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初レース当日

記憶が曖昧なため、フィクション要素が強くなります。

 初めての大会を前に自分の親は僕のルイガノをいじり、ギアカセット交換、ホイールの軽量化、スリックタイヤへの交換、有線スピードメーターの装備、サスペンションの空気圧増を行い、ロードレース専用のセッティングにしてくれた。この改造により、平地での最高速度は26Km/hから28Km/hまで上がった。全体的な乗り味は・・・「広めのフラットバーハンドルでディスクブレーキ装備の頑丈なクロスバイクにサスペンションがついた感じ」である。←

友人も同じような改造を施していた。


 そして9月、僕らはそれぞれの家の車に乗り会場を目指した。出場した大会は、あの富士チャレンジ200のキッツ(1周)部門である。僕らは富士スピードウェイを訪れるのは某自動車レースゲーム内以外では初めてだったので、非常にワクワクしていた。


 コースに着くと、まだ友人の姿はなかった。自分は路面がかなりきれいなことにきづいた。それは2005年当時、富士スピードウェイは長い工事期間を経て現在のコースレイアウトに変わったばかりだったからだ。ここで、富士スピードウェイのコースレイアウトについてレースのスタートラインから順に解説しよう。


 スタートラインは、ホームストレートの中心よりすこし前側にある。スタートよりしばらく行くと、コースはゆるやかに下りはじめる。そして第1コーナーを抜けると、今度は急激な下り坂にさしかかる。その下り坂は緩いコーナーにさしかかったところで傾斜は緩くなるが、第3コーナーを抜けるとまた傾斜が急になる。第4コーナーはかなりゆるいカーブを描く。カーブ中ほどでコースは下り坂から上り坂にかわる。その先のヘアピンを曲がるとまた急激な下り坂が現れ、2つ先のコーナーまで下り坂は続く。そのコーナーを曲がると今度は2連ヘアピンからホームストレートへと続く急激な上り坂が見えてくる。ここを登りきることができれば、ゴールは近い。ホームストレートを全力でスプリントしてゴールだ。

 というように、某ゲーム内でもわかる通り、アップダウンが非常に激しいコースなのである。


 自転車レースは、体力の使い方で勝敗が決まる。



そして自分はここで失敗してしまったのである・・・

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