これからが本番
俺の家造りが始まった。
当主に何処が良いと聞かれたので、遠慮なく一番好条件の場所をお願いしたら聞き届けられた。
らっきー♪
というわけで俺は歯磨き粉作りに精を出している。
といっても一夜調べただけだが。
そして、落ち込んでいる。
石けんやシャンプーの時もそうだったんだが、なんで皆そんなに重曹が好きなの?
ねえ?どうして?
ディクションで検索できたのは重曹使う物ばっかり。
今でこそ重曹は塩を電気分解して人工的に作るらしいが、天然で探すと塩湖を探さないといけないらしい。
当然何処にあるかなんて知らない。
海水が入り込んだ湖が、じゃあって見つかればいいのだがそんな都合良く見つからないのである。
・・・海じゃダメなんだろうか?
よく分からない。
人工的に作った方がてっとり早い気がする。
電気分解・・・塩を硝子瓶に入れて車のバッテリーから線を引けば行けるのだろうか?
いや、なんか怖い。
止めよう。
まず、重曹のありかを知る人がいないか聞く方が良いと思う。
・・・よし、気分転換しよう。
ここ最近変に調べまくって頭の中に変な重圧がある。
はあ・・・。
とーちゃーん・・・早く迎えに来てぇ。
・・・ダメだな。
一度リフレッシュするべきだ。
午前中の課題をこなし、俺の家建設予定地をみるとゴモラさんと他2人位が集まっていた。
設計図、というほど緻密じゃないがどういう家が良いかは話してある。
餅は餅屋。
任せよう。
・・・挨拶ぐらいはしておこうか。
「どうも、ゴモラさん。」
「よう、兄ちゃん。・・・これ兄ちゃんの家だってなあ。」
「ええ。宜しくお願いしますよ?手抜きなしで。」
「わはは、見くびるんじゃねえよ。どんな仕事にも手は抜かねえのが職人ってもんだ。」
うん、やっぱ任せといてOK。
見てても、まぶしいだけだし。
さて、確認も終わったところで屋敷のロビーへ。
そろそろロムルスさんが来る頃だ。
当主が呼びつけたらしい。
流石公爵、流石領主。
農業センターも権威には逆らえんのだよ、わはは。・・・
いいなぁ。
権力が欲しいとは思わないけど、人にある程度自由に指示できるっていうのは素直に羨ましい。
今の俺にもっとも必要な力だ。
あ、来た。
できればこういう所で仲良くなって個人的なお願いも聞いて貰えるようになればベストだ。
だが、如何せん、若造の言うことを聞いて貰うっていうのは、それだけで難しい。
やっぱり権力は必要か?
いや、俺は身軽でいたい。
自由に動きたいが責任は負いたくない。
勝手と分かってはいる。
実際日本の暮らしを知らなければ、俺はここまで積極的に動いていないだろう。
考えてみれば動機がネガティブだよな。
今後こうありたいじゃなく、現在これが耐えられない。
これが俺の動く理由だ。
だからかな・・・上手くいかないとイライラする。
ゴモラさんを見習えればいい。
志ってのはそう考えると大事な物だ。
ねえ、ロムルスさん。
あんたも職人でしょ?
白目剥いてる場合じゃないよー。
解体が終わる。
相変わらずの早業だ。
ふと思ったんだが、加工職人ならドラゴンに勝てるんじゃないだろうか?
