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第46話 妹の独白1

お待たせしました。今回は短いです。

 お兄ちゃん。


 アタシにとって何よりも優先すべきで、誰よりも大事な人。

 アタシの我儘を困った表情をしながらも聞いてくれたり、アタシが困っていると常に手を差し伸べてくれた。


 お兄ちゃんは一言で言うと暖かい。まるであたしを照らしてくれる太陽のような存在と言っても良いくらいに。

 ずっと傍に居てアタシを照らしてほしいと思った。


 だからお兄ちゃんが就職で実家を出て行くと聞いた時は大きなショックを受けた。何度も実家に居るようにお願いをしたけど、困ったような表情を浮かべながらもお兄ちゃんは首を縦に振らなかった。


 今までアタシの我儘を聞いてくれていたのにどうして?


 そうか、お兄ちゃんは意地悪をしているんだと思った。だからアタシもお兄ちゃんが謝ってくれるまで冷たく接しようと決めた。


 その日からアタシはお兄ちゃんに対して素っ気ない態度を取るようにした。本当は今すぐにでもお兄ちゃんに抱き着いて甘えたいけど我慢した。

 これを続けていればお兄ちゃんは諦めて実家に居てくれると。そう思っていた。


 でも、お兄ちゃんは結局実家から出ていった。アタシは見送りの時も素っ気ない態度を続けていて、素直に祝福する事が出来なかった。


 お兄ちゃんが実家を出て数日も経つと、アタシは後悔の気持ちでいっぱいになっていた。

 本当は心のどこかで分かっていた。例えアタシが我儘を言っても無駄だという事を。


 お兄ちゃんの居ない家ってこんなにも退屈で寂しかったんだ・・・


 居なくなってから初めて気付く。今まで輝いていた日々がまるで灰色に色褪せていくかのようだった。

 それでもいつかは慣れるのだと言い聞かせながらアタシは空虚な日々を過ごしていった。


 でも、ダメだった。


 1ヶ月経ってもアタシのの心には大きな穴が開いたままで、お兄ちゃんに会いたいという気持ちがどんどん膨らんでいった。


 そしてある時、アタシは自覚する。


 ああ、アタシはお兄ちゃんの事を1人の男性として好きだったんだと。

 血の繋がっている実の兄に対してこんな気持ちを抱いてしまうのはおかしいのかもしれない。

 例え結ばれない関係であっても、もう自分の気持ちに嘘は吐けなかった。


 お兄ちゃんに会いに行こう。

 最初はまだ素直に謝れないかもしれないけど、このまま疎遠になってしまったらと思うと胸が張り裂けそうなくらい苦しかった。


 こうしてアタシはお兄ちゃんの元へ行く準備を始めるのだった。

お読みいただきありがとうございます。

今日はようやく金曜日。明日はカードゲームの地区大会があります!

勝って予選を突破したいです!

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