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ジャック②唾
俺は4年前にゲルニカの呪いを受けた。
東原という男にゲルニカが何たるか、一連の説明を受けた。
東原はゲルニカには何の関係も無いらしい。
説明者という立場らしいのである。
「君は特殊な力に目覚めたはずだ」
俺の力は声だった。俺の声を聞くとどうしても言う事を聞いてしまうらしい。
政治家は扉を開けた。俺は部屋の中に入り、椅子に座る。
「私を殺さなくて良いのか?」
「殺されたいのか?」
政治家は汗塗れで顔は真っ青になっていた。
「貴様は殺し屋だろう。なのに手ぶらか、舐められたものだな」
俺はポケットから小説を取り出した。
本はボロボロになりタイトルが読めないくらいになっていた。
「馬鹿にしているのか!私は貴様なぞに殺されん」
「首吊りと飛び降り、どちらかを選ばせてやる」




