25話 「模擬戦開始」
美川峠 頂上
塚本「よし、それじゃ始めようか 上りと下りと複合どの条件で走る?」
河本「僕は、何でもいいですけど…」
塚本「いや、バシッと決めてくれない?」
河本「それなら、複合の下りで」
雛森「複合の上りで」
矢志田「分かれてしまったな どうする?」
塚本「コイントスで決めよか 裏が出たら下り、表で上り、それじゃいくで……ホイ」
塚本がコインを弾き、左手の甲で受け止めた
塚本「さ~て、どっちかな」
右手を上げるとコインは、表向きになっていた
矢志田「表、上りが先の複合か」
河本(やばい、ヒルクライム…ほとんど練習してない)
雛森「すぐに始めましょ どうしたの、そんな❲あ、まずい…❳みたいな顔して」
河本「いや、なんでも ない……」
(バレてるー!! 絶対、バレてるー!!)
美川峠 麓
塚本「登りきったところにパイロンがあるから、そこをターンしてここへ戻ってきたらゴール ルールはこのぐらい」
河本「分かりました」
雛森「じゃあ、始めましょうか」
二台が並び、塚本が手を上げコールした
塚本「カウント行くぞ! 5,4,3,2,1,GO!」
合図と共に二台が飛び出した
河本(パワーは同じぐらい、それでも前に出られるってことは……)
塚本(MR2はミッドシップ、オロチも同じレイアウトだったからある程度前に出られることは分かってると思う)
「今、スタートして行ってMR2先行です」トランシーバー
矢志田「了解」
河本(上りも下りもパワーとMRの特性で逃げられる可能性がある 早めに前に出ないと)
雛森(先行を取れたのはいいけど、上りが不安ね それと高速区間だとスーパーチャージャーのMR2は伸びがイマイチだからなるべくセクター3を出る前に離しておかないと)
2台はセクター4を過ぎると連続S字に入りかけていた
河本(ここで、行けるか…)
雛森(インプがインサイドから入ってきた! でも、そのままだと次のヘアピンでインになる)
河本(ミスった インサイドでヘアピンに突っ込む事になる 仕方ない、ここは引くか)
雛森(インプレッサが引いた 流石に無理はできないからね なるべく、引き離さないと)
河本(前に出るポイントは高速区間だけ…どうすっかな~ あそこなら行けるか! だとしたら、あそこまでついて行かないと…)
25話END「模擬戦開始」




