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書き直します。メモとして残しておきます。『シャノワーティブ』  作者: 我が名はI.H。
勇者の1日目(ほぼ解説編)
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01話 異世界召喚。

 今から約80年前、魔王と言う存在が誕生した。

 魔王は世界の中心に城を築いた、そこから出る多大な魔力によりそこを中心に生息していた魔物と呼ばれる特殊な生物達に変異が起こる。それと同時に魔物を閉じ込めていた結界に歪みが発生するようになり、そこから魔物たちが出てくるようになってしまう。これにより多大な被害が発生してしまう。

 これの原因である魔王を倒すために約50年前にエルフによって異世界から勇者と呼ばれる者が召喚される。彼は魔王との戦いの末に敗れてしまう。それにより魔王を倒すのは人には無理だと諦められるようになる。それから50年近く魔物の対処として、魔法の教育を進める、国に結界を張るなどを行う様になる。質の高い魔法教育や人族が成長したことにより、1つ上の段階へと踏み現在では過去の勇者の力を超える者も現れるようになっている。それでも、それに比例する様に魔物たちも強くなっていた。数年前、魔物研究を行う学者が、現在はまだ対処が可能でも100年後には魔物の対処が難しくなり次第に人族が劣勢となり最終的に魔物が世界を滅ぼすという結論を出した。

魔法歴1171年

 とある国の王がこの状態を憂いて行動を起こす。

()()()()()()()

 ファーン(オノマトペ)、謎の青年が召喚される。

 「ここはどこだ?」彼はそう呟いた。

 「勇者様、この世界を救って頂けませんか?」と、軽装ではあるが鎧らしき物を着ている髪色が青く毛先が赤い身長が175㎝前後で体格ががっちり目の男が語りかける。

 召喚された彼は困惑していた。いつの間にか謎の薄暗い部屋に居る事や、自身のことをなぜか勇者と呼んでいる謎の男が居る為だ。

 彼は「あなたは誰ですか?ここはどこですか?!」と質問を投げかけた。

 男は質問に答えた、男によると。

 男は国王に(つか)えている騎士で、名は『ディアン=アーク』であり、

 ここは『ストラス=ノーツ』という王国の城の地下に設けられていた異世界から人を召喚できる部屋であるという。そして、事情があり彼は召喚されたとのこと。

 彼「な、なるほど、それでなぜ僕が召喚されたのですか?」

 アークが言うには、約80年前に魔王と言う存在が現れ世界の中心に城を築いた。そこを中心として存在していた魔物の森という場所が魔王城から出る魔力により徐々に変異しているとのことで、約50年程前にも勇者が召喚されたが、その時の勇者は魔王に敗北をしており、それが原因で召喚がされなくなったらしい。現状の状態だと、魔王を倒さなければ将来的に変異した魔物に対応出来なくなり人族が滅びる事が確実であるらしい。だからこそ、そうなる前に魔王を倒したいが、

 魔王はこの世界の人だけでは倒せない程に強くこれまで幾度となく挑んでいた者達が居たが、誰一人として生きて帰って居ないと言う。

 この国の王は、その現状を打開したいと考え、

 召喚魔法を使う判断をした。その結果、彼が召喚されたとのこと。

 「どうか、魔王を倒してくれないだろうか?頼む。」と、

 アークは方膝を地面に付き頭を下げお願いをした。

 「そう言われても、少し考えさせてください!」

 彼は困りながらも、そう答えた。

 「そうですよね、いきなりこのようなことを言われても困りますよね。」

 アークは立ち上がりながりながらそう言った。

 「返答に関しては、後で構いません。ですがこれから、国王様に謁見をしていただけないでしょうか?」

 彼は「はい、分かりました。」と、返事をした。

 アークが王が居る書斎へ案内をする。

()()()()

 彼はアークの後に付いて歩いている。

 これからどうなるのだろうか?勇者をやるとしても、僕なんかに務まるのか?

