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毎日毎分毎秒が戦い  作者: シロ
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さぁ、ようこそ地獄へ

私の世界はとても狭い。  

職場と一人暮らしのアパートのみだ。

いつからこんなに狭くなってしまったのだろう。

人との関わりを避け、人を妬んで羨んで…

そのくせ、そんな事を思っている心は隠して笑顔で前に出る。


滑稽です。

でも、「滑稽」と思っているのは『私自身』だけで、私が『私』を好きになってあげられない。

愛してあげられない。

認めてあげられず、受け入れてあげられない。


摂食障害という病気に陥ってしまった自分を許すことが出来ない。



始まりはありきたりだった。

『ダイエット』

女の子なら誰でも持ってるスタイルのいい自分の理想の姿。

雑誌やテレビに出てる、モデルさんや女優さんの完璧な姿。

自分も痩せればここまではなれなくても、少しは自信が持てるのではないか。

ファッションも楽しめるのではないか。


そう、痩せさえすれば…。



私はダイエットを始めた。

当時の体型は157㎝、体重52㎏。

いわゆる標準体型だった。

でも、標準体型って健康を維持する為の指数であって、実際は自分の脂肪のつきすぎたお腹や二の腕がデブすぎて嫌だった。

この頃は体重の数値よりも見た目、体型が嫌いでダイエットを始めた。



まず、取り組んだのは

・間食を減らす

・米は食べない

・とにかく歩く

・仕事が終わって家に帰ったら20分は走る


このぐらいだったかな。



もともと歩くのは好きだったし、仕事でも動き回るからこれは簡単にこなせた。


仕事終わりに走りに行くのは疲れてるし、面倒くさかったけど、「痩せるため!!」と自分に言い聞かせ頑張った。



お米を食べないことも、おかずをたべることで満足出来て、これもそんなにストレスになることはなかった。



一番辛くて、我慢を強いられたのは、

間食を減らすだった。


もともと甘いものが大好きで、特にチョコレートは一日たりとも食べることを欠かすことは出来ないものだった。

イライラしたり、疲れたときに食べるチョコレートは本当に至福の時と言っても過言ではない食べ物だった。


でも、せっかく走ったりご飯を減らしたりしても、チョコレートを食べ過ぎては元もこもない。


「減らさなければ…」

チョコレートを減らす。

これか一番のストレスだった。



仕事ではイライラすると、休憩室に入ってチョコレートを食べるという癖がついていた私は、

なかなか止めることが出来なかった。


しかし、たくさん歩いたり、食べる量を減らしたりしてたから体重は少しずつ減っていった。


一週間で一キロ。


嬉しかった。

結果が数字として見ることが出来る。


よし!もっと頑張ろう!!


私にだって出来る。

頑張れば、我慢さえすれば、動きさえすれば、体重は減る。

好きな服を、可愛く、カッコ良くきこなすことが出来る。



私は毎晩二時間くらい歩くようになった。

その時は歩くのが楽しくて、カロリーを消費出来ることが嬉しくて、何時間でも歩ける気がした。

睡眠時間が減ってもへっちゃらだった。


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