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ライバルはだれですか?  作者: 柚子桃しずく
2/11

ワッフル店も偶然!?

お昼時間になった。

わたしは急いでお弁当を食べる。


「みさき、一緒にお弁当食べよ」

「うっ……ごめん、もう食べ終わる」

「ええ~まじか」

「食堂行ってくる」

「はいはい、いってらっしゃい」


わたしは急いで食べて、食堂に向かった。

食堂に行くと、こうちゃんを探した。

あっ!

いた!

でも、お友達みんなで食べてるのかぁ~

邪魔しちゃうな。

どうしようかな~


わたしはこうちゃんに声をかけるか迷っていた。


「みさちゃん、ここでなにしてるの?」

「はぁ! おねえちゃん!」


また、おねえちゃんに見つかった。


「別に~食堂ってどんなところか見に来ただけだよ」

「そうなの? わたしが案内してあげようか?」

「いや、いいよ」

「遠慮しないで、行こう」


わたしはおねえちゃんに手をとられ食堂の中に連れていかれた。


「みさちゃん、こんどおかあさんにいってお弁当なしの日を作って一緒に食堂で食べようか」

「え? 一緒に?」


でも、お弁当なしの日はいいかも……。


「うん、そうだね」

「じゃあ、おかあさんに話してみるね」

「う、うん」


「おい! みさと」

「ああ、こう」

「みさきもいたのか」

「う、うん」


先に、おねえちゃんに気づくなんて~もう~


「何しにきたんだ?」

「みさちゃんに食堂の案内をしてたのよ」

「そうなのか」


「みさき、おいしそうなものたくさんあるだろう」

「うん、おいしそうだね」

「今度一緒に食べような」

「うん、絶対に食べよう」

「ああ」


こうちゃんが一緒に食べようといってくれて、嬉しかった。


「こう! いくぞー」

「おぅ! じゃあ、いくな」

「うん」


あ~あ、こうちゃん行っちゃった。


「じゃあ、おねえちゃんわたしもいくよ」

「ええ~もういっちゃうの?」

「うん、じゃあね」

「みさちゃん、あとでね」

「はいはい」


おねえちゃんはいつまでもわたしを見送っていた。


「みさちゃん~あとでね~」


恥ずかしい。

いつまでも手を振っているし、大きな声でわたしの名前よんでるし~

みんな振り返ってるよ、もう~


――――


ふぅ!

わたしはまた、机にもたれかかった。


「みさき、おかえり」

「ただいま」

「どうだった?」

「こうちゃんに会えたよ。でも、おねえちゃんにもあった」

「それはまた、災難だったね」

「うん。でも、こうちゃんと今度食堂で一緒に食べることになった」

「え~よかったじゃん!」

「うん、それはうれしかった」

「そうかそうか」


ゆきちゃんはニコニコしていた。

わたしのことなのに、こんなに喜んでくれてうれしい。


「ゆきちゃん~ありがとう~」


わたしはゆきちゃんに抱きついてお礼をいった。


「なに、どうした?」

「ううん、喜んでくれてうれしかったの」

「そう?」

「そうそう」


なんとか、今日の授業がおわった。


「みさき! 帰りワッフルの店いかない?」

「うん、いいね!」

「じゃあ、行こう」

「うん」


わたしたちはワッフルを食べにワッフル屋にいった。


少し並んだけれど、買えた。

インスタ映えを意識して店の前で写真をとる。


「どう?」

「うん、いいんじゃない」

「よし、食べよう」


もぐ……もぐ。


「ん~うまい」

「いちご味、めっちゃ甘くておいしいよ」

「まじか。こっちのブルーベリーもクリームチーズがのっててうまいよ」

「食べる?」

「うん」


わたしたちは交換して食べた。


「ん~どっちもうまい」

「そうだね」


わたしたちは楽しく食べていた。

すると、わたしを呼ぶ声が聞こえた。


「みさちゃん!」


ん?

だれ?

この声は?

やっぱり、おねえちゃんだった。


「なんで、おねえちゃんがいるの?」

「まりちゃんとワッフル食べにきたんだよ」

「そうなんだ」

「偶然だね~」


まりは変な顔をしながら小声で話した。


『偶然じゃないし~』


「こんにちは、みさきちゃん」

「こんにちは、まりさん」


まりさんはおねえちゃんの一番のお友達だ。

いつも一緒にいる。


◇◇◇◇


「みさと~いまからドーナツ食べにいかない?」

「うん、いいよ」


歩いていた。

みさきをみつける。

ささっと隠れる。

ワッフル店に行くと聞こえた。


「まりちゃん! ドーナツじゃなくてワッフルにしよう」

「はぁ? まあいいけど」


ささっ!

ささっ!


隠れながらストーカーのように後をつけ、いまに至る。


――――


「ゆきちゃん、一緒にどう?」

「え? あ、はい」


おねえちゃんはゆきちゃんに言えば断れないことを知っている。


「いや、まりちゃんとふたりで楽しんで、ね」

「あ、うん、そう?」


わたしはまりちゃんをだしに、なんとか店をでることに成功した。


「ふぅ! 危なかった~」

「そうだね。断れなかったわたし」

「うん、そうだよね」

「さすがだね、おねえちゃん」

「うん」


わたしは、家に帰った。


すぐに制服を脱ぎ、服に着替えた。

そして、窓を開けた。

なぜ、窓をあけるかというとこうちゃんの部屋が見えるからなのである。

ちょうど、おねえちゃんとわたしの部屋の窓の間くらいにこうちゃんの部屋の窓があるんです。

こうちゃんが帰ってくると電気がつくからわかるんです。


カチャ!


こうちゃんの部屋の電気がついた。

わたしはこうちゃんの窓に向かって声をかけた。


「こうちゃん、おかえり~」


こうちゃんは窓から顔をだした。


「みさき、もう帰ってたのか?」

「うん、ワッフル食べて帰ってきた」

「そうなのか美味しかったか?」

「うん、今度一緒に食べに行こうよ」

「ああ、いいよ」

「やったーいつ行く?」

「いつでもいいよ。今度の日曜でもいくか?」

「うん行く行く」

「じゃあ、おれ夕飯食べるから」

「うんじゃあね」


こうちゃんは1階にいって夕飯のようだ。


やったー

デートだ!

今度の日曜はこうちゃんとデートだ!

なんの服着て行こうかな~

ワンピースきて大人っぽくしようか?

それとも可愛くした方がいいかな~

迷う~

明日、ゆきちゃんに相談しよう。

ルンルン♪

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