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親御さんとの出逢い!娘さんをくださいと閻魔様と脅迫の間で・・・

     ◆

そこの空間は鼻腔をくすぐる上質な良い香りする。

柔らかでハイ・ソサイティーな優雅さを攪拌したような良い香りがする。

赤貧にあえいでいるような生活を嗜んでいた俺には浮世離れしすぎて勿体無い香り。

夕刻の闇にまぎれていた遠い意識の世界に佇む薄ピンクの髪の美女から『もう、帰りなさい』と送りだされて、凄く綺麗な家……懐かしさを感じる家……その映像がうっすらと消えていく。

現世に呼び戻されるように俺は深く閉じられていた瞼をゆっくりと開いた。

瞳に入り込む眩しい光と優雅に部屋の格調を上げているクラシック音楽(水上の音楽)が完全に意識をこちらの世界に戻す。

俺は目をこすった。霞むような視界、寝起きには中々優雅すぎる。

華やかなラメと上品なラインのハーモニーがイノセントなお嬢様を演出するカラ―ドレスを着こなした小鳥は少し照れくさそうな笑みを浮かべる姿がまなこに飛び込んでくる。

だだっ広い部屋……貧乏が染み付いている俺はキョロキョロと好奇心旺盛な子供のように視線を上げる。

『アラブの大富豪かよ!』と突っ込みたくなる、湯水の如く投資された豪奢でオーロラのような極彩色のプリズムが煌びやかなシャンデリアが幻想的な輝きを放つ。

それはハリウッドの映画祭クラスの赤絨毯が敷き詰められた応接間を照らしていた。

こんな所に座っているとちょっとお金持ちになったがするぅぅぅ♪

ポンポンと感触を確かめるようにどっぷりとこしをおとしているソファーを手で弾いてみる。

牛革?絶対に高いよ!とうならせるレザー仕様のソファーはとんでもなく座り心地の良い、お尻にジャストフィト!

そんな博物館でしかお目にかかれそうにない異次元クラスのソファーに俺は落ち着きなく深く腰をおろしている。


――そこのきみ!タキシードまで着こなしてしまっている、俺のここまでのサクセスストーリーを聞いてくれ。


キュートな蝶ネクタイに大人の魅力と光沢溢れるロングタキシード……某セー○ームーンに出てきそうな(悪役として(笑))

黒いタキシード……ブルジョワなお洋服❤初めてきたが上品すぎて何だかしっくりこない。

こちらに満足しているように薫り高いオレンジペコの入ったこれまた豪奢なティーカップを持った小鳥が優雅に柔らかな唇をそっとあてて香りを楽しみながら嗜んでいる。


――当然の疑問が浮かぶだろう、キミ♪何故、タキシードを着ているかだって。


あれは……記憶の糸が繋がっていく、脳内シナプスの糸を手繰り寄せて……ああっ、悲哀と阿鼻叫喚に満ち溢れた闇の時間を☠

砂漠を激走していた軍用車で運搬される事二日、砂漠の真ん中に悠然と佇む古代遺跡で俺達は降ろされた。

何故かアイマスクをされて(この度は縄で縛られなかった(ほっ❤))

