第8話
「……成る程。
話が噛み合った。
じゃあ、現時点で、初心者の最強はアンタで、次が紅百合、ってことになるのかな?」
「……私、ゲーム開始時の記憶が3歳なので、ぜ~んぜん初心者じゃないんですけどねぇ。
ただ、8歳頃まで錯乱状態だったみたいですけど」
私は、今日の午前中のお仕事は、闇王さんへの追加報酬のみ、という状況になっていた。
「じゃあ、俺の追加報酬だが、一旦、希望を聞いてくれ。
パーティーを組んだ状況で、盗賊を世界から全滅させて欲しい。
俺の予想では、3位になるには、それが最善手と見た」
「別に、ドラゴンでも構わないけどねぇ~♪」
「……倒せる確実性に若干の疑問点があるのと。
――ドラゴン位は、自力で倒してぇじゃねぇか!!」
「まぁねぇ~。
で、ホントにそれで良いの?」
「ああ。金は、意外とあっさり吹っ飛んでったし、武器と防具、両方を紅百合クラスの物を貰う程の功績や現金が無い。
意外とあっさり、攻略組に追いつけそうだしな」
「攻略組のレベルって、最高どの位か分かる?」
「9999レベルを超えると、C1レベルになって、そこから物凄く上がりづらくなって、それでも、7年プレイヤーがB850レベル位にまで達したらしい」
「ふぅ~ん……。
じゃあ、条件、一つ足させて。
オーガも全滅させてみたい」
「……その代わり、オークも追加してもらって良いか?」
「良いよ~♪
じゃあ、パーティー申請送るね~。
……受理を確認したから、行くよ~。
オーガなんて、全部死ねば良いのに。
盗賊なんて、全部死ねば良いのに。
オークなんて、全部死ねば良いのに。
……はい。じゃ、私はこれで!」
ズビシと敬礼じみた挨拶をして、私は自分のワールドへ帰還し、申し訳ないが、闇王さんのワールドとの干渉をブロックさせてもらった。
これで、午後は攻略に本腰を入れられる!
良し、今日中には行くぞ、魔王城!
……でも、その前に確認。
うん。レベルは、EX.3まで上がっていた。
じゃあ、こうしたらどうなるだろう?
「ドラゴンなんて、全部死ねば良いのに」
それから、レベルを確認した。……ん?称号を得た信号音が無かったぞ?
……即死耐性か。ドラゴンなら、その能力を持っているレベルの奴も居るってことか。
LV:EX.873
ヲイヲイ。世界に何体のドラゴンが居たんだよ?
魔王は、恐らく即死耐性があるだろう。
で。
ここからは、重要になる。
「全てを見通す目が欲しい」
スキル:『神の目』を得ました。
つうか、何で、言霊使いって、ここまで強いの?
じゃあ、とりあえず、魔王城を見れる場所までは行けるわけだし。
そこまで向かって、内部に居るであろう、魔王のレベルを見てみた。
魔王:LV:EX.1573
マテ。まだ勝てないの?
……ならば、仕方あるまい。
「魔王軍など、全て死んでしまえば良いのに」
さて。レベルの確認だ。
LV:EX.5879
あとは、状態異常とか、即死とかへの無効化とか、色々取って行って、ようやく気付いたことがある。
……スキルポイントがある……。
つまり。スキルを得ていたのは、言霊使いの能力じゃなかったんだね♪
ちょっと安心した。莫大な量で、公表を憚れるけれど、何でもスキルは取り放題に近かった。
では、ちょこっと、魔王に会いに行ってみようとしようか♪
でも、何だかんだで時間がかかったから、明日で良いかな?
まずは、今晩の掲示板を見るところからにしてみようか♪
尚、今日は10数名の知らないプレイヤーからのワールド勧誘申請があったので、全てブロックさせていただきました。
一応、予約掲載している分は、ここまでです。
これが掲載された日位に、時間的余裕があれば、更に予約掲載を重ねていく予定です。
応援してもらえると嬉しいですwww