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初めての戦闘
「お!」
俺は部屋を出て数分でモンスターと出会った。
そこにいたのはブクブクに太った体に豚の頭がついた所謂オークと呼ばれる魔物だった。
「ぶもおおおおおお!!」
オークはその手に持った剣を振り下ろしてきた。
「・・・おいおい、嘘だろ?」
俺にはそれが止まって見えた。
俺は冷静に平手で剣の軌道を変えてそのままブクブクの腹に一発入れる。
「ぶもお?」
やはり『気』をまとわないとそこまで威力はでないようだ。
俺は一度下がって『気』を纏う。
「ぶもお!?」
何かを感じ取ったのか思いっきり突っ込んできた。
「ッハ!!」
今度は『気』を纏った拳で殴る。
グシャ!!
「・・・・うっぷ」
吐き気がする。
目の前には飛び散ったオークの破片。
拳は『気』を纏っていたためか何もついてない。
「・・・とりあえず剣だけはもらっていこう」
俺は落ちていた剣を持ち、肉片を見ないように進んでいく。
「ふう。なんとか勝てたな」
だけど次は死んでしまうかもしれない。
俺はより一層注意して先に進んだ。