ただし不意打ちに限り。
「素材解体は生きてるやつには使えねえよ。」
常識だろ?みたいな顔されても困る。
どっちかというと寧ろ不自然だと思うのだが・・・まあ、いいや。
・ドラゴンの肉 ✕125 100000ゼラ/個
・ドラゴンの骨 ✕125 100000ゼラ/個
・ドラゴンの鱗 ✕125 100000ゼラ/個
・ドラゴンの血 ✕125 100000ゼラ/個
・ドラゴンの脂 ✕125 100000ゼラ/個
・ドラゴンの爪 ✕20 250000ゼラ/個
・ドラゴンの牙 ✕24 250000ゼラ/個
・ドラゴンの目 ✕4 500000ゼラ/個
・ドラゴンの羽 ✕2 400000ゼラ/個
・ドラゴネットの肉 ✕150 15000ゼラ/個
・ドラゴネットの骨 ✕150 15000ゼラ/個
・ドラゴネットの鱗 ✕150 15000ゼラ/個
・ドラゴネットの血 ✕150 15000ゼラ/個
・ドラゴネットの脂 ✕150 15000ゼラ/個
・ドラゴネットの爪 ✕30 40000ゼラ/個
・ドラゴネットの牙 ✕36 40000ゼラ/個
・ドラゴネットの目 ✕6 90000ゼラ/個
固有名詞完全無視。
恐竜の扱い雑じゃない?
ともかくこれがデカい恐竜2体とちっちゃいの3体の素材金額。
これが相場かと訊いたらドラゴン素材に相場なんぞねえ、と言われた。
ふと、仮にこれ、俺が全部持ち帰ったら解体損じゃね?って思ったが、農業センターから給料は出ているらしい。
もちろん、その分提示されている金額は割安らしいが。
ただ、じゃあと他に俺が持って行ったらもっと安く買いたたかれるという理不尽。
農業センターに売れねえ理由があるんだろ?オラ、って感じらしい。
農業職はいなきゃ困るから、その保護を農業センターで担っているんだとか。
へー。
ともかく、まず欲しい材料を確保する。
現在銃弾は6発しか残っていない。
格納できるのはコレも常識らしいのだが、一種99個まで。
本当にゲームの中じゃねえよな、ここ?
じゃあ、99個確保で。
かく言う俺もゲーム脳だ。
まあ、人里にいる限り換えは稼げても、ドラゴンには中々会えない・・・多分。
実績考えると若干怪しいが、素材優先でいいでしょ。
とりあえず95発・・・しまう所に困るか?・・・うん、90発で。
銃に入れてる分も所字数に数えられるから不便だ。
作るとしてドラゴンの鱗が90個、ドラゴンの脂が36個、ドラゴンの血が36個。
閃光照明弾も使えたな。
残り11発。
じゃあ、85発。
アンモナイトがないが、骨51個と血を51個は確保で。
血の単位って個でいいのか?
火炎弾は閃光照明弾と材料が被ってる。
んー。
作れるだけ作るか。
ドラゴンの血が残り38だから、36個で30個。
じゃ、骨も合わせて18個。
本?いや、個でいいや。
骨の残りが56個か・・・ウォータースピアも55個で55本作れると。
要るかな・・・まあ、作っとこう。
肉も折角なので20個確保。
鱗が35個、脂が89個、血が2個、骨が1個、肉が105個に減ったがそれでも結構ウハウハだ。
これだけで2320万。
マジで?
流石当主様、計算が速い・・・ああ、商人なのね。
他まとめて5143万。
計算に頭が追っつきません。
詐欺られてないよね、俺?
金額にマジかよ?って思ったけど、ドラゴンって響きの割には安い気もする。
少なくとも一生遊んで暮らせるって程の金額ではないが・・・。
ちなみ、生命の実を売ったらいくら?とそれとなく聞いてみたら100憶っていわれた。
来たコレ。
肩を当主とジャンヌにガッってされたからやらなかったけど。
ドラゴン素材は当主が受け取り、王城と調整しつつ小出しに市場に出すらしい。
俺には一括で払ってくれるそうなので、家が出来たら受け取ることにした。
レア素材に見向きもしなかった俺にロムルスさんは訝しげだが、まあ良いじゃないか。
実際使い道ないし。
さて、金も稼いだ。
大金を稼いで、心はリフレッシュ・・・人としてどうなの、俺?
気を取り直して、弾丸も十分だ。
使うような場所には行きたくないが・・・。
・・・・・・
と・も・か・く!!まだまだやることはある。
明日から活動再開だ。
そうだろ、俺?
よし!
第一章完。明日はお休みします。




