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第64話 期末テストと予定(莉緒視点)

お待たせしました。

「おはよう〜莉緒」

「おはよう、恵ちゃん」


 お互い挨拶をすると恵ちゃんは隣の席に座る。


「テストの自信はどんな感じ?」


 恵ちゃんが聞いてきます。そう、今日から期末テストが始まるのです。


「うん、やれるだけの準備はしてきたつもり。恵ちゃんはどう?」

「まあまあかな。勉強会のおかげでそこそこ良い点数は取れそう」


 休日の勉強会以降も何回か放課後に残って星河さんと3人で勉強会をしていました。

 最初はいつも迎えに来てもらっている弘人さんに迷惑が掛かると思って迷っていたのですが、弘人さんに相談したら「遠慮しなくて良いよ」と言ってくれましたのでお言葉に甘えました。

 迎えに来てもらう時間も調整してくれた弘人さんには感謝しかありません。


「おはよう〜」


 続いて星河さんが挨拶をしてきましたので私と恵ちゃんは挨拶を返しました。


「体調は崩してない?」

「私は大丈夫です」

「ウチも万全!」

「うんうん、良かった。寝不足になってそうな人が結構居たからちょっと気になって」

「一夜漬けかぁ~分かるわ〜」

「恵ちゃんも昔はそうだったもんね」

「そうそう。中学2年の途中くらいから莉緒に注意されて直したんだよね〜」

「体調が悪くてテストに集中出来なかったら本末転倒ですから」

「そのおかげで同じ高校に通えるようになったから莉緒様々よね~」


 と、ニコニコと笑顔を浮かべながら両手を合わせて拝んでくる恵ちゃん。


「もう、恵ちゃんったら・・・」

「あはは、2人のやり取りを見てるとテスト前の緊張が解れてきちゃった。お互い頑張ろうね!」

「はいっ」

「とーぜん!」


 軽く手を振ると星河さんは席へと戻っていきました。


「さぁて、最後の確認でもしますか〜」

「うん」


 私と恵ちゃんは教科書とノートを見て最終確認をしているうちに予冷チャイムが鳴り、それぞれがテスト準備に入ります。

 最初の科目は数学。何事も最初が肝心なので慎重にいこうと思います。


「始めっ!」


 先生の掛け声の後、まずはテスト用紙の問題を一通り確認します。


(うん、いけそう)


 私は軽く頷くと問題を解き始めるのでした。



 そして期末テストはどんどん進んでいき・・・




「終わった〜!」


 最終科目のテストが終わってチャイムが鳴ると、恵ちゃんが両腕を上に伸ばして天を仰いでいます。


「終わったね〜」


 星河さんもやって来てホッとしたような表情を浮かべています。


「いや~長かったですなぁ~。で、テストの感触はどうだった?」

「良い感じかな〜。勉強会でやったところも多かったし」

「だよね~。ホント勉強会をやって良かったわ。莉緒はどう?」

「どの科目もよく出来たと思う」

「ほほぉ~という事は目標が達成出来ると?」

「多分大丈夫、かな」


 私がそう答えると恵ちゃんはニヤニヤした笑みを浮かべます。


「もうご褒美の内容は考えてあるのかなぁ~?」

「えっ、まだ考えてないけど・・・」

「確か前回はロンド1で一緒に遊んだんだっけ?」

「うん」

「あの時も思ったけど、それってご褒美とは呼ばないんじゃない?あの人ならお願いすれば普通に連れて行ってくれそうだし」

「う〜ん、そうかな?平日はお仕事で疲れているのに休日までお出掛けして疲労が溜まっちゃうと何だか悪い気がしちゃって・・・。それに一緒に暮らせるだけで毎日がご褒美だから」

「ちょっと欲が無さ過ぎじゃない?例えば何か高価な物をねだったり・・・出来るはず無いかぁ」


 恵ちゃんは頭に手を添えながら自分で言った事を否定しています。私の性格をよく知っている辺りはさすがです。


「まだ目標が達成したとは決まってないから」

「ま、そうなんだけど。もし目標を達成してご褒美に悩んでいたならいくらでも相談に乗るわ」

「私も協力するからね〜」

「うん、ありがとう!」


 と、お礼を言いつつもとんでもない提案をされるんじゃないかと密かに思ったのは内緒です。


「さぁて、期末テストも終わったし打ち上げでも行きますか~!」

「賛成!祭川ちゃんも行こ?」

「えっ、でも私は・・・」

「テスト中は自転車で来てたよね?お迎えの時間は気にしなくて良いと思ったのだけど・・・」

「どうせ帰って家事でもしないと、とか考えてたんじゃないの?」


 ううっ、恵ちゃんが鋭いです・・・


「その顔は図星ね。思考が完全に夫の帰りを待つ妻みたいになってない?」

「つ、つ、妻っ!?」

「はいはい、そこで顔を赤らめない。だいたい今は何時だと思ってるの?」

「え、えっと、正午過ぎです・・・」

「そう、まだお昼になったばかりなの。打ち上げに行く時間くらいは充分にあるでしょ」

「そうそう、私達と一緒に息抜きしよ?」


 恵ちゃんと星河さんにここまで誘われてしまって断るのは逆に失礼になります。それに、私自身も2人と楽しい時間を過ごしたいと思っています。


「うん、分かった」

「決まりね!ついでに夏休みの予定も話し合いましょ!」

「良いね!色々行きたいな〜」


 そっか、もうすぐ夏休みなんだ・・・


 弘人さんと同居して初めての夏休み。弘人さんはお盆休み以外仕事でしょうけど、どこか一緒に出掛けたいという気持ちがあります。


「ほら莉緒、ボーッとしてないで早く行くわよ!」

「あっ、待って〜」


 どこかウキウキとした気分になりながら、2人の後を追うのでした。

お読みいただきありがとうございます。

最近はだいぶ暖かくなってきましたね。


気が向いたら読んでもらえると嬉しいです。↓

「先輩と後輩と俺の青春狂詩曲【導入編】」

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