 彼はそう考えていた。

 

 その二人が歩いているのを見ている人がいた。

 

 しばらくして、

 アーク「着きました、ここが国王様の居る書斎です。」

 彼「あ、はい!」

()()()()()()

 コン!コン!コン!(扉を叩く音)

 アーク「アスト王!異世界からお呼びした方をお連れしました!」

 王「そうか、部屋の中へ入れ。」

()()()

 「失礼します。」彼は軽くお辞儀をしながら部屋の中に入る。

 「君が召喚された勇者か!」王は、手に持っていた書類を置きながらそのように彼に言った。

 王の見た目は、思っていたよりもかなりラフな格好であった。具体的に言うと、ポロシャツのような服にジーンズって感じ。髪色は金色でスポーツ刈りって感じで、かっこいい髭がある。それと、筋肉が凄い、かなりガッチリしている。

 アーク「アスト王、彼はまだ勇者になることを承諾していません。」

 王「そうなのか!?それは失礼した、」彼「いえ、大丈夫です。」

 この時、国王の名が『アスト=ノーツ』である事を教えてもらう。

 アスト王「君は見たところ若く見えるが、歳を教えてくれるか?」

 彼「はい、少し前に誕生日を迎えて18になったところです。」

 アスト王「なるほど、かなり若いな。勇者には、どうしてもなりたくはないのか?」

 彼「いえ、なりたくないと言う訳ではないです。」

 アスト王「では。」、彼「ですが、もう少し考えさせてくれませんか!もう少し心の準備をしたいんです。」

 アスト王「そうだよな、君はまだ若い。寿命をただ縮めるだけになるかもなのに、こんなこと簡単に決められないよな。すまなかった、返事に関しては一旦この世界を観てから決めるというのはどうだろうか?」と、このような提案をされた。

 彼はその提案を受ける。

 アスト王「アーク、彼にこの国の案内をしてくれ!」

 アーク「了解しました。」

 アスト王「あぁ、すまない!行く前に君の名前を教えてくれないか?」

 王が彼の名前を尋ねた。

 彼「そう言えば、まだ名乗っていませんでした!僕の名前は竜輝(りゅうき)、『蒼星 竜輝(そうせい りゅうき)』です。」

続く、、、

()()()()()

2022年10月10日夜21時頃

 バイト先の先輩「竜輝!もう上がっていいぞ!」

 竜輝「はーい!分かりました!」

 彼は着替えてバイト先を後にする。

 蒼星 竜輝(そうせい りゅうき)、誕生日9月12日。

 身長178㎝、体重71キロで、少し筋肉質。容姿は、美形よりである。

 現在18歳高校3年生で、生まれてから現在まで児童養護施設で育つ。

 現在就活中であり、大手の面接を来週受ける予定がある。

 現在彼は、人通りの少ない道を歩いていた。

 彼は少し立ち止まり、空を眺めていた。

 「今日は月が綺麗だな!今日は満月なのかな?」

 そう思いながら月を観ていると、足元から青白い光が発生した。

 彼「なんだ!?なにこれ?」少し混乱気味にそう思った。

 次の瞬間、彼はその光に包まれた。

 そして、冒頭に繋がる。

 この時の彼の恰好は、全身○Uだが、しっかりと季節の流行りを取り入れているファッションとなっている。

 細かな歴史について。(読まなくても多分大丈夫です。)

 人族が誕生する遥か前から魔力は存在する。

 この世界は、縦に約6千㎞、横に約2万㎞の巨大な大陸で成り立っており、魔力が白い結晶となった『魔力結晶』があらゆる所に存在していた。

 巨大な大陸の周りにはいくつかの島があり、巨大な氷の島もある。だが、そのほとんどが無人島である。一部の島には『ドラゴン』という大きなトカゲに翼が生えたような生物が居るとされている。  

 そして、巨大な大陸の中央には、巨大な『魔力結晶』がある。

 約1万1千年前、全ての『魔力結晶』が青色に変わり世界の魔力に変化が生じた。それにより、一部の生物が人の形へと変化した。これにより『人族』が誕生する。

 人族は4種が誕生した。海の生物が変化した『水人』、半身が魚であったり、足があるが別で魚の尾が付いていたりなど水生生物の何等かの特徴を持つ。自然の植物が魔力を得て人の形となった『エルフ』、耳が尖っており長寿であることが特徴。オオカミやヤマネコ、キツネなどが変化した『獣人』、特徴は他の種族よりも力が強く、尻尾やケモ耳を持つこと。そして、猿が変化した『人間』の4種である。

