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第4話

 ワン・ツー、準備OK!


 まずは、リュートの世界への接続許可を申請してみた。


<<申請が許可されました>>


 景色が、ほんの少し変わり、まずは冒険者ギルドを目指した。


 例の三つの依頼を受ける。

 それから、リュートさんと合流する。


「さて。あなたがリュートさんで間違いないですね?」

「……(美しい)」

「……リュートさん?」


 シャキーン!


 剣を取り出して構えると、リュートさんは慌てたようだが正気に戻った。


「い、いや、確かに俺がリュートだが」

「ホントに、ゴブリン・コボルト・グラスウルフを全滅させてしまって構わないんですね?」

「あ、ああ。

 皆、そこに一ヶ月は最低でもかかっているようだから。

 出来るようなら、お願いします!」

「分かりました。

 では参りましょうか」


 そして、湧き出してくる三大序盤モンスター。

 私は呪詛を込めて、小さくこう呟く。


「死ねば良いのに」


 やはり、原因はそれだった。三大序盤モンスターは、この世界から駆逐された。

 そして、やはり追加され約6億マナクル。


 最高級の宿が食事つきで1000万マナクルだったのだから、これ全部貰ったら貰いすぎ。


 そう思って、リュートさんに1億マナクルを渡した。


「……は?」

「じゃ、次があるんで!」


 シパッと挨拶して、自分のワールドに戻り、他の二つのワールドでも同様のことをやって来た。


 1時間もかからなかった。


 あとは、攻略組が見つけたという、大陸の南東にあるという魔王城を目指して攻略を進めて行った。

 恐らく、その城の乗っ取りで、国を持てるらしい。


 ちなみに、攻略組に言わせると、序盤の三大モンスの群れは、攻略法が2つあって、1つが、依頼を三つ同時に受けないこと。そうすると、運が良ければ、依頼を受けたモンスの群れのみと遭遇し、グンと楽になるらしいが、それでも体力勝負で何度も退却せざるを得ないらしい。

 もう1つが、自分のワールドに五人ぐらい招待して、序盤のエリアの序盤三大モンスのみを壊滅させることだが、そこは優先順の揉めあいとかで、荒れていた辺りの書き込みを飛ばして読んでいたので、さらっとは知っている。1つのワールドに入れるプレイヤーキャラクターは、本人含めて最大6名らしい。そして、6名集まっても手間は相当なものらしいので、基本、自分のワールドをクリアしたら、卒業して新規プレイヤーが参入、優先順位は6位となり、回転しているらしいが、それでも、1つのワールドにつき1週間ほどかかるらしい。

 報酬も雀の涙で、慈善事業的に協力する5人組とかも居るには居たのだが、信頼出来るのは1組。他は、女性キャラ狙いで襲うらしいので、性別を聞いてくるパーティーはお断りした方がいいと書いてあった。ただ、危機が迫ったら、他プレイヤーを自動的にワールドから追放するので、『男なら一度は考えるアイディア』だけど、『絶対に上手くいかないシステムが出来ている事に気付くまでの無駄プレイ』として、よーく調べれば分かることだけど、基本、女性キャラ同士で情報交換する際にしか、出ない話題なので、それを試みる野郎共は後を絶たないらしい。

 1人、泣き寝入りした女性キャラプレイヤーが現れたことで、システムを改良したらしい。


 とりあえず、とんでもないレベルにまで到達していたし、魔王城が見える街までは移動して、最高級の宿を取った。

 ちなみに、最低限の宿の最低限の部屋でも、日本人ならさほど不満に思わない程度のものらしく、私も、この慈善事業(笑)が終わったら、最低限の宿で済ませようと思う。無料らしいし。

 ゲームの特性上、宿の安全性というのは最大限に保証されているらしく、魔王軍に街が襲われても、宿だけは無傷。部屋も、借りた者が許可した者しか入れないし、戦闘行為は禁止。

 性奴隷を買って部屋に連れ込むことも可能だが、危害は加えられないらしい。なので、『合意の上で』しか、役目を果たせないから、買っても売る者が多いという。まぁ、そういう奴らは売春宿にでも行けばいいと思うし、私には必要無いから、どうでもいい。


 とりあえず、今晩の掲示板が楽しみだ。

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