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第2話 妹

??「こんなところにいたの〜!早く帰らないと間に合わないよ!お兄ちゃん!」

そう言いながら駆け寄ってきたのは妹の花だった。


妹の神星(シンセイ) (ハナ)は僕の一つ下の妹なのだが、エリート中のエリートで、わずか5歳にして能力を発現させたのだとか。その外見は水色の少し短い髪に蒼い綺麗な瞳で、決してシスコンでは無いが、とても可愛く、自慢の妹である。



僕「もうそんな時間なの?学園について下調べしてて気づかなくて...」

花「言い訳はしなくていいから!早くその本たちをしまって帰るよ!」

僕「ちょっと待っ...」

花「早くして!」

僕「...はい。」

そうして僕は、妹の花に強制帰宅をさせられるのだった。


僕たちがここまで急いでいる理由は、家に帰ってから稽古をしならばならないからである。特に最近は入学試験も近いということでより一層稽古は重要になっている。そこで、稽古のために"先生"を頼んでいるので、待たせるわけにはいかないのだ。


約30分ほど経った頃、やっと家が見える位置まで着いた。何度見ても大きい家だ。

家について一休みしたいところだが、時間が押しているためすぐに稽古場へ向かった。


稽古場に入ると、

??「お帰りなさいませ、お二人共。今度からはもう少し早く着けるようにしてくださいね。」

最初に声を掛けてきたのはこの家の使用人、メイドの(レイ)さんだ。令さんにはいつも稽古をつけてもらっている。

僕「令さん、ただいま。図書館で調べ物をしてたら遅れちゃっ...」

花「お兄ちゃんが遅いから私まで遅れたの!だから叱るならお兄ちゃんを叱ってよね!」

花の言葉は事実なのでぐうの音も出ない。

僕「ご、ごめんなさい...」

僕は頭を下げて謝った。

令「大きな問題ではないので大丈夫です。少し落ち着いたら、稽古を始めますよ」

僕たちは稽古の準備をするのだった


続く

キャラクター紹介

神星 花 シンセイ ハナ

神星家の長女で、真の妹。真とは対照的に気が強い性格をしている。対照的なのは性格だけでなく、能力の使用に関して優れた実力を持つ。


令さん レイさん

神星家のメイド。いつも家事全般をこなしており、真たちにとっては母親に近い存在である。また、実力も高く、真たちの稽古も行っている。能力無しでも強いのか、能力を使用しているところは見たことがない

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