小鳥に手を握られて軍用車からおりた瞬間、空間が裂けるような爆音と突風が起こり、アイマスクが吹っ飛び、闇のうずめきが悲鳴をあげながら俺と小鳥を呑み込んだ。

一瞬、ぞっとする感覚が全身を駆け抜け、魂が引き裂かれそうな錯覚に陥る。

まるで濁流にのまれた小枝のように俺は意識が遠のいていく……ただ、手は小鳥がしっかりと握っていてくれる温もりが伝わって少しだけ安心感を与えてくれる。

絶叫マシーンを数時間乗った感覚が突然治まると俺は柔らかな芝生の上につっぷしていた。

首をふり、頭を抱えながら立ち上がると大きな宮殿を連想させる豪邸が圧倒するようなスケールで目の前にそびえ立っていた。

ポカーンと口をだらしなく開けて呆気にとられる俺。

あまりのセンセーショナルな出来事に思考がついていっていない……そして田舎者みたいにキョロキョロ回りを見渡す。

「ふーちゃん❤」

ぽんっと肩を叩かれた。

『へへへっ』と両手を後ろで組んで、上目使いに覗きこんでくる幸せそうな小鳥、僅かに緩んでいる口の端が気持ちを隠しきれないといったところだ――可愛い奴だ❤

そんな小鳥の背後で迫った、燕尾服を着こなした初老の執事セバスチャンに「ただいま、セバス。うちがおらんで寂しかったじゃろ……うん、ほんに、大好きになった婚約者を連れてきたさかい、まずはじじ様に嫌われないように綺麗にしてあげて」などと会話を交わす。

小鳥と執事セバス……あれれっ?小鳥ってもしかしてお・か・ね・も・ち❤――俺、絶対に場違いな場所にいてるきがするぅぅぅ♪

年齢を感じさせない身軽な動きで小鳥に軽く一礼をする、鷹揚に執事セバスが軽く手をあげる!あれ?不思議な出来事が!

見渡せるほどの緑色の芝生から、黒い霧が立ち込めると霧が形を成し、ゴーレムぽいマッチョな黒子に形作られていく。


――とても嫌な予感が……三歩後ずさってしまう俺。


気がつけばボディービルダーを彷彿させるマッチョな黒子達に囲まれてしまう。

顔が引きつり半笑いの俺、ちらりと小鳥を見ると「いってらっしゃい♪」可愛らしくひらひらっとこちらに満面の笑みで手をふっている


――ああ、そこのキミ、ここからは少しだけ回想録のように語らせてくれ、せめて記憶では対岸の火事でありたいから☠


悲劇と喜劇は表裏一体であるように、何処から出てきたのか?笑ってはいけない二十四時に出てきそうなお尻に食い込みそうな三角木馬御輿に強制的に担ぎあげられる事、十分間――ハードな揺れの為に四つに割れそうな程、お尻は死にました(涙)

「わっしょい!わっしょい!」と掛け声とともに俺のキュートなお尻に食い込む三角木馬……もう、泡をふきそうでした。

悲壮な罰ゲーム?を受けて泡をふき悶絶する俺を目的地?まで運び、マッチョな黒子達が軽々と三角木馬御輿のまま、象が丸洗いできそうな巨大すぎる洗濯機に放り込む。

瀬戸内海の渦を実体験する事、一時間、酸素の足りない金魚のようにパクパク口をさせながら溺死しかける。

脱水が終わるころには身体はすっかりダウニーの香り♪

巨大ドラム式乾燥機に入れられ気を失い干からびかかった。


――意識が戻ったら、今となりで小鳥がそわそわしながら紅茶を嗜んでいる……って俺ごと衣類扱いかい!そこのキミ、もう、俺を助けてください(涙)


いやはや、今はどういう状況なのだ?

小鳥を見ると後ろで控える執事セバスが親指をグッとあげてこちらにウインクしてくる。

何だか『安心しろ、ミッションはやり遂げたぜ』みたいな空気が感じ取れる……『絶対にあのじじい殺してやる』と秘かな想い心で誓う。

「ふふっ、ふーちゃん目さましたんやぁ~。ずっと寝てるさかい、よっぽど疲れてたんじゃね」

そのおっとりと柔らかな声音は何となく俺の気持ちを沈痛なまでに沈めてくれる……ってこいつが諸悪の根源ではないのか!

