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ジャック③
ビルの外に出ると、東原がいた。
スーツを着込んで、髪をオールバックにしている。それなりに男前の部類だろう。
「何の用だ、東原」
「少し歩かないか」
俺は東原に付いて大きな公園を一緒に歩いた。
「東原、俺は仕事を終えたばかりなんだ。少し休みたい」
「ジャック。最近何か変わったことはないか?」
何を言いたいんだ東原は
「例えば身体のどこかが痛むとか」
「ゲルニカの本体に異変があったのか!」
「東京の幽世と呼ばれている場所にゲルニカの本体は封印されている。しかし、その本体が三日前、脱獄した。管理人や看守を皆殺しにしてな」
「大事件じゃないか」
「それを伝えたかっただけだ。俺は次のゲルニカに選ばれた者のところに向かう」
そういって東原は消えた。




