初レースは調子にのる・・・
レース前にはたいてい、コースの下見やアップを行う時間がある。自分は、親と一緒に受付で登録を済ませ、ラップタイムと周回数を計る装置をもらった。そして、自転車にそれを取り付け、メンテナンスを済ませたあと、友人と合流しコースへとむかった。
自分「すげー!ピットん中ってこうなってるんだ!」
友人「ゲームん中だとシャッターしまってるしね!あれ?」
ピットを通過し、普段は解放されていないピットレーンの壁にある扉からコース入る。
友人「ゲームん中にあんなとこに扉あったっけ?」
自分「いや、絶対無かったと思う!」
(後日確認すると・・・よく見たらあったw)
コース幅が広く、全長も4キロ前後と大きいせいか、人はまばらだった。路面は、当然ながら普通の道路よりもザラザラしていた。ビビりな自分はこのとき、
「グリップ力は上がるけど、転んだら・・・」と考えていた。
コースを走り、第1コーナーにさしかかる。この時にはもう楽しさの方が勝っていた。
自分「ゲームで見るよりコース広いじゃん!」
友人「エスケープゾーン(縞になっているところ)とか、ツルッツルだし、段差もデカイしね」
自分「エスケープゾーン乗りたいなぁ・・・」
友人「乗れば?」
自分「いやいや、ルールでダメって言われたじゃん(笑)」
ここまで速さ約20キロできていた。そして、レース本番のことなんて考えていない自分はやってしまった・・・
友人「おぉ~すげぇ下り坂!」
自分「ちょっと飛ばしてみる!」
友人「きをつけてよ~」
1コーナーを抜けた自分は、全力で下り坂を下った。メーターを見ると25・・・27・・・30・・・33・・・と速度が上がっていく。スピードに対する恐怖感なんてものはなかった。というのも、景色が開けている上に人がいないからだ。最終的に速度は49キロまで達したが、そこで頭打ちだった。2コーナーが来る前に、自分は足を止めた。
その後は順調に走行し、最後の登り坂のところにきた。そこで自分は気づいた。
はじめで飛ばしすぎた・・・と
前回のコース紹介でも申し上げたが、この坂は本当に急なのである。体力がなければ、登りきることはできない。
そして、体力が残っていなかった自分は「お先~」と、早々に友人においていかれた。