 『水人』は大陸西側の海、『エルフ』は大陸西側の森、『獣人』は大陸東側内陸、『人間』は大陸南東に誕生した。それぞれの人族は誕生した場所や、そこから少し離れた位置に国を作った。

 水人は誕生した場所に国を作る、名は『コーラル=ツヴリエ』。

 エルフは誕生した森にある、湖の上流に国を作る。名は『エユーヌ=パシヒュス』。そして、生まれた広い森を領土とする。その森は大陸の1割強を占めており、後に『エルフの森』と呼ばれる。

 水人とエルフは誕生した場所が近かった、その為この両国間で交易が盛んに行われるようになる。

 獣人は誕生した地の近くの川に『チェヴセル=タフール』という名の国を作る。

 人間は誕生した場所から2つに分かれる。それぞれで大陸北東と南へ分かれ、川の下流に国を作る。北東側には『サネッジ=ノール』という名の国を、南側には『ストラス=ノーツ』という名の国を作る。

それぞれの国名は、初代国王の名前となっている。

 そして、全ての人族は共通して魔法を使う事が出来た。

 魔法とは魔力が力へと変化して起こる現状の総称である。

 魔法には『属性』があり、属性には『基本属性』と『特殊属性』があった。

 基本属性は、火、水、風、土であり、人族すべてがこの中のどれか1つの『魔法適性』を持っている。

 魔法適性は生まれた時から決まっている。適性とは、

 特殊属性は、闇、光、雷、氷があり、これらは基本属性とは別で持つことのある属性である。

 元々はどちらも同じものとされたが、基本属性は1つしか持つことが無かったのに対して、特殊属性は2つ以上持つことがある為、違うものだとされ分けられるようになった。

『火属性』を持っている場合、光か闇のどちらか、もしくは両方を持つ事がある。

『水属性』を持つ場合、光か闇か雷のいくつか、もしくは全てを持つ事がある。

『風属性』を持つ場合、全特殊属性からいくつか、もしくは全てを持つ事がある。これは『土属性』も同様であった。

 基本属性と特殊属性の組み合わせは、相性によってできている。

 魔法は近い出力の属性同士をぶつける場合、『中和』、『相殺』することが出来る。

 約7千年前、『魔鉱石』が発見される。魔鉱石とは、魔力が溶け込んだ鉱石である。製錬して通常の鉱石と同様に使える。通常の鉱石との違いは、魔法を浸透するように纏う事が出来ること。魔法を通常の武具や防具に纏わす場合、水に油を混ぜる様なもので、魔法の属性によっては劣化する。だが、魔鉱石製の場合はそれが無い。

 そして、魔鉱石には溶け込んでいる魔力の濃度に差がある。濃度が高いものは、纏わした魔法を増幅することが出来る。

 約5千年前、『スタイン=ステータ』という男により『魔力結晶』と『魔鉱石』を利用して自身の能力を見ることが出来るプレートが作られた。作られたプレートは、制作者の名前をとって『ステータスプレート』となずけられる。これにより、『スキル』というものが発見された。スキルは魔法とは違う能力であり、魔法と同様に魔力を消費でして使える力である。スキルは、攻撃や防御、日常生活に役立つものなど種類は無数にあった。この事から、スキルの研究をするものが現れる。それにより、スキルには『先天性』のものと『後天性』のものがあると分かった。そして、『魔法適性』についても分かり、使える魔法の属性を簡単に知る事が出来る様にもなった。なお、『スタイン=ステータ』はステータスプレートの発明で得た莫大な利益により悠々自適に生涯過ごしたが、一切子孫を残さず一生を童貞で終えてしまったらしい。

 約1千年前、大陸中央の巨大な『魔力結晶』が赤く変化した。この現象は後に『スカーレット化』と呼ばれる。『スカーレット化』とは、『魔力結晶』が秘めていた魔力が自然と増大したことによって起こった現象である。

