祖父達は不思議な人達だった
私にとって、祖父達は、不可思議であった。
その事は今も変わらない。
祖父達は不思議な人達だった
私にとって、祖父達は、不可思議な人達であった。
働いている訳でもなく、何かをする訳でもなく、その日その日を過ごしている。
絵を描く事も有り、何処かへ連れて行ってくれる事も有り。
歌を歌っている事も有り、ずっと眠っている事も有り。
でも、決まった時間には、起きていた。
何でもない日に、急に出かけると言って、私達を連れ、動物園に行ったりも。
退屈そうにしていたから、気を遣って連れ出してくれた様だった。
特別、何かがしたい訳でもなく、何処かへ行きたかった訳でもないが、何かが起こるのを、期待していた。
私は、幼い頃にお墓参りと言うモノをした事が無い。
だれしもが、経験するだろう事なのだろうが、一度も無かった。
お墓が無い訳ではなく、遠かった。
それに、分家に当たる事から、そういった事はしないで済んでいた。
それでも、私は憧れた!
お線香の広告が出る度に!
なんで家にはお墓が無いのかと、困らせた事も。
何で仏壇が無いのかと、言った事も。神棚は有った。
その当時は、お菓子目当てだった事は言えないが。
そう言うと、何時かは出来るから、その時は頼む、と言われた覚えが有る。
何時か、自分が入るだろうお墓を頼むと、そう言いたかったのだろう。
今は、命日にお花を添え、綺麗にし、事ある度に行くようにしている。
祖母が近い方が行き易いからと、近場に探してくれた事も有り、行く様になった。
作法などは教わる事も無く、判らないままだが、そうする方が良いと、思う通りにする。
ご先祖様のお墓も、行って見た。
初めてで、判らない事(作法)も多かった、判らないままだが、綺麗にし、拝む事も出来た。
父方の父方は、行きは有ったが、帰り(一週間後)に見たら、無くなっていた。
丁度、行き違いになり、本家が移してしまった様だった。
ギリギリ、中身(と言って良いかは判らない)が有る時だったようだ。
散々な目に遭いもした。
お墓を拝するたんび、大雨に!
嬉し雨(涙)なら良いのだが、今日は晴れだったはずなのに! 雷まで落ちた!
今まで来なかったから、怒られているのかとも、思った。
引き留められていたのかも、しれない。
祖父母達の事を覚えている人にも、沢山出会えた。
意外な話も、どんな事をしていたのかも、聞く事が出来た。
それでも、私にとって、祖父達は不思議な人達であった。
私には、祖父達と同じに生きる事は出来ない、だが、それでも、その様に生きて見たいとは、思う。
自分の人生を、同じには成らないだろうが、その様には、生きたい。
そう思われる、人になりたい、と思わせてくれる。
そんな人達であった。




