乗り込むために、交通整備されたあの場所に立ち入った瞬間、注目の的になること間違いないだろう。

しかしそんな都合よく変装グッズなんかあるわけない。

俺は、しょうがなくフードで顔を隠しながらヘリに乗ることにした。

写真を撮られて、SNSに上げられたら厄介だからね。

俺はフードを深くかぶり、顔を2本の腕で隠すようにし、小走りでヘリに向かう。


「何の騒ぎだ?」


「映画の撮影?」


「こんな道の真ん中にヘリ降ろしてるぞ!」


そんなことを言いながらみんなスマホで、写真を撮っている。

顔を隠しておいて正解である。

俺は素早くヘリの後部座席に入りドアを閉める。

ヘリの窓には、全面にプライバシーガラスが使われていているため、外から中を見ることはできない。

中は広々しており、真ん中の机を挟むように高級な座席が設置されており、冷蔵庫やモニターまであり、くつろぐことに重点を置いた作りとなっている。

しかし今はくつろいでいる暇はない。


「アテナ!離陸して目的地に向かってくれ!」


≪イエス!マスター!≫


そしてヘリはすぐに離陸し、目的地に向かい飛び立つ。

しかし俺は、里奈のいる正確な場所は分っていない。

俺はすぐにアテナに話しかける。


「急いで、ツブッター名リーナの居場所を、アプリを介してスマホの場所を特定してそこに向かってくれ」


俺はこの前、ツブッターの迷惑メールで困っていると里奈に相談されたとき、スマホを受け取りメールを確認する際、里奈のツブッターでの名前を確認していた。

悪いと思ったが、いざというとき知ってたら、今回のように居場所を特定するときに使えるのだ。


「見といてよかった・・・」


まぁ、最悪見てなくてもどうにかなるもんだが、少しだけ時間がかかってしまう。

すると10秒もしないうちに、


≪佐藤利奈さんの居場所が特定されました≫


お!さすが早いな。

俺のアテナは今日も優秀だ!


「今どこにいる感じ?」


≪目的地である駅付近の、廃倉庫です。倉庫の横にはスペースがあるので、そこにヘリを降ろします≫


それでも間に合わなかったときのことを考えておくか。


「その倉庫には何があるか分かる?」


電子機器などがあればいいのだが。


≪はい。大型のモニターが4台あります≫


お。いいね。


「じゃあ、そのモニター使って逃げないように時間稼ぎしといてもらっていい?」


≪了解しました!≫


アテナは元気よく返事した。

ヘリだとその目的地まで5分もかからなかった。

あっという間だ。


≪マスター。降下を開始しますので衝撃に備えてください!≫


このヘリコプターは、衝撃など起きないような作りになっているが念のためだろう。

アテナの指示に従い衝撃に備える。

するとやはり着陸時の衝撃など全く感じず、いつの間にか着陸したらしい。

アテナの声が鳴り響く。


≪目的地に到着しました!倉庫には6人の男性がいますのでご注意ください!!≫


「ありがとう!」


俺はそう言いヘリから降りた。

そして俺は、目の前に倉庫の入口があり、ドアが開いていたのでそこから入ることにした。

アテナの声が聞こえるので、うまく足止めしてくれていたのだろう。

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