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10.誕生②


 10.誕生②



「あのさ……、ちょっと頼みがあるんだ」

「なに?」

 夫の言葉に、生まれたばかりの息子を抱える妻はそう返事した。

「お前、今職場の学校で育休とってるだろ。それで……、もう子供もいるんだしさ、あの学校には戻らずに、別の学校に転職しないか。もっとこう、普通の学校に」

妻は息子・颯人を乳児向けのベッドに置きながら、「そうねえ」とため息をついた。

「あの学校、まるでキリスト教と仏教が混じったような変な宗教信仰してるじゃんか。校舎内の聖堂にキリストのステンドグラスと仏像が両方あったのはびっくりしたよ。ネットで調べてもまともに情報が出てこないしさ。やっぱり、あんな学校にお前がいるのは、俺としても不安なんだ」

「……そうね。わたしも、それを迷っていたところなの。あなたの言葉で決心がついたわ。わたし、仕事復帰するときもあの学校には戻らずに別の学校に行くことにする」

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