道中から道中へ
(世界線構築完了、転送準備完了、フェイトシュミレーション計測中...。)
「この3年間でいろいろな事あったよね。」
「ああ、万引き犯撃退したり、事故を防いだりとかな。」
「犯罪系だけじゃないだろ。」
「そうそう、クジラとかイルカを見に海にいったりもしたよね。」
「木の船作ったりもしたな。」
「行った先で財布無くしかけたりとか、携帯忘れたりとかね。」
「「「「「それは君だけ!!」」」」」
「...そう、だね。」
「本気で心配するよなー。」
「たしかに。」
「でもそれをカバーして今まで来たよね。」
「それにいざという時に一番すごい発想するよな。」
「そこに助けられてることも少なくなっかたよな。」
彼らはこの3年間を振り返る、楽しそうに。
(フェイトシュミレーション計測完了、オメガコード認証。)
(1、15の後にこちらに来ます。)
(よし。)
(ハードグラウンド構築中。)
「でさーお土産どうする〜?」
「そうだなー。」
「駅にあるのだけじゃあれだしな。」
「でもあそこに食べ物系なかったしね。」
「みんな同じものはあそこで買ったしね。」
「全員そこらの雑草で良いんじゃない。」
「それはダメだろ。」
「流石にまずいんじゃない。」
「私はあり〜。」
「無しに一票。」
「え〜楽しいじゃ〜ん。」
「でもどこかにあるだろ。」
その時だった。
(ハードグラウンド構築完了、フェイト作動確認。)
「ん?」
「なんか嫌な感じする〜?」
バキバキバキッ、グシャグシャグシャッ、ゴトゴトゴトッ。
「なんだ?」
「あれみて!」
「!?なだ、れ...」
「どう見ても土砂崩れだろ!!」
土や岩、木などが重力に沿って斜面を流れてくる。
「運転手さ...!?」
「ッッッゥ...ァ..ゥ..ェ..。」
「なんだこれ!?」
「う、動かない!」
「イヤだ。」
「怖いよ。」
「!?前ぇ。」
(ハードグラウンド発動、目標問題無し。)
「なにこれ?」
「人が、骨に...」
「何が何だかわからないよ。」
「でも、俺たちはなんともねえ。」
「みんな大丈夫?」
「ああ、そっちは。」
その時、前方に眩しい光が走った。
気がつくと、あたり一面真っ暗だった。そこには6人しか居なかった。
「俺たちは死んでしまったのか?」
「わからない。」
「でもみんな一緒には変わりないじゃん。」
「バラバラにならずに済んでよかったね。」
「ここってどこなの?」
「わからないな〜、少なくとも日本じゃないと思う。」
ギィ〜ッ、バタンッ。
(そうここは太古の昔からある君たちの国で言うところの黄泉の国へと通じる道だ。)
(いわばこの世とあの世の狭間っていうところかな。)
「あなた方は。」
(失礼、僕の名前はバルディック・ホーキンス)
(あたしはレイチェル・リーラ)
(そしてあちらで待機しているのが..)
(俺はジョン・グロイック)
(んもう、ごめんね〜、こっちの子は、ミーナ・百合シアン。)
(それでは指令のもとに案内させていただく。)
(こちらです。)
ギィィッ、バガン。
そうして彼らは言われるがまま案内されてゆく。
ギィィッ、バガン。
前置きが長くてすみません。