表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼として生きる(仮題)  作者: 兎丸
4/8

階層主ー①

扉、それは俺がいた所と同じものだった。


俺は扉を開けて中を見る。


そこには普通のオークより2回り大きく、真っ赤なオークがいた。


「ぶもぉぉ!」


オークの手には剣と盾が持たれている。


遠目でわかるかなりの業物。


対して俺はそこらへんにいたオークから奪った剣。


剣技なるものは覚えたが通用するかわからない。


俺は一歩を踏み出す。


「は?」


目の前にオークが現れた。


オークはすでに剣を振りかざしている。


「っ!!」


俺は咄嗟に横に飛んでそれを回避する。


「はぁ、はぁ、はぁ」


危なかった。


あと少し遅れていれば俺は死んでいた。


「・・・」


俺はオークを見ながら剣を構える。


「!?」


見ていたオークは次の瞬間、消えた。


ガキィィィン!!


間一髪


上に掲げた剣とオークの剣が硬質な音を出す。


「クソ!」


俺は必死になって思う。


生きたい。


生きたい。


生きたい。


生きたい!


『告:精神が非常に不安定です。大罪『**』を獲得』


何か声が聞こえた。


しかしその直後、体が軽くなる。


俺は生きる。


そのためにはあいつが邪魔だ。


俺の邪魔をするならどうする?


殺す。


俺は生きたい。


だれであろうと、もう、俺は指図されずに生きたいんだ。


「ガァァァァァ!!」


俺は吠えた。


俺の剣に『気』ではないオーラが纏われる。


「ぶもぉ?」


オークもその異変に気付いたようだ。


欲しいものは必ず手に入れる。


何が何でも。


もう、指図されずに生きるんだ!!


『大罪【**】が解放されました。ユニークスキル【強欲】を獲得』


俺の体に黒いオーラが纏わりつく。


「貰うぞ」


バキン!


打ち合った剣はオークの剣が一方的に折れた。


「ぶもぉ!?」


驚くのも無理はない。


だけど今は戦闘中だ。


俺はそのままオークを斬りすてる。


「ぶもぉぉぉぉぉ!!」


雄叫びをあげてオークは倒れる。


「はぁ、はぁ、はぁ」


なんとか勝てた。


とりあえず一旦ここから離れて休憩したいな。


俺が振り返って休もうとしたその時、不意に体をなにかが貫いた。


「え?」


それは先程折ったオークの剣。


後ろを向くと首を飛ばしたはずのオークが蘇っていた。


「っぐ・・・、嘘だろ・・・?」


「ぶもぉぉ!」


俺はそのままオークに蹴られて壁まで弾き飛ばされる。


「がは!?」


赤い血が流れる。


しかしそんなこと言ってる暇はない。


俺はなんとか剣を構える。


「クソ・・・が!第二ラウンドってか?」


「ぶもぉぉ!」


戦いは、まだ終わってなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