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とある彼女の活動履歴。  作者: 葛葉 ゆずり
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彼女と緊急事態宣言

『久しぶり。近々遊びに行かない?』

送ったメッセージに数分で付く既読表示。


『いいですね。そろそろ引きこもりも飽きましたし、アウトドア系なら大歓迎ですよ』

長くかかる事もなく返された返事に首をかしげる。


『アウトドアとは。例えば?』


『山とか川とか海とかですかねー』

『飲みに・・・とかは病原菌が収まりそうもない今は遠慮したいです』

ポンポンとメッセージが連続で表示される。


『病気が蔓延しすぎて緊急事態宣言。とか言われても、何度目だって話ですし、正直飽きたけど、やっぱりお酒の場はなんとなく怖いんです』

【飽きました】と文字の入ったスタンプが一緒に送られてくる。


『じゃあ、釣りでも行く?』


『おお!釣りするんですね!行きたいです!!』

『いつ行きます?』

『何か買っておくものとかあります??』

どうやら本当に乗り気らしく、勢いよくメッセージが表示される。


『とりあえず、釣り竿かな。釣り具屋行けば安い竿セット売ってるから、それ買っといて』


『りょーかいです。必要サイズとかあります??』




こうして、日程は決めないまま、釣りに行くことだけが決まった。

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