小鳥は物凄くしげしげと俺を見つめる、そして『にぱぁ♪』微笑みを浮かべながら小鳥はカラ―ドレスの裾を揺らしながらプニプニした頬に手を当てて、自分の言葉に納得するように安心するように軽くコクリっと頷いた。

「だけど、これからじじ様にあってもらうさかい、しっかりしてねぇ、うちからのアドバイスは死なんように気をつけて❤これが一番のアドバイスじゃけん」

しなだれかかるように俺の肩に身体をあずけると、二の腕をつんつんと突きながらキュンとくるような上目使い……もう、反則です(涙)が死なないようにとはいったい?

そんな照れているような喜んでいるような可愛さに騙されかかっている思考が突然働き始める。

――此処どこ!

今更ながら俺の思考が根本的な事に気がつく……まさしく、自分の居場所もわからない、迷子の子猫ちゃんと言った気持ちがふくらんできた、その上、アドバイスが死なないようになどと(驚)

「……ふーちゃん様」

クエッションマークが頭の上に三つは浮かんでいる俺……小鳥は怪訝そうにこちらを見る。

少し曇った小鳥の表情を察した執事セバスがすっと俺の背後に立ち、俺にしか聞こえないように耳元で魔性の言葉を発動する「小鳥様を悲しませるまねをしたら、即効で打ち抜きます」と言って流れるような動作で窓の先の高台を指差す。

エレガントとシンプルを併せ持った洗練されたデザインのカーテンが施してある大きな窓からせん望できる小高い丘陵にある高台……あれっ陽光を反射したようなキラキラと綺麗な何か自己主張するように光っているぞ?

おほんっと軽い咳を一つ、僅かに峻厳な面持ちを浮かべたセバスの口の端が僅かに持ちあがる。

猜疑心が芽生えそうな展開……あのキラキラした光、俺の一挙手一投足を監視して見逃さず、ヤバイ時は撃ち殺すスナイパーでは!

窓の外を見ながら血の気が引く俺の顔を見つめて、柔らかそうなぐ―にした手を愛らしく口元に持っていき、小鳥はキョトンと不思議そうに小首をかしげる。

そしてはっと閃いたようにポンっと軽く手を叩き「ふーちゃんはお腹空いてるん?起きて安心したら急にほしくなったんやねぇ❤じじ様と対面おわらしたら、二人っきりでゆっくりとお食事するけん、ごっつい期待しておいていいよ」

小鳥……いつもながらベクトルが三百光年はずれています☠

小鳥の小さな笑顔が得心したように大きな笑顔にかわり、俺の頬をなぞっていた指で楽しそうにプニプニと俺のほっぺをつつく。

そして高台からはスナイパーがギラギラと銃を向けて俺の命をつつく……小心者なのであまりつつかないでください。


ガタンっ――


重厚なドアの開く音が応接室に響いた。

にこやかな笑顔だった小鳥がブルっと身体を震わせて姿勢をただす。

室内にいるメイドや執事達も緊張しているっぽい――雰囲気だけで緊張が部屋全体を包み伝播して走る。

筋肉が硬直したのかな?と錯覚するほど強張る俺の身体、場違いな場所が緊張に拍車をかけている。

そして、室内に入ってきた人物を見て、更に身体が強張ってしまう。

――ええっ……に、人間?ですよね……

瞳を大きく見開いて茫然と見あげる。

貫録と威厳が満ち溢れたオーラ、眉間にたっぷりしわを集めて、憤怒した形相……もうこれだけで胆力が萎えて悶絶しそうになる☠

白髪混じりの大柄な……というか三メートルはある身長の威圧感たっぷりのお爺様だ。

ドスンっと迫力たっぷりにソファーに腰をかけるとミシミシっと軋むような音、間違いなくソファーがヘルプ・ミーと悲鳴を上げている。

血走った眼でギロリ!と俺を一瞥すると小鳥の方を直視する。

――俺じゃなくてよかった♪

「馬鹿ものが!一人で家出したあげく、訳のわからん人身売買組織に捕まり追って!」

怒髪天をつく――まさしく嚇怒している。

汗腺がどっと開き、脂汗が吹き出る。恐怖にのみ込まれそうになる精神と魂ごと震えるほどの重低音ボイス、全ての感覚がフリーズしてしまう……いや、ビビってしまう。

前髪をしゅんとしおれるように垂らした小鳥はとても反省したように「じじ様、堪忍して……うちが悪かったです」とか細く言葉を零して目の端から頬を伝い、涙がはらはらとカラ―ドレスに吸い込まれていく。

