琴坂琴美
◇ことさか・ことみ。千葉県出身。初登場は高校三年生。七月生まれ。
◇本作品の主人公。ちょっと垂れ目の可愛い系を自認。
◇本人談「昔は凄くモテた」は、幼稚園の時代を指す。今は彼氏なし。男の免疫なし。
◇高校三年の梅雨時にタンクローリーの事故に巻き込まれ、この世界にやってくる。
◇幼少の時から父の部屋で『イタズラ』をしていて、コンピュータに詳しくなった。
◇得意科目は日本史。祖父(又は曾祖父)に大東亜戦争の戦中戦後についてみっちり教えを受けているが、そこは日本史のテストには出ないと知っている。
◇カラオケが好きでレパートリーは常人の256倍。演歌から民謡まで幅広い。十八番は「会津磐梯山」。
◇遊ぶのに柏ならブイブイ言わせるが、東京は上野が限界。池袋・新宿はアウェイで、渋谷は聖地扱い。
◇元々この世界にいた琴坂琴美は『コトコト』を名乗る凄腕のハッカーだった。彼女はヘリコプターの事故に巻き込まれ、別の世界に飛ばされてしまったようだ。つまり、図らずも入れ替わってしまった形だ。
◇街中の『ガリソンスタンド』に違和感を持ち、家族と会話する内に『梅雨休み』など、聞き慣れない単語のオンパレードで混乱する。
◇しかし、『日本史』のテストや大学受験もあるので、この世界について学ぶしかない。
◇琴美はこの『雨に濡れると溶ける』世界で、平穏に生きて行こうと必死に努力をするのだが、それは、やや空回り気味である。
◇無事大学に入学し平穏な学生生活が始まると、研究課題を『人は何故雨で溶けるのか』に据える。
◇雨で溶けるのが普通と決め付けているこの世界で、その研究はタブーだったのに研究に没頭する。