ハッカー殲滅作戦
研究用の『資材』を集めるは最重要課題だ。いつの時代でも。
原因不明の事象を『再現』し『対策』を検討するためにも、その努力は日々積み重ねられなければならない。
彼らは『研究の邪魔』をする奴らを特定することに成功した。
だとしたら、それを排除しようとするのは当然だ。
能力も実力もある。彼らにしてみれば『一般市民』を、一時的にでも拉致監禁することなど、造作もないことだと考えていた。
少々警戒する人物が居たとしても、それは昔のことだ。
遂にその作戦は動き出す。『ハッカー殲滅作戦』の始まりだ。
『狩場』を荒す機械化軍団とやらを排除するには、その機械化軍団を造る奴らを止めてしまうこと。誰にでも判ることだ。
奴らの仲間を一人、まんまと寝返らせることにも成功し、情報収集も無事終えた。秘密のヴェールに包まれた『薄荷飴』などと言うふざけた名前の組織など、ひと捻りだ。
そんなことを考えていた時期が、『石井少佐』にもありました。
彼は今、何処へ行ってしまったのか。それは判らない。
しかし判っているのは、最終的に彼は、二十年以上も研究してきた成果の全てを失ってしまったことだけだ。何処で間違えた?
今までの話が『単なる序章』であり、本章が第一章とも言える。
登場人物の過去が明らかになると、現在の立ち位置もまた変って見えて来る。信念を持って生きて来た、彼らだからこその強い意思。
それぞれが振り上げた『正義の鉄槌』は何処に下るのか。
己の頭上に来ないことを祈りつつ、見届ける必要があるだろう。