「……旦那様」

いたたまれなくなったのか、責められる小鳥を庇うように執事セバスが絶妙のタイミングで助け舟をいれる。

ダニなんかすぐに消滅しそうな程の熱をおびた鋭い眼光で執事セバスを射抜くが全く動じていない――見事な胆力である。

「小鳥様が連れさらわれた事は全て筆頭執事である私の失態であります。追って裁きは私がお受けいたします。ただ、小鳥様はこの度の旅において、かけがえのない宝を手に入れられました」

熱く弁舌を迸る、咳をきったような淀みの無くとても力強くセバスの発言に巨躯のお爺様は一瞬、表情を軟化させる。

「宝とは?」

その言葉には露骨な憤激と僅かに鳴りをひそめている希望が相まっている。

何だか凍える様な威圧感で室内温度が五度は下がったような……ホッカイロが恋しいです。

おそるおそると小鳥は枯れた花のように垂れていたこうべを正面に向けると、巨躯のお爺様の超絶眼光が小鳥の全身を射抜く。

――あれっ?湿っぽくなった……

太もも辺りに湿気を感じた俺は小鳥に目をやると、俺のズボンの裾をか弱い手で強く握りしめ、震えながら力いっぱい目を瞑った小鳥……シーツが濡れている……恐怖のあまり失禁してる!放尿プレイ、マーベラス!

小鳥はぐっと両手の拳をぐっと力を入れて意を決したように瞳をウルウルと小動物のように潤ませながらも形の良い唇を開いて必死に訴える。

「じ、じじ様……う、うち、隣で良い子している、ふ―……ふぶき様と一緒になります」

「……………」

「……………」

両者の間に僅かな沈黙が流れる……あれっゴゴゴ―っと、スキー場を突然襲う大規模な雪崩のようにとんでもない威圧感と殺気が膨らんできてますよぉぉぉぉ!

巨躯なお爺様は血走った目をカッと広げるとどすの利いた声をぶちまけるようにせきをきった勢いで開口する。

「この大馬鹿者!よりにもよって軟弱な男など、どこの馬の骨かわからぬ男と一緒に帰ってくるとは!我が閻魔財閥の面汚しが!その男を殺して捨てろ!お前には正式ないいなづけがおろうが!」

何か反駁しようとする小鳥の言葉をさえぎるように言下して、丸太のような筋骨隆々の腕が巨大なハンマーのように振り下ろされる!

ドゴンッ!と机を叩き(目の前で大破しました)その嚇怒をふんだんに含んだ名状しがたい雰囲気が室内にいる人なる生命体の動きを委縮させる。

――財閥って……もしかして小鳥、めっちゃ金持ちなんだろうけど、このお爺様が身内になるのはご勘弁を!と『いやいやぁぁぁ』とムンクの叫びが如く思考を司る脳内小人達がざわつき、大脳で抗議集会を開いている。

プルプルっと首を横にふり、顔を横に背けて視線を窓へ……あれっ?俺の視界にスナイパーの銃口の輝きがましているようなホラーな感覚♪

そんな俺を尻目に身内喧嘩と言うか……夫婦喧嘩は犬も食わぬというがこの喧嘩は犬も逃げ出すにちがいない❤激論が続く二人、強硬に押さえつけるお爺様に精一杯抵抗を見せるレジスタンスのような小鳥。