 それにより、その魔力結晶を中心に(北、南東、南西へ )『魔物の森』が生成される。

 北の森は、海まで侵食している。この森には『ダンジョン』と呼ばれるものがいくつも生成されており、『スライム、オーク、ゴブリン』などが現れた。海には、水生系の魔物が現れている。

 南東の森には、動物が変化した魔物が現れている。翼の生えた熊『フェザーベアー』や、角の生えた狼『ホーンウルフ』など。

 南西の森には、虫系の動物が変化した魔物が現れた。攻撃性が高い蜘蛛『ワロピングスパイダー』や、酸を吐く大きなアリ『アシッドアント』など、これらは全てが元となっている生物よりも体が大きい。

 それ以外にも変化がありエルフの森の東側には『精霊』が現れた。後に現れた場所を『精霊の森』と呼ぶようになる。

 『精霊』の見た目はただの光の玉である。人族との契約をすることで、契約者の魔法をサポートしてくれる。

 そして、魔物の森から発生する魔物による被害が相次いで発生する。これに対処する為に各国が手を取り合い、魔物の出現する場所である魔物の森と魔物の海にスカーレット化した大陸中央の魔力結晶用いて『結界』を作り魔物を発生場所に封じ込める事に成功する。

 魔物の発生時期には、人族にも変化が生じており、この時から2つ以上の基本属性の適性を持つ人々が現れるようになる。

 初の2つの属性魔法の適正を持つ子が生まれたのを起点として『魔法歴』が制定された。

 魔物の森が出現した当時、その森を探索する者たちが居た。それはやがて職業となり、それらの者たちを『冒険者』と呼ぶ様になる。冒険者は、魔物を討伐したり探索を主にする者たちだ。

それをまとめる機関も出来る。その名は『ギルド』で、冒険者はそこに入会して『ランク』を付けられる。ランクは、持っている魔法適性の数で決まり、「A,B,C,D,E,F」の6段階で表されていた。

 魔法歴755年、魔法の研究により、魔法を全身に纏い『バリア』を張る技術が出来る。これは『魔力バリア』という名で呼ばれ、魔法攻撃と物理攻撃を防ぐ事が可能である。それまでは、単に纏うということしかしていなかった。単に魔法をまとう場合、属性の効果を纏うものであり、攻撃などを防ぐ効果は無かった。

 この技術は、全属性で使う事が可能である。多属性を使いバリアを張る事も可能で、重ねる事により強度をアップ出来る。だが、このバリアには弱点がある。このバリアの性質上、同等の出力の同属性の魔法で『中和』する事が出来る。他にも物理攻撃を防ぐ事は出来るが、攻撃の威力が魔力の出力を超えると物理による破壊も可能である。この時、バリアはガラスが割れる様に崩壊する。魔力バリアはかなりの魔力制御技術が必要である。

 魔法歴1074年、初の全属性の適性を持つ赤子が生まれる。

 魔法歴1082年、全属性を持つ子供が複数現れた事により、冒険者ランクにSが追加され指標が7段階に変わる。Sランクはの条件は、全属性の適性を持つこと。

 魔法歴1094年、とある若者が初のSランクとなる。

 魔法歴1096年、『魔王』が誕生した。魔王は始めに、魔物の森の中心の巨大魔力結晶のあった場所に自身の魔力により城を築いた。これを冒険者が目撃していた、その姿は悪魔の王のようであったという。そこから、魔王の名は付けられたという。そして、その城は後に『魔王城』と呼ばれる。

 魔王はそのすぐ後、人間の国『ストラス=ノーツ』に属する魔物の森に近い村に向かい、その村を闇で飲み込み消滅させた。この出来事は瞬く間に各国へと伝わったと言う。

 この出来事をきっかけに各国は、魔王の強大な力が人族の脅威であると判断し討伐をする為に動く。

 それぞれの国王は国で強い冒険者、計約20名を集めた。それらの冒険者は、魔王の城へ攻めた。だが、

 魔王討伐に向かった全員が死亡、その冒険者達の生首がそれぞれの国へ送られた。そこにはこのような内容の手紙が同封されていた。「この程度の相手でどうにかなると思ったのか?人とは愚かだな。我を殺したいのか?圧倒的な力とは恐ろしいからな!倒したいのであれば待ってやるから城へ来い!遊んでやる!だが、のろのろしていたらお前らが滅びるからな?精々抗え!」と言う内容である。

