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Remain there 有りのままで  作者: 一語 大福
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ガンマ線バースト

「停戦し、赤色矮星グリーゼ581gの生物と共存するか、

攻撃を加え、自分たちのエリアを確保するか。」


 我々が進むべき道は二択、どちらを選んでも、長所と短所がある、

スワンなら迷わず共存の道を選ぶだろう、しかし、我々は何のために

大きな予算と時間をかけ、わざわざここに来たのか?

観光開発調査を担当するポンドは、一大リゾートの開発を諦めていない、


 この星の生物どもを制圧できれば、リゾートの開発は可能になる。

生物を我々がコントロールできれば、この星はまさに宇宙のワンダーランドだ。


 スワンが言っていたこの星のリーダーを見つけ、倒すか、

あるいは、協力させるか、彼らが我々から欲しがるものは何だ?

欲しがる物が解かれば、その提供が可能ならば、協力させるのは不可能でない。


 リーダーを探すために、スパイを送り込むか?

それは無理だ、彼らの言葉が解らない、鳴き声なのか、言語なのかも解らん、


 慎重にやらないと、一か八かで攻撃など加えれば、前回の荷の前になる、

食料の問題もまだ解決できていない。


 観光開発調査を担当するポンドには、散々せかされているが、

ハンクの考えがまとまらない、腹はまだ決まらない。


 自分の部屋に飾ってある鯨の写真を見て、ハンクの頭にある考えが浮かんだ。


「そうだ、我々は大きなことを考え過ぎていた。」

大陸を支配する必要はない、島だ、リゾートに使えそうな島を一つ制圧し、

そこを拠点に研究施設、空港、ホテル、リゾート施設を作ればいい、

ワンダーランドに使う生き物は、他の場所で捕まえ、そこへ運べば良いのだ。


 島一つくらいなら、残されたアンドロイド部隊で守れる、

「これだ!」ハンクは自分の考えに確信を持った。


 あくる日、ポンド含む、レッドアローの幹部を招集し、自分の考えを伝えた、

「流石です、素晴らしいアイデアです、船長。」幹部たちはハンクを絶賛した。


 ハンクは鼻が高い、気分がすこぶる良い、

これで俺たちの夢がかなう、島の計画が軌道に乗れば、公開もできる。

銀河は大騒ぎになるぞ、ハンクは適切な島の選定と作戦の検討を始めた。


 兵士はすでにアンドロイド部隊を含め150人を失っている、

残された兵士は200名、それが全部だ。

後は研究者や他の業務が担当、軍事目的には使えない。

 幸い残された兵士は大半がアンドロイド、前より格段に強力な部隊だ。

奴らは火に弱い、一挙に制圧し、十分な火器を持ち込めば島は守れる。


 中途半端な制圧だと、前と同じで報復を受ける、一挙にやるのが一番だ。

ハンクは赤色矮星グリーゼ581gの中から最も良さそう島を選んだ。


 ハンクが選んだ島は 面積500平方キロ、東西方向がやや長い

淡路島より若干小さい島、山は無く、海面から100メートル位の高さで

高低差が少ない、造成も容易だ、気候は安定している、これ以上の適地はない。


 1ヶ月後、ハンクは着陸部隊をレッドアローに待機させ、

目指す島の真上、地上6万キロメートルの静止軌道にレッドアローを移動させた。


「これより島の攻撃を開始する。」ハンクは命令を下した。


 アンドロイド兵が「了解」と答えると同時に攻撃が始まった。

レッドアローの船体中央部、島から真上に当たる部分が開いた。


 猛烈な閃光が数秒間続いた、ガンマ線バーストによる攻撃だ。

島は一瞬で焼き尽くされ、島から全ての生物種が姿を消した。


「大成功です。」レッドアローの船内は喝采に包まれた。


 ガンマ線バーストは一般的に超大質量の恒星が、

一生を終える時の爆発によって起こされる。

 地球で最初の大量絶滅『オルドビス紀の絶滅』は近くの恒星の

ガンマ線バーストが原因と言われ、およそ85%の生物種が絶滅した。


 レッドアローは出力の弱いガンマ線バーストを人工的に起こし、

島の生物種を全て焼き尽くした。


 ガンマ線バーストの影響が無くなったのを見定め、

ハンク船長は兵団を島へ送り込んだ。

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