「ふぶき様はうちが囚われて売られそうになった所を命を張って助けてくれたんや。じゃけん、それは愛がなせる技やとうちは思います」

小鳥の突発的激愛発言に巨躯なお爺様の威圧的な瞳が、更にどばぁ!と見開き、後ろにひかえる執事セバスを瞠目すると「旦那様、小鳥様がおっしゃられる事、そのとおりでございます」と深ぶかと頭をさげる。

『むむっ』と得心いかず、困った顔をする巨躯なお爺様……テーブルクロスが波打つほどの鼻息をもらして、丸太ほどの剛腕を組む。

「馬の骨、お前は小鳥が閻魔小鳥と理解して結ばれようと言うのか」

――小鳥が閻魔小鳥と理解してとは?よくわからん。

死人も飛び起きそうな程の怒気がふんだんに含まれた声で俺の魂が三途の川まで飛んでいきそうなほどビビらす。

――ここは黙秘権を……返事をせずに小さく嘆息して無言で下を向こうとすると俺の頬を何か危なげな玉が走り、すぅ―と微かな血が滲む。

「おや、ふぶき様、正直にお答えいただかないと、素早い虫が飛びますのでお気をつけくださいませ」


――うひゃぁぁ!素早い虫って明らかに鉄砲の弾やん。ソファーがしっかりと打ち抜かれてるし、ひぃぃぃーそこのキミ!おねがいぃぃ!たすけてぇぇ(涙)もう、思考回路はパルプンテ❤

僅かに硝煙の香りがする……ぽっかりと開いたソファーの穴など気にもならず巨躯のお爺様は恫喝する土佐犬のように喉をならしている。

この状況下では迂闊な事はとても言えない――まぁ、何を言っても壮絶な爆死を遂げてしまいそうな気がする♪。

俺の脳内思考が緊急サミットを開き、あまりにも貧弱すぎる俺の記憶ライブラリーからあたりさわりのないように言葉を必死に選定する。

「えっと、小鳥さんとは結婚という枠にとらわれずお付き合いをし……」

「遊びか――」

その言葉、ドスが効きすぎですよぉ(涙)

俺の言葉を遮り巨躯のお爺様前のめりになり青筋を立てて眼光が鋭くなる――こわいよぉぉぉ。

チラリっと助けを乞うように小鳥を見るとウルウルと泣き出しそうなほど真剣な眼差しで凝視している。

窓先に輝く銃口も第二陣の準備完了とばかりに光っている。

まさしく、運命の岐路に立たされている。

「遊びではありません、しっかりと将来を考えて子供も三人ぐらいは欲しいと」

インスピレーションで思いつきが全てだった……全力で言い放ってしまった。

もう、取り返しがつかないような……(涙)

「小鳥に子供が作れるはずなかろう!!馬鹿ものがぁぁ!」

その怒号……豪快な膂力でドゴン!と机を叩くと(机が天国に召されました)烈火のごとくの怒りのオーラをまとい巨躯なお爺さんは立ち上がる――め、めっちゃでかい……

あまりの威圧感にちびってしまいそう……あっ、となりに目をやると小鳥さん、涙目で失禁されておりましたね❤――って。

小鳥は全身をぶるぶる震わせながらしっかり拝むように手をあわせて、懇願しながら涙を湛えながらこちらを見ている。

――あれって絶対に『うちを助けてぇぇぇ』と心で俺にさけんでいるぞぉぉぉ。

俺は目を閉じ自分の道を決めた、どうせ列車に揺られていたら一度は死んでいた俺だ!もう、邁進するしかない!

乾ききった喉をゴクリと生唾でならす、極度のプレッシャーと緊張感。

――後は野となれ山となれぇぇぇぇ!

気合一発!「小鳥さんを私の嫁にください!!」と大声で咆哮した途端……何だか車に正面衝突されたような物凄い衝撃と激痛と共に意識が吹っ飛んでしまった。

ああっ、このまま永久の眠りぇぇぇぇ――(涙)。


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