 この内容を読んだ各国の王は、現状の魔王に対して攻撃をしても敵わないと思い、その発言から攻撃をこれ以上行わない事にした。滅びると言う謎の言葉はあるが、待つという言葉から魔王からの攻撃は無いと判断した為だ。

 だがその時、エルフ達は違う方法で魔王を討とうと考えていた。魔王を討つにはこの世界の人だけでは出来ないと考え、他世界から魔王を討てる可能性のある者を呼ぶ事にし、召喚の魔法を研究する。

 魔法歴1103年、魔物の森の結界に歪みが発生、そこから魔物たちが出てくると言う現象が発生し、街や村への多大な被害が発生する。

 原因は、巨大魔力結晶から本来数百年かけて放出されるものが、魔王城から数年で放出されたことによるものだった。これにより、結界がその魔力に対応しきれず発生していた事であった。後に結界の強度を上げ一時的な対処を行うが、それでも限界がある。現在でも結界の一部が時々歪み、そこから魔物が出てくる事がある。

 魔法歴1114年、多量の魔力により、魔物の森の魔物に変異が起こる。全ての魔物が強くなりそれだけでなく、上位種と呼ばれるものも現れる様になる。これの対処の為、魔法教育が強化される。

 魔法歴1119年、エルフによる異世界人の召喚に成功する。召喚された者は『異世界人』又は『勇者』などと呼ばれた。異世界人は、魔法の能力の面でこの世界の誰よりも高い素質をもっていた。

 彼は魔王を倒す為に旅にでる。その後、召喚方法は各国に共有されその他の国でも召喚を行われた。だが、その他の国での召喚は現れたと同時に灰となり消滅してしまう。最初の召喚された勇者には変化が無かった為、異世界人は世界に1人しか存在できないと仮説が立てられた。それにより、他国の召喚は中止となった。

 魔法歴1121年、各国を旅した勇者には5人の仲間が出来ていた。その仲間たちと魔王城へ向かい、魔王との激しい戦いをする。だが、勇者は帰らず負傷した仲間の男1人だけが戻った。その男は「魔王は果てしなく強い、勇者との戦いは彼からしたら遊びに過ぎ無かった。魔王は単純な魔力出力のみで我々を返り討ちにしたんだ、勇者は最後まで抗っていた。でも時点で私以外の仲間は死んでた、勇者は私だけは何とか逃がしてくれたんだ。」と語った、その後彼は倒れ目を覚まさなかった。彼の負傷はかなりひどかった様で、手の付けようがなかった。

 この出来事により各国は、再度の勇者召喚を行う事は無かった。最も強かった人族の冒険者よりも、何倍も強かった勇者ですら勝てなかった為である。

 この出来ことから数年後、各国はそれぞれで魔物の出入りを防ぐ結界を国や各村々に張るようになる。これにより、魔物の被害が一旦は収まる。同時に、結界外へは冒険者が同伴することが義務とされる。

 そこからさらに数年後、魔鉱石と魔力結晶を用いた遠距離で音声通信システムが出来る。それにより、魔物の襲撃などの対応が円滑化する。

 魔物の森の変異は未だ収まらない。最初の勇者の敗北から数十年、魔法教育が進み人族全体が強くなっていた。上位冒険者の力が当時の勇者並みになるほどに。学者によれば、これは魔法教育だけが理由ではなく、城からの魔力が魔物だけでなく人族にも影響を及ぼしている為であると言う。だが、魔物への影響は人族への影響よりも大きく、魔物の変異に現在は対応できているが、もう100年もすれば対応は出来なくるとされた。

 魔法歴1171年、『ストラス=ノーツ』の国王、『アスト=ノーツ』が行動を起こす。...

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