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0話 黒猫を助ける。~そして、転生?~

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 体感で言えば、もうすぐ人生の半分である。

 早生まれの18歳で定時制高校の4年生、進路は就職にしようと思っている。

だが、まだ内定は出ていない。

 そんな彼は、スマホで新着アニメを観ながら高校へ向かっていた。

 この日は、冬休み明けの登校日初日。始業式がある。

 黒のズボンに黒のパーカー、黒のジャケット、手袋も背負っているバッグも見事に黒で全身真っ黒コーデである。黒色の服ばかり買っていた結果である。

 彼は中学時代不登校だった。行かなかった理由は色々あるけど、起きれないだとかめんどくさいからとかが主な理由だったと思う。その為、人付き合いとかがほぼ無く服に気を遣わずに生活していてファッションセンスが小学生で止まったせいで1年の頃は、半袖半ズボンや基本的にキャラものがプリントされた服を着ていた。

 2年からはファッションに向き合うようになり、基本的に無地のものを着る様になる。

 今思うと、1年の頃の服装は少し太っていたのも相まって酷い物だった。

 現在の彼は、交通量の少ない交差点で信号待ちをしている。左右から車が来る気配はない。

正面からはスピードが速い大型トラックが来ている。トラック側の信号は赤なのだが、止まる気がなさそうだ。

 信号無視など珍しくはない、そこに横断歩道をのろのろと渡っている黒猫がいるという点を除いて。

黒猫は彼から見て左から右の方へ歩いている。現在は、中央線の手前位の位置にいる。

そんな黒猫に彼は気付き、「え?猫が歩道渡ってる?」と思った。

 トラックは約150ⅿ先から時速約100㎞で向かっており、このまま渡っていたのでは轢かれてしまうのは明白であった。

 1秒、彼は考えた。

そして、「「ッバ、ッドサ。」」荷物を投げ捨てて走り出していた。

 『助ける』『助けない』で、彼は『助ける』のを選んだ。

 助け方なんて思いついていない、ただ正義感で彼は動いていた。

黒猫と彼の距離は約10m。

 その1秒後、トラックが向かってくる車線側に黒猫は差し掛かっていた。

 どうやら「「ブォォォォン!」」と迫るトラックの音に気付いた様で、黒猫は左に目を向けた。

 黒猫はそのトラックを見て驚き跳ねてしまう。

 それと同時に彼は黒猫の元へ到達する。

 彼は跳ねた黒猫をキャッチするが、到達した勢いのまま思いっ切り膝をついてしまった。

「痛!?」彼は膝をついた痛みで声を出した。

 トラック運転手はそんな彼に気付いた様で、「あ!?やべ!!!」と急ブレーキを掛ける。

「「キーィ!!!」」

 トラックとの距離は約10ⅿ、助かりそうだが彼は「はぁ、終わったな。」そう思った。

 実際、急ブレーキを掛けたとしても時速約100㎞出していたのだからそう簡単に止まるはずはない。

 彼はこの黒猫だけは助けようと、反対車線へ投げようと考えた。

 この時で彼の意識は途絶えた、黒猫が助かったのかは分からない。黒猫も一緒に轢かれてしまったのだろうか?轢かれた時の記憶が一切無く、投げようとしたところまでしか覚えていない。

 

 今なにが起きているんだ?


 気分はまるで夢を見ている様だ。


 無限に続く奈落に落ちている感じである。

 

 肉体を生成。-生成完了ー


「なんだ?」


 才能(アビリティ):『クリエイティブ』ー具現化成功ー


「何のことだ?」


 肉体への意識転送ー成功ー


「う、眩しい。」

 彼の意識は光に包まれた。

続く。

彼は...

ではない。


余談

トラック運転手はただの変わった人で、「バレなきゃ○○じゃないんです!」との考えを持っています。その為、人通りが少なく警察も見た感じいなかったのでストレス解消にアクセル全開でぶっ飛ばしていました。

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