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赤羽ダンジョンをめぐるコミュショーと幼女の冒険  作者: 佐々木ラスト
2章:赤羽の英雄は主人公に向かない
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■赤羽ダンジョンに係るここまでのまとめ

序盤は後書きに備忘録を追記していましたが、

それだと読者様がいちいち戻んなきゃいけないじゃんと今さらながら気づき、

他の著作者様に倣ってこういった記事を設けました。


ここからの展開の理解にお役立ていただけると嬉しいです。



◆赤羽ダンジョンとは

 八年前に北区赤羽に現れた飛翔構造体が地中深くで変身し、クリーチャーの巣食う迷宮と化した地下施設。正式名称は「赤羽ファイナルダンジョン」だが略されることがほとんど。



◆誰が赤羽ダンジョンを仕掛けたのか

 飛翔構造体は〝ダンジョンの意思〟と呼ばれる人工知能によって管理されていた。数十万年もの間、知的生命体のいる星をめぐり、ダンジョンを提供してきた。

 地球の前には惑星ペイロで運営していたが、ペイロ星人のサウロンをダンジョン案内人として伴い、地球にやってきた。



◆なぜ地球だったのか

 その真意はサウロンも〝ダンジョンの意思〟も明らかにしていない。「ダンジョンの最深部に到達すれば、ダンジョンに関わるすべての謎が解ける」とサウロンは仄めかしている。



◆人類側の動き

 「ダンジョンを攻略するも放置するも自由」というのがサウロンと〝ダンジョンの意思〟のスタンスであるものの、ダンジョン内に溢れる未知の資源、テクノロジー、エネルギー、遺伝子や生体素材などに惹かれ、世界各国はダンジョンの攻略を表明。

 ダンジョン因子という制限からくる公的人員の不足、各国政府の軍事的パワーバランスをめぐる思惑と予測される経済的混乱への懸念により、足の引っ張り合いが勃発して公的機関のみで攻略を続けることは困難となった。

 そのため世界中の人々の要望に後押しされる形で、ダンジョンプレイヤー免許制度が発布。ダンジョン到来から一年を経て一般開放されるに至った。



◆ダンジョン庁

 赤羽ダンジョンに係る諸々の行政を担い、ダンジョン由来の資源などの流通管理やダンジョンプレイヤーの監督を行なう行政機関。通称 D庁。

 ダンジョンへの入り口であるエレベーターを保有する「赤羽ポータル」に本庁庁舎を構える。プレイヤー管理課からプレイヤー犯罪捜査課まで、十以上の課によって構成される。また、一部の職員はプレイヤー能力を有し、ダンジョン内での活動や業務を行なっている。

 日本人の一般ダンジョンプレイヤーは原則としてD庁に所属している。



◆IMOD

 国際ダンジョン管理機構。International Management Organization for Dungeon Organi。

 ダンジョンを国際的な管理下に置き、その利益を地球人類全体に共有しようという理念の下に発足した国際機関。元は国連の所属機関ながら、日本を含む非常任理事国のロビー活動を経て独立。

 国際ダンジョン法と国際ダンジョン条約を根拠とし、日本以外のIMOD加盟国の管理を行なう。

 荒川旧岩淵水門近くに「イワブチポータル」を構え、所属プレイヤーはそこからダンジョンに入る。台風の時期は大変。



◆エリアと階層

 ダンジョンは基本的に五つのエリアに分類される階層が連なる多層構造になっている。

 人類の進捗状況上、一~三層は浅層、四~六層は中層、それ以降は深層と定義されている。深く潜るにつれてクリーチャーの殺傷能力や環境の過酷さは増していく。

 人類の最新到達層は十一層。到達チームはレベル8プレイヤー織田典長擁する〝ヘンジンセイ〟。

 公式(ダンジョン庁及びIMOD)は現在六層までのマップをネットで公開している。それ以降の情報は有志の上級プレイヤーによる非公式なものになっている。



◆作中登場したエリアの概要

 ・エリア1:広大な平原。平和。通称〝ハジマリ平原〟。

 ・エリア2:旧市街地。瓦礫や石造りの廃屋が立ち並ぶ。セーフルームあり。

 ・エリア3:湿地帯。南端はほぼ沼と化している。

 ・エリア4:森林地帯。猿型のクリーチャーが跋扈。

 ・エリア5:迷宮。奥にある〝試練の回廊〟はプレイヤーの登竜門。セーフルームあり。

 ・エリア6:荒野地帯。千影が黒のエネヴォラに遭遇した地。

 ・エリア7:岩壁に囲まれたすり鉢状の窪地。塔と〝キャンプ・セブン〟がある。



◆エレベーター

 地中一万メートルにあるダンジョンは、両ポータルとエレベーターでつながっている。

 両ポータルに六人乗りのプレイヤー用エレベーターが三台、十八人乗りの観光用エレベーターが一台あり、一層エリア1につながっている。

 また、ダンジョン内の各階層も六人乗りエレベーターで接続されている。ダンジョンプレイヤーのチームが六人以内の編成が多い要因の一つになっている(もちろん七人以上のチームも存在する)。

 ちなみに、生きた状態のクリーチャーを積載した状態では稼働しないようになっている。地上へ持ち帰れるのは死骸のみのため、その制限はクリーチャーの生体研究の妨げになっている。

 


◆セーフルーム

 ダンジョン内に点在する、クリーチャーの立ち入らない安全地帯。

 基本的にトイレと休憩スペースを備えるが、エリアごとに設備の内容はまちまち。物品や食料品の売買が行なわれていたりする(支払いは日本円でもドルでもOK)。

 管理するのは機械生命体ロボットで、室内での暴力行為やセクハラなどは最悪の場合出入り禁止措置がとられる。



◆駐屯地

 ダンジョン内一層エリア1の西端に設けられた人類の施設。

 ダンジョン庁とIMODが共同で管理している。

 プレイヤーへの物的支援、行政事務、観測や研究、一般人観光ツアーなど、その用途は多岐に渡る。

 観光客がダンジョン内へ逃亡しないよう、出入り口は守衛にかためられ、背の高い塀で囲まれている。



◆クリーチャー

 ダンジョン内に生息する敵性生物の総称。

 宇宙を飛び回ってきたダンジョンが収集した生物の遺伝情報からクローニングされた生命体。地球の生き物に酷似した姿を持つものもいるが詳細不明。

 その殺傷能力はプレイヤーレベル換算で推定され、公式やウィキで写真つきで公開されている。

 浅層から深層に向かうにつれ、出没するクリーチャーの殺傷能力は高くなる。また、特定のエリアには場違いな強さを持つボスクリーチャーも存在したりする。



◆ドロップアイテム

 ダンジョンクリーチャーから獲得できる資源。

 狭義にはその生体素材(死骸もしくはその一部)をさし、それとは別に細胞自殺(アポトーシス)と呼ばれる急激な自壊作用ののち現れるアイテムはレアドロップ、レアアイテムと呼ばれたりする。

 レアドロップのカタルシスはあらゆるプレイヤーを虜に。



◆エネヴォラ

 ダンジョン内にごくまれに出没する人型のクリーチャーの総称。

 人語を解し(日本語や英語など主要言語を習得している模様)、感情も持つ。

 自在に形状を変化させる高性能のナノマシン集積スーツを装備し、身体能力も上級プレイヤー以上。殺傷能力は少なくともプレイヤーレベル6以上。

 二体のエネヴォラと対峙した織田曰く、「プレイヤーを含む人類に強烈な憎悪を抱いている」。

 また、黒のエネヴォラは高花ギンチョを「つくられたシヴィのまがいもの」と称している。

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