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第59話 勉強会2

お待たせしました。

[莉緒視点]


 私が目を見開きながら声を上げると、恵ちゃんが軽く頷きます。


「そ。妹さんがいつから異性として好きになったかまでは分からないけど、きっと小さい頃からお兄さんにベッタリだったはずよ。だから女性があまり寄り付けなかったんじゃないかしら」

「あ~有り得そう。ひょっとしたら近付いてきた女の子には牽制してたのかも」


 恵ちゃんの推測に星河さんが賛同します。なるほど確かに有り得そうな話ではあります。


「でも絵菜さんは確か弘人さんと年が10歳違います。仮に弘人さんが高校生の時でもまだ小学校の低学年くらいですし、そこまで考えて行動出来るでしょうか?」

「ん〜、単にベッタリされてたからシスコンって印象を持たれたのかも。そしたら女の子もあまり近付いて来ないと思う」

「ある意味で強力なストッパーだわ。莉緒は妹さんに感謝するべきかもしれないわね〜」

「う、うん、そうかな?」


 もしそうだとしても私の目の前に大きな壁として立ちはだかっているので、別の意味でストッパーになっていると言えます。


「でも、今日会ってみた印象だとそれ以上に難しい問題があるわ」

「えっ、どういう事?」


 恵ちゃんの言葉に私は首を傾げます。


「だって莉緒を見つめる目が完全に親が子供を見るのと同じ感じがしたもの」

「うっ・・・」


 それは私も常に感じていますし、お父さんからも同じ事を言われていました。ですが私をそういう風に見てしまうのは仕方のない事ではあります。だって弘人さんは私が赤ちゃんの時から知っていますし、お父さんと一緒にお世話をされていたのですから。


「だよね〜。まずは意識を変えてもらうしかないのかなぁ」

「そうなんですけど、どうすれば良いか分からなくて・・・」

「相手は莉緒を小さい頃から知ってるんだし、そう簡単に変えられないでしょ。いっその事裸になって迫ってみる?」

「え、ええ!?そ、そんなはしたない事出来ません!」


 きっと私の顔は真っ赤になっている事でしょう。


「あはは、冗談だって。だいたい弘人さんを見てると色仕掛けでコロッといくようなタイプじゃないでしょ」

「もう、恵ちゃんったら・・・一応露出高めの服で隣に座っても効果は無さそうですけど」

「ふ〜ん、莉緒にしては大胆じゃない。まあそれでダメなら他の手を考えるしかないか~」

「すぐに思い付きそうにないよね。テストが終わってからじっくり考える?」

「そうしよっか。それじゃ、メインのテスト勉強といきますか!」


 恵ちゃんの一言で私達はようやくテスト勉強を始めました。


 ・・・何だかテスト勉強をする前にとても気疲れする羽目になりましたけど。




[弘人視点]


「あの、態々送ってもらってありがとうございました!」


 恵ちゃんが元気良く頭を下げる。


 勉強会は思った以上に捗ったらしく、空に暗みが差す程の時間まで続いたため莉緒ちゃんの友達2人を車で送る事にしたのだ。


「いや、当然の事をしたまでさ。これからも莉緒ちゃんと仲良くしてくれると嬉しい」

「はいっ、勿論です!」

「も、もう恵ちゃん恥ずかしいよ・・・」


 莉緒ちゃんは頬を赤くしながらも満更ではない様子である。

 この年になると学生時代の友達がどれだけ貴重な存在だったかよく分かる。会社の事を抜きにして気軽に遊べたり、時には飲みに行ったり出来る相手が居るというのは良いものだ。是非とも長く付き合ってほしいと思う。


「それじゃ莉緒、また明日学校で!」

「うん、また明日」


 笑顔で手を振り合う2人を見ていると何とも微笑ましさを感じる。

 初島さんの後は星河さんを駅まで送り、車内は俺と莉緒ちゃんの2人だけになる。


「テスト勉強は順調に進んだ?」

「はいっ、今回も良い結果を出せそうです」

「それは良かった。また友達と勉強会はするの?」

「いえ、ちょっと予定が合わなそうなのであとは1人で勉強します」

「そっか。あ、そういえば最初の方は結構賑やかな感じがしたけど何かあったの?」


 すると莉緒ちゃんはどこか慌てた様子になる。


「え、えっと、その、な、夏休みの予定について話していました!」

「ああ、なるほど。どこか遊びに行く予定でも立ててたのかな?」

「は、はい。ですが最終的にはテストが終わってからじっくり話し合うという事になりました」


 夏休みか。高校時代は1ヶ月強、大学時代に至っては2ヶ月近くもあったけど、社会人になるとお盆の数日程度しか無いので新入社員の時はすごく違和感があったのを覚えている。

 あの長期の休みはある意味で学生の特権とも言えるだろう。


「その方が良いだろうね。あと買い物はどうする?」

「今日は食材があるので大丈夫です」

「分かった。それなら帰るとするか」

「はいっ!」


 こうして俺と莉緒ちゃんは帰路へと着くのだった。

お読みいただきありがとうございます。

タイトルの割には勉強会のシーンがほとんど無かった気が・・・。

う~ん、他のタイトルに変えた方が良いかもしれませんね。

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